リードLightノート化学・化学基礎の使い方と勉強法【難易度・特徴】
こんにちは!
武田塾小田原校講師の亀井です!
今回は化学基礎・化学を使う受験生におススメの参考書、「リードLightノート化学・化学基礎」を紹介していきます。
リードLightノートがどのような参考書なのか、またどのように使っていけば良いのかを徹底解説していきます。
それではまずリードLightノートの特徴から見ていきましょう!
リードLightノートの特徴
学校や講義系の参考書でインプットした基礎知識をアウトプットするための参考書
リードLightノートは知識のアウトプットに最適な穴埋め形式のページと、その知識を使った問題の考え方を学べる例題・演習題のページで構成されています。
この参考書の良いところは、知識のアウトプットに重点を置いている点です。
この後紹介する手順に沿って学習をすることで、以下のような学力に達することが見込めます。
・化学及び化学基礎の全体像を把握できている。 ・勉強した知識を思い出せる状態になっている。 ・「基礎問題精化学」のような演習用の参考書の問題文や解説の内容を自力で理解できる。 |
化学は理科科目の中でも暗記する必要がある知識が多いため、知識のアウトプット不足に陥りやすい科目です。
そんな化学という科目を効率的に勉強できるように、参考書の中に様々な工夫がなされています。
では、実際にどんな工夫がなされているのか、リードLightノートの構成を見ていきましょう!
リードLightノートの構成
リードLightノートは化学基礎・化学と2冊に分かれています。
また、1冊の中では、化学基礎は2編・7章、化学は5編・17章で構成されています。
これらの編や章は化学と化学基礎を分野ごとにまとめたものであり、学校で配布される教科書に対応した構成になっています。
そのため、この参考書は受験勉強だけでなく学校の定期テスト勉強としても使用することができます。
各章の中では、「要項」→「基礎CHECK」→「基礎ドリル」→「Let’s Try!」→「章末問題」という流れでページが進んでいきます。(章によっては基礎ドリルが無い章もあります。)
それぞれどんなページになっているのか簡単に紹介します。
「要項」
理解しなければならない内容、注意しなければならない内容が、図や表を駆使して整理されており、穴埋めをしながら知識をアウトプットするページ。
「基礎CHECK」
本格的な入試問題に入る前に、その準備として基礎的な知識や理解を確かめる簡単な問題を1問1答形式でアウトプットするページ。
「基礎ドリル」
必ず書けるようにしておきたい化学式を実際に書いてアウトプットするページ。
「Let’s Try!」
例題とそれに対応する演習題で構成されているページ。
例題には解法上の要領や注意が書いてある【指針】と、解答が載っている。
演習題は例題で学んだ解法や考え方をアウトプットできるように例題に関連した問題になっている。
関連する例題は、⇒例題7のように明記されている。
特にその章において押さえておきたい問題は【CLEAR】という名前が付けられている。
章の最後の理解度の確認や定期的な復習に最適。
・「章末問題」
→入試問題を中心とした多少難易度の高い問題と、実験結果の考察や、表や文章からの情報の読み取りを通して、思考力の育成に役立つ問題が載っているページ。
リードLightノートの効果的な使い方
それでは実際にリードLightノートを効果的に学習できる勉強法を見ていきましょう!
必ず上に書いた内容と比べながら読んで見てくださいね!
事前準備.「鎌田の理論化学の講義」や「福間の無機化学の講義」などの講義系参考書か学校配布の教科書を読み、学習する内容の全体像を把握する。
学校の教科書を使用する方は各章が教科書と対応していますが、他の講義系参考書を使用する方は、各章の順番が対応していない場合がありますので注意が必要です。
講義系参考書には索引がついていることがほとんどなので、各章で学ぶ語句を索引で引き、対応するページを探してみてください。
例えばリードLightノート化学の1章を勉強するとしたら、この章は結晶についての章なので、索引で「イオン結晶」などと調べ、出てきたページを先に読みましょう。
手順1.「要項」のページで穴埋めをしながら知識のアウトプットをする。
「事前準備」で知識をインプットしたら、講義系参考書や教科書を見ずに「要項」の穴埋めをし、すぐに学んだ知識をアウトプットしましょう。
以下で説明する具体的なやり方は、リードLightノート化学の1章を勉強する想定です。
まず、リードLightノート化学の1章の要項は「結晶の性質」というテーマから始まります。
どんな語句の穴埋めになっているか見てみると、「粒子が三次元的に規則正しく配列している個体」や「1つの粒子に接している粒子の数」など、結晶に関する語句を答えさせる形式になっています。
(答えは「結晶」と「配位数」です!)
