こんにちは。
武田塾小田原校の亀井です。
今回は『受験知識ゼロから始める大学受験講座』の第5回の記事になります。
このシリーズを企画した背景やこのシリーズを読む上でのルールに関しては第1回の記事に書いてあります。
このシリーズは1ステップずつ確実に読み、行動に起こすことを目的として作成されました。
第1回の記事を読んでいない方は、必ず読んでからこの記事に戻ってきてください。
第5回の内容
第5回は「受験勉強のための環境整備」というテーマでお話をしていきます。
第4回の記事では、決定した受験スケジュール通りに進めるためのコツを解説しました。
まず、前回の記事のおさらいをしましょう。
前回のまとめ ・長期的な勉強を習慣化するために、受験生としての日々のルーティンを決めよう! ・毎日一定の量を同じやり方でこなすことができる勉強があれば、時間を固定しよう! ・分からないことがあったときの対処法を参考書ごとに決めておこう! ・毎日同じ時間に起きて日光を浴びることで、睡眠から生活リズムを整えよう! |
第3回までの記事で立てた受験計画に沿って進めるための「ルーティン化」のコツを紹介しました。
これらのルーティンを取り入れることで、毎日安定して受験勉強に取り組みやすくなるはずです。
しかし、このルーティンを「継続する」ことこそが、受験生にとって最も難しいことであることを私は知っています。
「ルーティン通りにこなせば合格が見えるのに、さぼってしまう」
「せっかく計画を立てたのに周りに流されてしまう」
私は4年間の講師生活で、このような発言を何度も耳にしてきました。
今こういった悩みを抱えている受験生の皆さん、安心してください。
皆さんが毎日のルーティンを継続することに対して難しさを感じている理由は、
「"意志力"に頼っているから」です。
そして、意志力に頼らずにルーティンを継続させるためには、
「勉強するための"環境"を整備する」
ことが重要です。
それでは、今回の記事の本題に入りましょう。
勉強するための環境を整備する
受験生の皆さんが毎日過ごす環境は、「学校・自宅・自習する場所」の3つです。
つまり、これら3つの環境を受験勉強のルーティンを継続しやすいものに整備する必要があります。
そして、環境を整備するためには、
「周りの人を活用する」
「ルール・約束を決める」
という2点が非常に重要です。
この2つの軸に沿って、「学校」「自宅」「自習場所」という3つの環境での過ごし方を決めていきましょう。
学校での過ごし方を整える
受験生が平日に学校にいる時間は1日の大半を占めるはずです。
8時30分に登校して学校が15時30分まであるとすれば、
滞在時間は7時間にも及びます。
週5日通えば週当たり35時間もの時間を学校で過ごしていることになります。
「学校」という環境での過ごし方のコツは以下の通りです。
学校での過ごし方のコツ ①周りの受験生の友達を活用する ②授業の過ごし方を決める |
①周りの受験生の友達を活用する
受験生の友達と「勉強時間を競う」ことを強くおすすめします。
2人で競ってもいいですが、できれば複数人で競いましょう。
自分と同じかそれ以上の偏差値帯の大学を受ける友達がいればベストです。
「Studyplus」という勉強時間管理アプリを活用することで、自分と周りの勉強時間を視覚化することができます。
※引用:Studyplus
実際に私も受験生のころにこの仕組みをフル活用しましたし、数々の生徒さんに紹介してきました。
人間には「集団の中で常に平均以上でいたい」という心理があります。
実際にやってみると、モチベーションが上がりっぱなしになる感覚がつかめると思います。
とても強力な仕組みなので、すぐに明日からでも活用したいところです。
複数人かつ、同じレベルの学力を持つ友達に「今日から勉強時間競おうよ」と打診してみてください。
②授業の過ごし方を決める
「学校の授業は受験勉強に向いてないから全部寝ている」なんてことありませんか?
