「プラトー」とは?「スランプ」との違い、両者を乗り越えるポイントは?
こんにちは。
授業をしないでおなじみの武田塾小田原校です!
皆さんは、頑張って勉強を続けているにもかかわらず、成績の伸びが停滞したり、今までは得意だった教科で思うように得点できなくなったりした経験はないですか。
これらの状態は「プラトー」や「スランプ」と呼ばれますが、馴染みのない方も多いと思いますので、今回の記事では用語について解説しつつ、それらを乗り越える考え方についても紹介していきます。
『プラトー』とは?
それではまず最初に、『プラトー』について見ていきましょう。
スポーツの練習においてよく使われる言葉ですが、勉強でも使われることがあるので、学生の方にも広く参考になると思います。
学力向上が停滞する時期のこと
プラトーとは、日本語ならば「停滞」というような意味合いを示す言葉です。
学力は、勉強を始めた時点からかけた時間に比例して常に伸び続けるということはなく、所々で、伸びが停滞する時期を挟みながら伸びていくという特徴があります。
プラトーに陥る可能性は誰にでもありますが、その原因や対策を知っておくことで、いざ直面しても冷静になって対処できるでしょう。
学習レベルが上がるにつれて、問題のレベルや量も上がっていく
勉強を開始してすぐの頃は、テキストの難易度が低かったり、新しい知識をどんどん吸収できたりするため、勉強の成果を比較的感じやすいです。
(武田塾のルート表で言えば、高校入門の範囲や、日大レベルのテキストなどがこの段階に該当します。)
その後、学習を続けていくと、だんだんと参考書のレベルが上がっていきますが、それにつれて問題の難易度は上がり、覚えないといけないものの量も格段に増えてきます。
そうすると、今までのような勉強のやり方や量では対応することができなくなりますが、それに気づかずにいると、なかなか学力が伸びないように感じる可能性があります。
このような場合には、自分の学習法が新しいテキストに合ったものにアップデートされているかを確認して、今までのやり方から変える必要があることを認識することが、プラトー脱出の一つの鍵となります。
自分の実力に対応した課題を全てクリアしないと伸びない
プラトーから抜け出せない原因として、次の段階に進むために必要となる能力や考え方が完全に身についていないことが挙げられます。
例えば英語ならば、長文のテキストのレベルが上がったことに対応するためには、これまでよりも速く文章を読む力をつけたり、文章全体の内容をさらに丁寧に把握して、設問の選択肢を吟味する力を養ったりすることが必要となります。
単語の力が足りていないならば、語彙を補うための学習を追加する必要もあるでしょう。
このように、何か単一の課題のみをクリアするのではなく、複数の課題を完璧にすることで、初めて次の段階に進めるようになるというわけです。
数学ならば、典型問題の解法を詰め込むような学習のみを続けてきた場合は、計算力に穴がないかを調べたり、入試問題に時間をかけて取り組んで思考力を鍛えたりすると、プラトー脱出が見えてくるでしょう。
学習時間や学習効率について見直す時期
プラトーという停滞期間から抜け出すためには、今まで通りの学習をただ続けるだけでは難しいということが分かったかと思います。
成績が伸びない期間が月単位で続くようであれば、学習時間や学習の効率に問題がある可能性を疑った方が良いです。
そのような場合には、今の自分に欠けていると思われる能力を教科ごとに書き出してみて、それらを解決するためには、どのようなプランニングをする必要があるかを考えてみると良いかもしれません。
テキストのレベルが上がれば、当然理解するのにかかる時間は増えるはずです。
勉強時間を増やすことを第一に考えつつ、自分の弱点を把握して、効率よく学習することも意識してみましょう。
『スランプ』とは?
プラトー同様にスランプもスポーツの世界ではよく使われる言葉です。
両者の意味は似ているように思われていますが、実際は大きく異なるので、そのあたりに注意しながら見ていきましょう。
今までできたことができなくなる状態
『スランプ』とは、それまではできていたことができなくなることで、成績が伸びなくなったり、下がってしまったりすることを言います。
『プラトー』が、成績が上昇している途中での足踏みのような状態であるのに対し、
スランプは、元々持っていたはずの能力よりも低いパフォーマンスしか発揮できなくなっている状態であるため、本人の精神的な負担はプラトーよりも高くなってしまう可能性があります。
プラトー |
停滞。成績が上昇している途中での足踏み状態。 |
スランプ |
それまではできていたことができなくなること。 |
単純な学力ではなく、精神面や体調面での問題を解決する
スランプを脱するためには、勉強面以外で何か問題を抱えていないかを探ることから始めると良いです。
たとえスランプの中にあっても、勉強をしっかりと継続することができているならば、一度身につけた本質的な学力が大きく下がっているとは思えないので、それを発揮できなくなっている原因について対策することが必要となります。
スランプに陥る原因は、
・模試や受験本番が近づいていることによるプレッシャー ・学校や家庭での人間関係が影響することによる精神面の不調 ・疲労が溜まることによる体調面の不調 |
など人によって様々です。
スランプの原因は勉強法自体ではなく、それ以外のものに由来するかもしれないのだと知っておくだけでも、自分自身を過度に追い詰めてしまうことを減らせると思います。
受験生は特に精神面が不安定になりやすいので、そのような兆候が現れた場合には、少し休息を取ってみるなどしても良いでしょう。
教材のレベルを下げて、少しずつ自信を取り戻す
精神面や体調面での問題が解決されたにもかかわらず成績が戻らない場合は、自分の学力レベルよりも少し難易度を落とした課題に取り組んでみることが勧められます。
スランプの間はできない自分に対して負の感情を抱くことが多く、それにより、自分本来の実力がさらに発揮できなくなるという悪循環に陥っている可能性が高いです。
そこから抜け出すためには、小さなものでも良いので成功体験を積んでいき、問題が解けていた頃の思考状態を取り戻すリハビリを行うと良いでしょう。
自分の志望校より二段階程度下の大学の過去問を解いてみたり、これまでに使っていた参考書を簡単に見直してみたりすると、少しずつ自信が取り戻せると思います。
大切なのは、学力そのものが低下したのではなく、何らかの要因によりそれが発揮できなくなっているだけだということを、客観的な視点から把握することです。
【まとめ】『プラトー』と『スランプ』の違い・脱出方法
プラトーは、成績上昇途中の一時的な伸び悩みや停滞期間を意味する言葉であるのに対し、
スランプは、今までできていたことが何らかの要因によりできなくなってしまうことを表しているとお分かりいただけたと思います。
プラトーを脱出するためには、次のステップに進むには自分には何が必要なのかを判断し、それを補っていく作業を新たに行うことが重要でした。
スランプの原因には、精神面や体調面での問題が絡んでくることが多いですが、それらが解消されても学力が戻らない場合は、簡単な課題からやり直して自信を取り戻すことが重要でしょう。
誰にでもプラトーやスランプは訪れる可能性があるので、いざ直面した場合には、今回紹介したような内容を参考にして対応してみてください。
武田塾チャンネルも参考に!『直前期ありがちスランプを抜け出すにはどうする!?脱出方法教えます!!』
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