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【新課程】社会科目の変更点まとめ|歴史総合、公共についてや対策方法を紹介

こんにちは。
武田塾小田原校の岡村です。

今回は『新課程』における変更内容について説明します。

社会科目や共通テストに大きな変更があり、まだまだ情報も少ないため、「分かりにくい」と感じている方も多いのではないでしょうか?
ただし、大学受験に向けて学習を進めて行くためにも正しい戦略が重要です。

【新課程】社会科目の変更点まとめ|歴史総合、公共についてや対策方法を紹介

 

新課程での社会科目の変更点

社会科目

社会科目における変更点について詳しく見ていきます。

社会は『地理総合』、『歴史総合』、『公共』の新科目が導入され、科目区分が変更されます。
この3科目は必修科目となり、全高校生が必須で学ぶ教科となります。

その他にも名称が変わっている科目もあります。

地理歴史科目

地理歴史科目の変更点まとめ

  現行過程 新課程
科目の種類

世界史A、世界史B
日本史A、日本史B
地理A、地理B

歴史総合
世界史探求、日本史探求
地理総合、地理探求
必修科目 世界史A又は世界史B 歴史総合、地理総合
選択科目

日本史A、日本史B
地理A、地理B

から1科目

世界史探求
日本史探求
地理探求

から1科目

地理総合/地理探求

地理は名称が『地理総合』『地理探求』になります。

地理A、地理Bの範囲にそれぞれ対応するような形です。
実質的な大きな変化は無いと考えて良いでしょう。

歴史総合

まず大きな変更点として、『歴史総合』が新しく追加されます。

歴史総合は日本史・世界史をまとめた教科となります。
範囲としては、近現代のみとなります。

代わりに、日本史A、世界史Aなどの科目は廃止となります。

日本史探求/世界史探求

また、日本史Bと世界史Bも、それぞれ『日本史探究』『世界史探求』という名称に変更されます。

日本史B → 日本史探究

世界史B → 世界史探究

学習範囲などに関して大きく変化するわけではありません。

公民科目の変更点

公民科目にも変更があります。
『公共』が追加され、現代社会が廃止となります。

また、倫理と政治経済が選択となり、これまでの「倫理政治経済」といった組み合わせは廃止されます。

学校の授業の中では、これまでの現代社会に対応する『公共』が必修となります。
また、「倫理」または「政治経済」が選択となります。

公民科目の変更点まとめ

  現行過程 新課程
科目の種類 現代社会
倫理
政治・経済
公共
倫理
政治・経済
必修科目 現代社会又は倫理、政治・経済 公共
選択科目   倫理、政治・経済

 

共通テストでの入試への影響

マークシート形式のテスト

では、実際に新課程の変更が入試にどのような影響を与えるのかについて確認していきます。

共通テストの出題形式にも変更があります。

歴史科目の共通テストでの変更点

出題範囲の変更

歴史科目は、歴史総合と日本史探求、世界史探求の出題範囲に変更があるため、志望校によって選択科目が変わる可能性があります。
また、これまでA、Bとして別々だったものもまとまった形での出題となるため、負担が増える可能性があります。

現行課程 新課程
「日本史A」「日本史B」 「歴史総合、日本史探求」
「世界史A」「世界史B」 「歴史総合、世界史探求」

出題に関する変化

日本史、世界史のどちらを選んでも「歴史総合」の対策が必要となります。
実際に大学入試センターのホームページで公開されている試作問題に目を通しても、日本史と世界史の融合問題のような問題が出題されています。

令和7年度大学入学共通テスト 試作問題『歴史総合,日本史探究』

対策方法

原則、日本史探求や世界史探求を中心に学習を進める形で問題ありません。
まだまだ、明確な対策や傾向が決まっていない間に歴史総合に時間を掛け過ぎるのは得策ではないでしょう。

私立の一般受験や国公立大学での二次試験の対策のためにも、「探求」の範囲を中心に学習を進めることをおすすめします。

公民科目の共通テストでの変更点

出題範囲の変更

公民に関しては、『公共』が必須となります。

これまで「現代社会」のみで社会科目の受験が出来た方には負担が増える形となります。
一方で、「倫理・政治経済」などで受験する必要があった方から見れば、負担が減る印象です。

現行課程 新課程
現代社会
倫理
政治経済
倫理・政治経済
公共・倫理
公共・政治経済

対策方法

公共が必須となるため、まずは公共の対策から始めましょう。
ここの基礎が固まっていることで、倫理や政治経済に対しての対策にも繋がります。

地理総合・歴史総合・公共の選択について

共通テストの選択科目には「地理総合・歴史総合・公共」という「社会オールスター」みたいな選択も可能となっています。

ただ、この選択は内容のレベルこそ高くないものの、覚える内容の量が多くなってしまうのが問題です。

基本は避けた方が良いでしょう。

大学ごとの入試への影響

歴史

歴史科目に関する私立大学の対応

歴史科目に関しては、大学ごとに対応が分かれます。

日本史の場合は以下の通りです。

歴史総合 日本史探求を出題範囲とする 日本史探求を出題範囲とする
(歴史総合を出題範囲としない)
慶應義塾大(文・経済・法)
上智大 学習院大
明治大 立教大
中央大 日本大
東洋大 法政大
國學院大 南山大
立命館大 專修大
駒沢大 愛知大
愛知学院大 関西学院大
関西大
慶應義塾大(商)
早稲田大 亜細亜大
青山学院大 同志社大
近畿大 福岡大
京都産業大 龍谷大
甲南大 摂南大
桃山学院大 阪南大
神戸学院大 西南学院大
名城大

歴史科目への対策

「歴史総合」を出題範囲に含めている場合でも、必ずしも負担が大きくなるわけではないかもしれません。

あくまで、日本史探求や世界史探求を優先して学習する形が安全でしょう。

歴史科目に関する国公立大学の対応

同様に、国公立大学でも対応が分かれています。

多くの大学では歴史総合を出題範囲としないところが多いです。
ただし、国公立大学では共通テストが重要となることが多いので「歴史総合」の対策も軽視できません。

歴史総合 日本史探求を出題範囲とする 日本史探求を出題範囲とする
(歴史総合を出題範囲としない)
一橋大
東京外国語大
名古屋大(文系
大阪大(文)
北海道大
九州大(文)
京都府立大
東京大
京都大
筑波大
新潟大(人文)

【新課程】高2生から社会が変わる?!新科目「歴史総合」「公共」等も徹底解説

動画でも詳しく解説しています。

新課程の対策のためにも最新の受験情報が大切

武田塾小田原校では、新課程に向けて情報収集や対策の検討を日々進めています。

大学受験は共通テスト以降、更に情報戦となってきています。
正しい知識で、正しい戦略を立てることで合格率を大きく上げることができます。

こういった情報を受験生自身や保護者様が収集し、計画を立てることは非常にハードルの高いことです。

受験情報についてのサポートも武田塾小田原校では行っています。
まずは気軽に無料受験相談にお越しください。

新課程に向けた対策を今から始めて行きましょう。

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