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高校入学前、中学生のうちに得意にしておくべき教科とは?おすすめ勉強法

中学の間に得意にする教科

こんにちは。

東京大学理学部卒講師のFです。

今回は、大学受験の勉強を始める前段階にあたる、中学生の間の勉強について解説していきます。

難関国私立高校受験に向けた勉強を行っていた私自身の経験を交えながら、得意にしておきたい教科とその勉強法を紹介します。

 

英語を最優先で勉強しよう

英語

最優先で得意にしておきたいと思われる科目は英語です。

英語は文系・理系のどちらでも大学受験で使用する可能性が高く、中学生の間に高い学力をつけることができると、高校進学後に非常に楽をすることができます。

私自身は、中学時代に高校レベルの参考書を用いた学習をしていたおかげで、高校進学後も英語に関しては苦労することがありませんでした。

当時の学習の中で、一般的な中学生でも取り組みやすいと思われるものを2つ紹介します。

文法を固める

英語学習の一番の基本は文法です。

文法の知識が固まっていない状態では、文法問題で得点することができないだけでなく、長文を読んだり、英作文や英文和訳に答えたりすることも難しくなります。

今後の勉強をスムーズに行うためにも、文法の学習は疎かにしないことをお勧めします。

具体的な勉強法としては、やはり問題をたくさん解くことが挙げられます。

武田塾の学習法で紹介しているように、1冊のテキストを完璧にすることに注意して、問題演習を何度も繰り返すと良いでしょう。

まずは中学範囲の文法を仕上げることから始めますが、余裕があるならば、高校範囲の文法も学習できると、進学後の勉強に有利です。

長文は全文訳を書き続ける

英語 長文

文法が固まったら読解問題の演習に入ると思いますが、この際に私が一番お勧めする学習法が、文章の全訳を書くことです。

頭の中で訳せたような気になって学習を終えてしまうことと、実際に文字として書き記すことの間には隔たりがあります。

長文を読み、設問に答えて丸つけをしたらすぐに全文訳をし、その添削を赤ペンで行って初めて学習は終了とみなすことが大切です。

扱う文章のレベルは各自の学力に合わせて、英語が苦手な学生は、まずは学校の教科書のレベルを正しく訳せるようにすることを目指し、英語が得意な学生は、少しずつ問題の難易度を上げながら、大学入試レベルまで手が出せると非常に良いと思います。

全文訳は時間のかかる学習法なので敬遠されがちですが、私はこれで、文章を正しく読むことの基礎を作ることができました。

次に重要なのは数学!

数学

数学は、理系で受験を考える場合はほぼ必須で、文系の場合でも、国立大学を目指すならば共通テストで必要になる科目なので、できれば得意科目にしておきたいところです。

数学が苦手な受験生に共通している特徴として、問題のパターンや解法を暗記することが学習法だと思っている点があります。

このような状況を回避するためには、中学時代に以下のようなことに注意して学習を進めると良いです。

計算練習に取り組む時間を増やす

時間 計画

一部の天才を除けば、問題を一度解いただけで内容を把握し、次回以降もスムーズに解けるということはあり得ません。

同じ問題を用いて繰り返し練習を続けることで初めて、表面上の理解ではない本当の実力を身につけることができます。

これは高校生になって扱う数学の難易度が上がったとしても使い続けることができる学習法なので、中学生の段階で、面倒くさがらずに繰り返し問題を解く習慣を身につけられると良いです。

難問に時間をかけて取り組む

数学の実力を伸ばす際に重要なのは、実際に自分の手を動かして考えた経験を積むことですが、難問に時間をかけて取り組むこともその助けになります。

私は中学生の時に、1時間考えても答えが分からなかった入試問題の解答を塾の先生のところに聞きに行ったところ「最低でも1日は考えてからまた来てください」と言われたことをよく覚えています。

