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大学受験数学|青チャートの使い方・勉強法【難易度・特徴】|参考書紹介

大学受験数学|青チャートの使い方・勉強法【難易度・特徴】

青チャート

こんにちは!

武田塾小田原校講師の亀井です!

今回は、入試数学の基礎を徹底的に網羅できる参考書、「青チャート」を紹介していきます。

青チャートがどのような参考書なのか、またどのように使っていけば良いのかを徹底的に解説していきます。

それではまずは青チャートの特徴から見ていきましょう!

青チャートの特徴

青チャート

圧倒的な量の例題と詳しい解説で入試数学の基礎を体系的に網羅できる参考書

青チャートは圧倒的な問題数と緻密な解説が特徴的で、時間をかけてじっくりと理解を深めていくことができる参考書になっています。

そのため、入試本番まで時間がある高校2年生や、数学の配点が高い理系の受験生など、数学を得意にして点数を稼ぎたい人におすすめの1冊です。

これから紹介する勉強法でこの参考書を完璧な状態に仕上げることで、以下のような学力に達することが見込めます。

・「文系数学のプラチカ」、「ハイレベル数学の完全攻略」、「やさしい理系数学」などの入試標準~応用レベルの参考書の解答解説を自力で読み進めることができる。

・合格するために得点しなくてはいけない問題が解けるようになり、MARCHレベルの大学の過去問で最低合格点が取れる。

・基本的な問題の考え方が1通り網羅でき、大手予備校の模試で偏差値60が取れる。

青チャートを完璧にすると、このようなメリットがあります。

完璧にする方法は、「参考書の使い方」としてこの後ご紹介していきます!

青チャートの構成

青チャートは、ⅠA、ⅡB、Ⅲと3冊に分かれています。(※2024年度入試まで採用される現課程の場合です。)

また、1冊の中では問題編と解答編に分かれていますが、今回紹介する勉強法では問題編のみを使います。

問題編を構成する要素について完結に紹介します。

・章トビラ

各章のはじめにその章で扱う例題とコラムの一覧が目次としてまとめられているページ

各章で掲載している例題の全体像をつかむのにとても役立ちます。

・基本事項

定理や公式など、問題を解くうえで基本となる知識がまとまっているページ

用語の説明や、定理・公式の証明なども載っていて、教科書であまり扱われていないような事柄でも無理なく理解できるようになっています。

・例題

基本事項のページで得た知識を、具体的な問題を通して身に着けるページ

例題は「基本例題」と「重要例題」の2つに分かれます。

基本例題は、青チャートの難易度を表す「コンパスマーク」(1~5個のマークで難易度があらわされているもの)が1~3個ついていて、教科書で扱われているレベルの問題を中心に構成されています。

重要例題は、コンパスマークが3~5個ついていて、基本例題をさらに発展させた問題を中心に構成されています。

入試対策に向けた、応用力の定着に適した問題がそろっています。

・関連発展問題

他の単元の内容が絡んだ問題や、応用度がかなり高い問題を題材とする「演習例題」がまとまっているページ

演習例題には、コンパスマークは3~5個ついています。

・コラム(まとめ、参考事項、ズームUP、CHART NAVI)

「まとめ」はいろいろな場所で学んできた事項を1ページでみやすくまとまっているページ

知識の整理・確認に役立ちます。

「参考事項、補足事項」は学んだ事項を発展させた内容を紹介したり、わかりにくい事項を説明したりしているページ

「ズームUP」は考える力を特に必要とする例題について、さらに詳しく解説してあるページ

重要な内容の理解を深めるとともに、思考力・判断力・表現力を高めるのに役立ちます。

上に紹介した以外にも、EXERCISESなどのページもありますが、今回の勉強法では使用しないページなので割愛します!

例題の下に載っている「問題」も今回は使用しないので注意してください!

実際の参考書の使い方

二次関数

手順①:基本事項のページを読む。

「読む」といってもただ眺めているだけではとても効率の悪い学習になってしまいます。

数学や物理などの理系科目の勉強では、参考書に書いてあることを手を動かしながら音読することが大切です!

