【文系・理系受験生必見!】受験に利用する理科科目を決める方法
こんにちは。
授業をしない!でおなじみの武田塾小田原校です。
今回は、受験で利用する理科科目をどのように決めるかについて、文系受験生と、大学入学後の勉強に影響してくる理系受験生の場合に分けて解説していきます。
それぞれの受験科目の特徴
基礎と発展の違いは?
受験で利用される理科科目は、主に文系受験生が学ぶ「〇〇基礎」と、理系受験生が学ぶ「〇〇」(便宜的にこの記事では発展と呼びます)に分けられます。
基礎系と発展系の違いは、高校で与えられる単位数が、前者では2であるのに対して後者は4であることからも分かるように、その学習範囲に顕著に現れます。
国公立大学を受験する場合、文系受験生は単位の合計が4になるように、理系受験生は単位の合計が8になるように、共通テストにおいて科目選択を求められることが多いです。
多くの文系受験生が、発展系1科目を選択せずに、基礎系2科目を受験するのは、単位数が同じであったとしても、総合的な学習量を考えると、基礎系2科目の方が負担が少ないからと言えるでしょう。
暗記量や計算量の違いは?
次に、各科目の暗記量や計算量の違いについて紹介します。
暗記量 | 計算量 | |
物理・物理基礎 | 1 | 5 |
化学・化学基礎 | 3 | 3 |
生物・生物基礎 | 5 | 1 |
地学・地学基礎 | 4 | 2 |
※数字が5に近づくほど比重が大きいことを意味します。
物理は、暗記量は少ないものの、計算量が多い構成になります。
図を読み取って、必要な条件や公式を的確に当てはめていかないと解答できないため、ある程度は演習を重ねないと得点が安定しないです。
化学は、暗記量と計算量が程々に分散した科目です。
一般的に、化学は理論化学、無機化学、有機化学に学習範囲が大別されます。
理論化学が計算中心、無機化学、有機化学が暗記と計算の複合といった構成になります。
生物は、暗記量が特に多い科目になりますが、大学によっては、未知の実験から考察する力を求められるような、暗記だけでは攻略できない問題も出題されます。
共通テストの出題形式に限って言えば、生物基礎は暗記の比重が大きいため、点数を安定させやすいと言えます。
地学は、生物ほどではないですが暗記量の多い科目です。
二次試験では、難易度の高い考察問題や計算問題も出題されますが、共通テストレベルではそこまで難しい問題はないため、生物に次いで点数を安定させやすい科目です。
文系受験生の理科科目の選び方
文系受験生は理系受験生とは異なり、大学入学後の学びにおいて、高校で学ぶ理科科目の知識が必要となるケースは非常に稀です。
すなわち、多くの受験生が共通テストまでで理科の学習を終えることになるため、基本的には、共通テストで点数が取りやすいかどうかに主眼を置いて科目選択をすることになると思われます。
今回の記事では、文系受験生の中でも、数学に苦手意識がそれほどないパターンと、逆にできるだけ暗記だけで乗り切りたいパターンに分けて、科目選択の例と特徴を紹介します。
数学の苦手意識が小さいパターン
このパターンにおいては、物理基礎を選択することが候補に挙がります。
前述の通り、物理は暗記量は少ないものの計算量が多い科目になりますが、正しく立式することができれば、解答までの道筋は一本であるため、誤答する可能性が低くなります。
暗記に偏った科目であると、知識の抜けがあったり、教科書の端に書いてあるような些末な内容が問われたりした場合に失点してしまうため、満点を目指すことが難しくなります。
一方で、物理は演習量を重ねて問題に慣れることができれば満点を目指しやすくなるため、共通テストで高得点が必要な受験生は採用を考える価値があるのではないかと思います。
暗記で乗り切りたいパターン
計算が苦手で、できるだけ暗記で乗り切りたい受験生には、生物基礎が勧められます。
生物は単純な知識を問うタイプの問題が多いため、数字を扱うことが苦手な受験生でも、暗記の質を高めることができれば、比較的高得点を狙いやすくなります。
欠点としては、学習の盲点となるような問題が出題された場合は、失点することがほぼ必至となってしまうため、満点を取ることが難しい点が挙げられます。