そこで講義系参考書(鎌田の理論化学の講義や、学校配布の教科書など)の結晶について書いてあるページを索引で調べ、該当するページを読みましょう。
ここで大切なのは、リードLightノートの穴埋めを答えられるようにするために講義系参考書を読んでいるという点です。
リードLightノートに書いてある説明は良くも悪くも最小限です。
例えば、リードLightノートには「粒子が三次元的に規則正しく配列している個体」と書いてありますが、講義系参考書には「原子、分子、イオンなどの構成粒子が三次元的に規則正しく配列した個体」と書いてあります。
書いてある内容は同じですが、粒子という言葉について、講義系参考書の方がより詳しく具体的に書かれていることが分かるかと思います。
さらに結晶の図に関しても、講義系参考書の方は色がついていたり、ふきだしでコメントがついていたりと、より直観的に理解がしやすいレイアウトになっています。
これが先に講義系参考書でインプットをするべき理由です。
講義系参考書の説明を読んだら橙色や赤色のペンでリードLightノートの穴埋めに解答を書き込みましょう。
こうすることで、復習の時に赤シートを使って効率よく学習ができるようになります。
穴埋めに答えを書き込んでいるときは、学校の先生になったイメージを持つことがとても大切です。
ただ穴に語句を埋めるだけでなく、「粒子って原子、分子、イオンのことだよね!」とか、「講義系参考書にはこんな図が載っててわかりやすかったよね!」など、頭の中で自分が誰かに授業をしているイメージを強く持ちましょう。
恥ずかしくなければ口に出してしまうことをおススメします!!
手順2.基礎チェック・基礎ドリルで苦手を探す
→①のSTEPが正しく出来ていればここで苦戦することはほとんどないはずです。
しかし、もし答えられなかった問題があれば要注意です。
答えられなかった問題は必ず赤ペンでチェックを付けておきましょう。
その後、「手順1」の要項のページに戻り、講義系参考書で足りない知識をインプットしてください。
このように、自分がどんな知識を忘れやすいのかを知ることがこの「手順2」のSTEPのポイントです!!
手順3.Let‘s Try!で問題演習
初めに例題が用意されており、それに続いて、その例題に関連する演習題が数問並んでいます。
問題を解く順番については、ページの頭から順に解き進めていけばOKです。
例題は解かなくても良い問題ですが、必ず以下の3つのポイントに注意しながら、書いてあることに目を通してください。
・問題文を読んでどんなことが聞かれているのか把握する。 ・その問題文に対してどんな考え方をすれば答えにたどり着けるのか「指針」を読む。 ・「指針」の考え方を実際の「解答」にどう反映しているのか把握する。 |
例題はこの3点をインプットするために使うもの、ということですね。
例題を通して上の3つのポイントがインプットできたら、いよいよ演習題を使ってアウトプットをする手順に入ります。
例題でインプットした3つのポイントを実際に使って、自力で演習題にチャレンジしてみましょう!
初見の時は、「2分」手が止まった時点で別冊の解答解説をチェックしてください。
解答解説を読むときも、例題と同じく3点をインプットして、その問題を自力で解ける状態を目指します。
解答解説をチェックできたら別冊を閉じて、必ず自力でその問題を解き直してください。
その日に学習するすべての例題および演習題に対してこの作業が出来たら、赤ペンでチェックを付けた問題だけを解き直します。
この時は①の手順と同じく学校の先生になったつもりで、その問題を生徒に解説していることをイメージしながら解いてください!
ここまでが、リードLightノートを進めるときの勉強法になります。
復習するときのポイント
最後に、2回目以降の復習の際に取り組んで欲しいことを紹介します。
まず、復習のときに解き直す問題は、「赤ペンでチェックを付けた問題だけ」、ということを覚えておきましょう。
そして、二回目以降の復習で問題を解く際は、解答解説を見ずに自力で解くようにしましょう。
このブログ内で何回も書いていますが、解くときは必ず「自分が学校の先生になって、その問題を生徒に解説するように解く」ということをイメージしてください。
勉強したこと、自分が知らなかったことをインプットしたら、すぐにそれを誰かに教えることでアウトプットする、これが勉強の基本です。
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