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英語の速読力をつけるには|WPM250を目指す考え方と勉強法

英語の速読力をつけるには|WPM250を目指す考え方と勉強法

こんにちは。

東京大学理学部卒講師のFです。

今回は、

英語の速読力を図る指標であるWPMを高めていくには

どのような学習が有効なのか

について、一般論に私の経験を加えながら解説していきます。

英語の試験を時間内に解き終えられずに悩んでいる方は、ぜひご覧になってみてください。

 

英語の速読力をつけるには|WPM250を目指す考え方と勉強法

WPMとは?英語の速読力を鍛える勉強や学習法って?

WPMとは?

まず初めに、WPMについて簡単に説明します。

WPMは、

Words Per Minute

の頭文字を取ったもので、1分間に読むことのできる英単語数を表す指標です。

例えば、

1000単語からなる文章を10分で読むことができた場合、

その時のWPMは100となります。

注意したいのは、

文章の意味を理解した上で読める単語数が重要であり、

単に単語を読み終わるのにかかった時間を用いてWPMを算出しても、全く意味がない点です。

WPMの測定方法は様々で、

自分の持っているテキストとストップウォッチを使用しても測ることができます。

もっとも簡便な方法としては、日本速脳速読協会 のページを利用する方法があります。

このページでは、

自分の学力に見合った文章を選んだ上で、その文章を実際に読み、

さらに文章の内容に関する問いに答えることでWPMが算出されます。

文章の意味を正しく把握できているかも確認できるため、

自分の力を正確に知りたいならば、こちらのサイトを利用するのがおすすめです。

本と時計

WPMを高めるのに効果的な学習法

続いて、WPMを高めるための学習法について、

一般的に言われているものとその特徴を紹介します。

シャドーイング

シャドーイングは、武田塾の英語学習ルートにも含まれている学習法です。

テキストに付属している音声データを再生しながら文章を声に出して読んでいったり、

文章は見ずに音声に追随していくように発声したりすることで、

英文を読む際にどの部分で区切れば良いかが分かる

音声データの速度で文章を読むことができるようになる

といった効果を得られます。

また、リスニング対策にもなるので、

共通テストや二次試験でリスニングが課される場合は一石二鳥です。

付属音声データによってはスピードが遅いものもありますが、

再生ソフトで再生速度を変化させることで対応可能です。

動画①【入試の英語対策!!】質問数No.1!! シャドーイングのやり方教えて!!| 大学別英語対策動画

音読

シャドーイングと似た意味がある学習法が音読です。

単語の発音を覚えたり、どのようなタイミングで文章を区切るかを判断したりする練習になります。

これから本格的に長文の練習を始めるという段階では、

実際に発声して読むスピードと、目で読むスピードが変わらないケースが多いため、

学習の初期段階では効果を発揮しますが、

習熟するにつれて、目で読むスピードの方がはるかに早くなってしまうので、

どこかのタイミングで、WPMを高めるという目的での音読は終了することになります。

動画②【リスニングにも効果的!!】英語の成績を上げたかったら音読をしよう!!|大学別英語対策動画

なぞり読み

英語の文章を英語の脳で理解するために効果のある学習法がなぞり読みです。

続く項で詳細に説明しますが、速読をするためには、

文章を止まることなく先頭から読み進める練習をする必要があります。

その練習となるのが、

文書の下に指を置いて、一定の速度で左から右に動かしつつ、

そのスピードに合わせて文章を読んでいくなぞり読みです。

なぞり読みがスムーズに行えるようになれば、

文章の途中で止まったり、

前に戻って何度も読み返したりすることなく文章の意味を把握できるようになります。

WPM250に達するために私が考えていたこと・行っていたこと

次に、WPM250に達するまでに私が考えていたことと行っていたことを紹介します。

①英語の文章は前から順番に読む

私は高校受験において

「英語を訳す際には、主語を訳したら文末に飛んで、遡りながら訳すと上手に訳すことができる。」

と習いました。

しかしながらこのやり方では、

文章を訳すことはできても、高速で読めるようにはならないということに気がつき、

それ以来そのやり方は一切行わなくなりました。

日本語を読むときに、上から下、または左から右に読み進めても理解に困ることがないように、

英語についても、