確かに、進学校でない限り、受動的に学校の授業を受けていても偏差値は上がりません。
しかし、あくまで"受動的に"授業を受けている場合に限ります。
偏差値をみるみる上げる受験生ほど、「学校の授業はアウトプットの場」として捉えています。
自学自習で習得した知識や考え方を授業中にアウトプットしてしまうのです。
例えば、先生が問題の解説をしているときに、「頭の中で自分でその問題を説明してみる」ことや、
先生が用語の説明をしているときに、「関連語や対義語を思い出してみる」ことをおすすめします。
また、このような仕組みを活用するためには、「学校の授業進度を追い越す」ことが重要です。
高校1、2年生でこの記事を読んでくれている方は、なるべく即急に学校の進度を追い越すことを意識してみてください。
自宅での過ごし方を整える
睡眠、食事、自由時間など「勉強していない時間」の大半を自宅で過ごすはずです。
そして、これらの時間は勉強中の集中力や記憶力などに大きく影響を及ぼします。
「自宅」という環境での過ごし方のコツは以下の通りです。
自宅での過ごし方のコツ ①ベッドにスマホを持ち込まない ②自由時間を毎日同じ時間に決める ③その日に勉強した内容をご家族と話す |
①ベッドにスマホを持ち込まない
受験生が睡眠のルーティンを守れない日の原因のうち、大半は「スマホをだらだらいじってしまった」ことです。
深夜にブルーライトの光を浴びることで睡眠の質が下がり、日中の勉強に集中できず、判断力が鈍ります。
そして、判断力が鈍ることで、また夜更かしをしてしまいやすくなります。
このような状態を続けて合格できるほど、大学受験は甘くありません。
この悪循環を防ぐためには、「ベッドにスマホを持ち込まない」というルールを徹底しましょう。
寝っ転がりながらスマホをいじる癖がある人は、騙されたともって1週間このルールに従ってください。
日中のパフォーマンスが見違えるほど改善されることに気づくはずです。
②自由時間を毎日同じ時間に決める
受験期間であっても心と体をリラックスさせるための自由時間を持つことはとても大切なことです。
そして、「この時間からこの時間までは毎日の自由時間にする」と固定した自由時間を決めることが重要です。
自由時間を固定することで、それ以外の時間は問答無用で勉強に集中することになります。
例えば、私が受験生のころは「夜の9時から10時までは漫画の『ワンピース』を読む」と決めていました。
受験生なのにそんなことしていいの?と思われる方もいるかと思いますが、この時間は何をしてもOKです。
そして、どんなに勉強の調子が悪い日であっても、自由時間中は勉強をやめてください。
自分のその日の気分によってルーティンがぶれてしまうことを防ぎましょう。
③その日に勉強した内容をご家族と話す
家に帰ってきたら、「その日に勉強した内容をご家族と話す」ことをおすすめします。
親密な関係の人と会話を交わすことで、ストレスレベルを下げる効果があります。
また、勉強した内容をアウトプットすることで記憶の定着率を向上させる働きにも期待することができます。
日ごろから話をしておくことで、出願や進学の相談がしやすくなることもあるでしょう。
もちろん、ご家族に細かい内容が伝わる必要はありませんので、できるだけ聞き手に徹して貰えるように頼んでみましょう。
ちなみに、私が受験生のときは祖母に物理のアウトプットをしていたこともあるくらい、このルールを活用していました。
自分が毎日どんなルーティンで受験を攻略しているのか、ぜひご家族に話しをしてみてください。
自習する場所での過ごし方を整える
偏差値を上げるためには、「自学自習」の時間を多く確保し、さらにその質を上げることが重要です。
そして、第4回からルーティンを固定することについて解説してきたのは、まさにそのためです。
つまり、どんなに学校・自宅での過ごし方が整っていたとしても、
自習する場所での過ごし方がぶれてしまったらすべて水の泡になります。
「自習する場所」という環境での過ごし方のコツは以下の通りです。
自習する場所での過ごし方のコツ ①自習室に行く ②スマホをしまう ③タイマーを活用する |
①自習室に行く
毎日できるだけ多くの時間を「自習室」で過ごしてください。
カフェや図書館ではなく、メインの勉強場所を「自習室」に設定してください。
自習室は受験生が勉強する場所ですが、カフェや図書館は多目的で利用する客が多いです。
受験生に囲まれた環境で勉強することで、「周りの人を活用する」というポイントを抑えることができます。
もちろん、塾の先生を活用して疑問点を解決できるというメリットもあります。
私は武田塾小田原校で4年間勤務していますが、自習室の滞在時間と偏差値の伸び率はきれいに正比例します。
②スマホをしまう
自習室についたらすぐにスマホをしまってください。
机の上に置いてあるだけで集中力が下がるという論文も存在します。
Studyplusへの入力は後から手動で行うこともできます。
特に、通知が来るたびに集中力を切らしている受験生は危機感を持ちましょう。
武田塾小田原校の生徒さんでも、塾に来たら先生にスマホを預けている方が多くいます。
意志力に頼ってスマホの誘惑と戦うことをやめましょう。
③タイマーを活用する
勉強のタスクごとに目安の時間を決め、タイマーで計りましょう。
「カウントダウン式」で計ることをおすすめします。
時間が減っていくことで丁度よく時間に追われる感覚を持つことができます。
また、実際の試験もカウントダウン式で時間が進むため、その感覚に慣れておくことは重要であるはずです。
例えば、「英単語100個を40分で覚える」と決めたら、タイマーを40分に合わせてスタートしてください。
40分後に完璧になっていなくても、いったん手を止めて状況を確認してください。
「自分は40分で終わると思ったのに実際には終わらなかった」ことには原因があるはずです。
考えられる原因を特定し、単語の勉強法の改善策を練りましょう。
もちろん、タスクが終わらなかった場合は続きを終わらせる時間を決めて、またカウントダウン式で計ってください。
第5回まとめ
今回の記事では、受験勉強のルーティンを固定するために、「勉強する環境を整備する」ことを詳しく解説してきました。
その内容を以下にまとめておきます。
受験勉強のルーティンを固定するために環境を整備する 「学校」での過ごし方を整えよう! →学校の友達と勉強時間を競い、「平均よりも上にいたい心理」を活用しよう! →授業は「アウトプット」する場所として使おう! 「自宅」での過ごし方を整えよう! →ベッドには絶対にスマホを持ち込まないようにしよう! →自由時間の時間を決めて毎日その時間は自由に過ごそう! →ご家族と受験勉強の会話をしよう! 「自習する場所」での過ごし方を整えよう! →できるだけ多くの時間を「自習室」で過ごそう! →自習室に着いたらすぐにスマホをしまおう! →タイマーを使って「カウントダウン式」で勉強時間を計ろう! |
今回の記事は参考になったでしょうか?
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特に自習室の環境にはこだわっていて、小田原で一番の自学自習環境であるという自信を持っています。
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第6回の記事もすでに完成していますので、続きはこちらのリンクからどうぞ!
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