短時間しか考えていないのに解法を見てしまうと、思考力を向上させることができるはずだったチャンスを、その問題1問分失ってしまうことになります。

また、普段からすぐに答えを見るような学習法を繰り返していると、それが習慣化し、全く思考力が育たない状況に陥る可能性があります。

数学の力を先を見据えてつけていきたいと考える中学生は、答えが分からない問題でも、最低1時間は時間をかけて考え続けるということを意識すると良いです。

国語が得意になると、他の教科にも良い影響が生じる

国語の勉強

国語が得意になると、単に国語の成績が上がるだけでなく、他の科目にも良い影響が生じます

特に共通テストのように、長めの問題文の内容を正確に把握することができないと得点が伸びないタイプの問題を解く際には、国語の力が大切になってきます。

古文・漢文については、中学生でも若干触れますが、本格的に学習するのは高校生になってからなので、今回は主に現代文の学習について紹介します。

学校での国語の授業を疎かにしない

中学校の国語の学習は、教科書の文章を時間をかけて読んでいく形式で行われることが多いと思います。

1つの文章を時間をかけて丁寧に読み込んでいくことで、論説文ならば、文章の中で重要となる部分を見抜く力が養われ、小説ならば、登場人物の心情を表現する部分に意識が向けられるようになります。

学校の授業は現代文の成績向上に役立たないという意見もありますが、私自身は、学校の授業を真面目に受けなかった学生がそのように言っているだけではないかと思っています。

まずは全ての学習の基礎に学校の授業があり、それだけでは物足りないと感じた場合に初めて、難易度を上げた参考書に取り組むという流れが自然ではないでしょうか。

新聞の要約を行う

新聞

国語の力があるかどうかは、文章を上手に要約できるかどうかを見れば分かります。

逆に言えば、文章を的確に要約できる学生は、元となった文章の内容を隅から隅まで正確に把握できているということになります。

この状態を作ることができると、高校入試では当然のように得点できますし、高校進学後も、文章を読むという作業で苦労することは少なくなると思います。

要約の訓練をする良い題材となるのが新聞の社説です。

中学生からするとやや難しい内容や表現も含まれていますが、そのような問題に時間をかけて取り組むことで実力が育つという点は、数学と近いものがあります。

最初は上手に書けなかったとしても、毎日繰り返すことで少しずつ上達が見えてきます。

中学生のうちに知っておきたい、勉強に対する意識や心構え

最後に、具体的な学習法ではなく、勉強に対する意識や心構えについて触れて終わります。

学力はすぐには向上しないことを知る

積み重ね

人は何事においても、楽をして成果を出したいと考えますが、往々にしてそういったものはうまくいかないことが多いです。

勉強に関しても同じことが言えて、高校入試を突破して、さらにその先の大学受験で成功するための学力をつけるためには、非常に長い時間の学習が必要となります。

勉強の成果がすぐに現れなかったとしても、毎日やるべきことをしっかりと継続すれば、少しずつ実力は伸びていくはずです。

このことを中学生の段階から理解しておくと、大学受験の入試直前に焦るという事態を回避しやすくなると思います。

自分の現在の実力を正しく把握する

コンパス

自分の実力が、学校という狭いコミュニティではなく、より広い範囲で評価された場合に、どの程度のものであるかは知っておく必要があります。

結果が良ければ、今のペースを維持すれば問題ないですし、逆に結果が芳しくないのであれば、改善点を探していく必要があります。

また、自分には勉強の才能があるのかどうかについてもよく考えた方が良いです。

自分が天才タイプでないのであれば、そのような集団と戦うためにはよりたくさんの努力が必要だと分かるはずです。

自分の実力がどの程度の位置にあるかは、模試などを使って客観的に把握できると良いでしょう。

【まとめ】中学生の間は英語・数学・国語を勉強しておこう

今回は、大学受験の勉強を始める前段階にあたる、中学生の間の勉強について解説していきました。

中学生の間の勉強については、まずは大学受験でもほとんどの場合に使う英語を勉強することを優先しましょう。

英語を勉強しておくと、高校進学後においても苦労することが少なくなります。

次に勉強すべき教科は数学で、中学生のうちに得意科目にしておきたいところです。

そして、国語も勉強しておくと良いでしょう。

文章を読むということは勉強の基本であり、国語を得意にしておくと、他の教科を勉強する際にも役立てることができます!

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