文章の先頭から順番に読んでいけば意味が取れるようになっているからこそ言語として成立しているのに、わざわざそれを崩すように学習するのは、合理的ではありません。

もちろん、英語の学習に慣れていない場合は、文章の構造を把握したり、修飾の関係にある部分にチエックをつけたりしながら訳すことになるとは思いますが、

なるべく早い段階で、そのような学習法からは卒業しないといけないということは頭に入れておく必要があります。

②複数の単語をイメージとして把握する

これはやや難易度の高い話になります。

文章を読む際に、全ての単語を先頭から順番に読むのではなく、

ある程度の語数のまとまりをイメージとして把握できるようになると、

読解速度が飛躍的に上がります。

例えば「私は昨日、友達と一緒に映画館に行きました。」いう文章について考えます。

この文章を読む際に「私」、「は」、「昨日」、「友達」、「と」・・・というように、

一単語ずつ意味を確認しながら読む日本人はいないと思います。

文章を見たときにある程度のまとまりをイメージとして認識し、

脳内で無意識の内に意味に変換しているはずです。

しかしながらこれが英語になると、単語を一単語ずつ読みながら訳すようになってしまう人が多いのではないでしょうか。

ここを克服しないと、なかなか速読のコツを掴むことはできないです。

英単語

③分からない単語で止まらない

受験生の悩みで多いものに、

単語の意味が分からないために文章の意味が分からない

というものがあります。

単語は知っているに越したことはないですが、様々なジャンルから出題される文章の全ての単語を知っているという状態を作ることは、非ネイティブである我々にはかなりハードルが高いように思われます。

この問題をクリアするためには、

分からない単語が出てきても、

前後の文章や文章全体の方向性を踏まえて、

なんとなくでも意味を推測する練習を積む必要

があります。

接頭辞や接尾辞の知識を蓄えると、さらに単語の意味を類推しやすくなりますので、

単語帳を終えたけれどもまだ分からない単語が多いという方は実践してみてください。

動画③【英語の質問にドンドン答える!!】長文でわからない単語が出た場合 すぐに調べる or 推測する!?|《一問一答》教えて森田先生!!

実際に私が行っていたこと

私は現在、前述のWPM測定サイトの難関私大入試レベル問題で、WPM266と判定されています。

難関校の長文読解に必要なWPMが150程度と言われているので、

それよりも早く読めていることが分かります。

受験生時代には、80分の試験時間のセンター試験を30分で解いていましたし、

内容が膨大な東大入試でも時間が足りなくなることはありませんでした。

 

受験生時代には、前述の①から③ができるようになることを目標にして、以下のような学習を行いました。

①と②の目標を達成するために役立ったのは、基礎英文問題精講です。

おすすめの参考書紹介のブログにもあるように、

回を重ねるごとに、前回よりも少しでも早く読むためにはどうすれば良いかを考え続けながら、

ひたすら何周も訳し続ける作業を続けました。

 

武田塾のルートでは、3回学習して完璧にすることが基本となっていますが、

さらにそこから学力を向上させたいと考えるならば、自分が満足できる結果や状態が得られるまでは反復すると良いでしょう。

私の場合は、全体で15周ほど学習をした結果、

②の複数の単語をイメージとして把握する能力が非常に高くなったように思います。

分からない単語を推測する力に関しても、

長文をたくさん読む中で自然と身についていったように思います。

これについては、

基礎英文問題精講だけでなく、学校の選択英語の授業で扱ったテキストでの学習も効果があったと思います。

文章を読んで解答する段階では辞書を使わず、

採点を終えてチェックをしていく段階で意味の分からなかった単語を調べていき、

その際に自分の推測とのズレを認識して修正していくようにしていました。

勉強法と考え方を理解し、実践することがWPM250への近道

重なった本

速読の力は一朝一夕では得られず、地道な努力をコツコツ続けることで徐々に身についていきます。

正しい勉強の方法を知り、確実に実践していけば、できない勉強はありません。

速読力で悩んでいる方がいれば、是非本記事でご紹介している方法を実践してみてください。

それでも、

「勉強が上手くできないくて悩んでいる」

「本番まで時間がないけど、志望校には絶対行きたい」

などお悩みをお持ちの方は、是非武田塾小田原校へご相談ください。

皆さんが抱えているお悩み、一緒に解決していきましょう。

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