とは言え、計算が苦手な受験生にとっては、暗記だけで乗り切りやすい生物基礎はやはり人気なようで、昨年の共通テストでも、理科基礎の中では最も多くの受験生に選択される科目となりました。
文系受験生のまとめ
文系受験生は、まずは自分が計算系が得意なのか暗記系が得意なのかを基準に、1科目を決めてしまうと良いでしょう。
そこから、バランスを取るように対となるタイプの科目をもう1科目選択するか、暗記なら暗記で固めて2科目選択するかなどを考慮していきます。
昨年の出願状況を見ると、生物基礎と化学基礎の受験者数が群を抜いて多いので、この2科目でバランスを取る戦略が現在は最も支持されていると言えそうです。
理系受験生の理科科目の選び方
理系受験生は、大学入学後も、基本的には高校で学んだ理科の内容をベースとした学習を続けていきます(数学系、情報系などの例外もあります)。
多くの大学では、入学した時点で自分が専攻する分野が決まっているため、受験に使う理科科目もそれに関連したものであった方が、興味という点でも学習の効率という点でも優れていると考えるのが自然です。
もちろん、科目ごとの向き不向きにより、入試で点数が安定しやすい科目を選択するという場合もあると思いますが、その場合は、入学後に苦労する可能性があることは承知しておく必要があります。
学部ごとにどのような科目が重要となるか
高校生の段階で、大学での学びについて深く理解することは難しいので、ここでは、大学の理系学部ごとに、どのような理科科目の学習が重要となるかについて簡単に紹介します。
理学部→物理、化学、生物、地学、(数学)
理学部は、専攻する分野によってさらに細分化されるため、重要となる科目も人それぞれとなります。
理学部物理学科ならば物理の知識があった方が有利ですし、生物学科ならば生物の知識の理解が重要となります。
基本的には、学科の名前に科目名が対応しているので理解しやすいと思います。
工学部→物理、化学
工学部で生物や地学の知識が必要となることはほとんどありません。
逆に言うと、物理や化学の知識がない状態で工学部に進学することはまずあり得ないとも言えます。
農学部→化学、生物
農学部という名前からは農業が連想されますが、実際には、生物に関連した研究を行うことが多いです。
生物の知識は当然持っていれば有利になることに加え、種々の実験の内容を理解するためには、化学の知識も必要となることが多いです。
薬学部→化学、生物
薬学部で重要となる科目は農学部と同じですが、どちらかというと化学の知識の方が重視されると思われます。
それでも、大学で行う実験や研究は、高校で学ぶ理科の分野を横断したような内容になることが多いため、薬学部の場合は、生物の基礎知識も併せ持っておく必要があります。
医学部→化学、生物
医学部では人間の体について学ぶため、高校化学や生物の基礎知識を有していると、入学後の学びに役立てることができます。
しかしながら実際の入試では、高得点を取りやすい物理、化学の選択で医学部を志望する学生が多いです。
理系受験生のまとめ
理系受験生は文系受験生とは異なり、自分が学びたいと思う科目を選択することが基本となると思います。
興味がある科目の方が勉強のモチベーションを保ちやすいですし、大学入学後に活かせることも多いです。
ただし例外として、過去問を見た際に科目ごとの難易度に差があると感じた場合は、得点しやすい科目を選択することが最良となることもあります。
そのためにも、志望校の出題傾向は早めに掴んで対策の方針を決められると良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
是非、受験で利用する理科科目を決めるときの参考にしていただけたら幸いです。
文系受験生は、きちんと自分の得意不得意を把握し、
理系受験生は、自分が学びたいものを把握することが大切です。
また、自分自身の実力、自分が学びたいことを正しく把握することはどの受験生でも必要な力になってきます。
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