青チャートⅡBの1章を例に説明してみます。

1章の基本事項のページには、3次式の展開の公式や因数分解の公式が載っています。

展開と因数分解の公式だけでも8つ式が書いてありますが、この8つの式をただ読んで覚えても、実際に問題を解くときに使える知識にはなりません。

そこで、ページ下の「解説」の欄に目を通してみましょう。

解説の欄には、これらの公式がどういう式変形の経緯をたどって最終的に成立しているのか、その過程が書いてあります。

頭の中で、A3乗プラスB3乗プラス・・・と読みながら、ノートやルーズリーフに式変形を書いていきましょう!

ただ音読して書き写すだけでは写経になってしまうので、出来る限り自力で計算を進めるようにしてください。

自力で式変形が出来なかった部分や、初めて見た式変形などは必ず色ペンかマーカーで強調しておきましょう!

全ての公式を自力で何も見ずに導けるようになったら、次の基本事項の欄にいきましょう!

青チャートⅡBだと「パスカルの三角形」と「二項定理」の部分ですね。

①の手順の注意点としては、説明が割愛されている知識もあるということです。

学校の授業よりも先取りして勉強している人や、苦手分野に取り掛かる人は先に「入門問題精講(旺文社)」や学校の教科書も併用して、丸暗記になってしまっている知識がないようにしましょう!

手順②:例題に自力でチャレンジする。

→この②のSTEPと次の③のSTEPで例題を1題ずつ完璧にしていきます。

ここでいう「完璧」とは、問題を一から人に授業できる状態を指します。

自分が解ければよい、解き方を暗記すればよい、別解は使えなくても良い、そんなことを言う先生に教わりたいとは思わないはずです。

武田塾の勉強法では、1問ずつ、分かりやすく説明することのできる先生になったイメージを持てる状態を目指します!

まず例題の問題文だけを見て初見で解けるかどうかチャレンジしてみましょう。

1問あたり2分手が止まってしまったら、「指針」の欄を読んでください。

もちろん、この「指針」の欄に式や式変形が書いてあれば、①のSTEPと同じく、音読しながら手を動かして理解することが必須です。

指針の欄には、例題に対応するための考え方が書いてあります。

指針の欄を見て問題が解けそうなら出来るところまで問題を解き進めてみましょう!

それでも手が止まってしまったら、「解答解説」を読んで下さい。

指針に書いてある考え方が実際の解答として表現されています。

解けなかった問題や答えを間違えてしまった問題はチェック(/)を付けてください。

この後のSTEPでチェックが付いた問題を復習する際に使います。

手順③:「指針」と「解答解説」に書いてあることを自力で説明できるようにする。

「指針」に書いてあることと、「解答解説」に書いてあることを見比べて、それぞれがどういう風に対応しているのかチェックしましょう。

例えば、青チャートⅡBの基本例題1では、「指針」には二項定理を利用することが書いてあります。

そこで解答解説に目を通すと、指針の欄のaに2xを、bに-3を代入して二項定理を使用している様子が分かると思います。

ここまではただ読んでいる状態なので、自力で(2x - 3)^5を二項定理で計算してみましょう。(^5は5乗という意味です!)

同じように、「検討」の欄も読んでいきましょう。

ここは少し難しいことが書いてあることもあるので、時間が掛かりそうだったら読み飛ばしてしまってもOKです。

このように1つ1つの計算式や考え方を、すべて手を動かしながら理解出来たら再度自力で解き直しましょう!

学校の先生が授業をするように自力で解説できるようになったら、次の問題で同じことをやりましょう。

手順④:その日学習するすべての例題に対して①~③の手順をすべてこなすことができたら、チェック(/)が付いている問題を復習する。

チェックが付いている例題をもう一度自力で解き直します。

このときは、頭の中で問題の授業をしているイメージを持って解き直しましょう

具体的には、問題で学習した考え方や計算の工夫などを、自分が先生になったつもりで解説します。

もしこの時また自力で解けなかった例題があれば、チェック(/)に反対向きのスラッシュ(\)を付け足して、バツ(✕)にしましょう。

こうすることですべての例題を、初見で間違えたが復習で解けた問題(/)と、初見と復習の両方で間違えた問題(✕)に分類することができます。

もちろん(✕)になってしまった問題は、自力で完璧に解けるまで解き直してください。

以上の①~④の手順を毎日繰り返すことで、青チャートの例題を完璧な状態に仕上げることができます!

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