こんにちは。
武田塾小田原校の岡村です。
今回は進振りのある大学を目指すメリットとリスクについてお話しします。
進振り(進学選択)を徹底解説
進振り(進学選択)って何?
「進振り」という言葉は聞いたことがありますでしょうか?
「大学入試時は学部学科までを決めず、入学以降に学部学科を決定することが出来る制度」を進振りと呼びます。
有名な所では、
・東京大
・東京工業大学
・北海道大学
などがあります。
決めるときは無制限に好きなところに行ける、というわけではなく成績順に学科を選べます。
進振りのメリットとデメリット
進振りのメリット
最大のメリットは、「今やりたいことがわからないので、大学に入ってから進路を決められる」ということです。
入ってから決められるということもあり、先輩の話から評判の良い学科にも行くことができ、より充実したキャンパスライフを送ることもできます。
また、専攻しようと思っている内容以外にも興味や関心を広げることができるため「入ってみたら違った」みたいな失敗を減らすことを出来ます。
今回紹介する東大、北大では、「文系から理系」「理系から文系」などの進学選択も可能な場合もあるようです。
進振りのデメリット
しかし、進学選択において考えられるリスクは、これらの大学を第1志望にしたが落ちてしまった時、滑り止めの大学に進振りの制度が無ければ、そこで学科が決定します。
第1志望は進振りがあるからといって、落ちて知った場合のリスクを考えると全く進路のことについて考えなくていいわけではないことに注意してください。
また、その大学に入った後も注意が必要です!
行きたい学科がある場合、人気のある学科であればあるほど、高い成績が必要となります。
大学における「成績」とは、受験における偏差値とは全く意味合いが違います。
大学で高い成績をとるためには、どの授業が点を取りやすいか、過去のレポートを手に入れられるか、過去問を手に入れられるか、という情報の多さが必須です。
これは様々なサークルに入ったり、ネットで調べたり、大学受験の時とは全く異なる努力が必要となります。
従って、これら大学を受験時、必ずしも希望通りの学科に行けるとは限らないというリスクにも気をつけてください。
合格するのも大変ですが、合格後も大変なのが「進学振り分け」という制度のデメリットです。
実際の進学選択制度を紹介
東京大学の進学選択
東京大学では入学後、全ての生徒が2年生までは教養学部に所属することとなります。
1年半(2年生の前期まで)は駒場キャンパスに通うこととなります。
※みなさんがイメージする赤門のあるキャンパスは本郷キャンパス
2年前期までの成績などを元に進学選択を実施。
内定した学部・学科に2年後期から通うこととなります。
「指定科類枠」「全科類枠」の2種類が設けられているため、基本は下記のような進学選択となります。
また、学部によっては要求科目と呼ばれる科目の設定もあります。
それぞれ底点が定められていますので、指定科類枠の方が進学選択は希望が通りやすい傾向にあります。
科類ごとの主な進学選択
【文科1類】法学部
【文科2類】経済学部
【文科3類】文学部
【理科1類】工学部,理学部(物理・化学系)
【理科2類】薬学部,農学部,理学部(生物・化学系)
【理科3類】医学部
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東京工業大学の進学選択
1年生は「学院」に所属。
2年生からは成績に応じて「学院」から「学系」へ。
少し分かりづらい用語となってきますが、一般的な大学に照らし合わせて見ると、
「学院→学部」
「学系→学科(専攻)」
というイメージで大丈夫です。
つまり、大枠は入学時に決まり、1年生の間に専攻を決めるイメージとなります。
そのため、そこまで大きな進路変更は出来ないということになります。
良い点としては、そこまで競争が激しくなく、希望した学系に進みやすいようです。
北海道大学の進学選択
前期試験にて「総合入試文系」「総合入試理系」として、一定数の合格者を出します。
※後期は学部が「総合入試」での入学が出来ません。
入学後、1年次は文系と理系に分かれてそれぞれで学習を行います。
1年の終わりに振り分けが行われ、2年次からそれぞれの学部学科での学習へと進んで行きます。
ちなみに北海道大学では「進学振り分け」とは呼ばず、「移行」「移行制度」などと呼ぶようです。
振り分けの希望が通るかどうかは「移行点」と呼ばれる点数を元に判断されます。
ただ、原則は成績が良いかどうかなので、他の大学と大きくは変わりません。
名古屋大学(理学部)の進学選択
名古屋大学の中でも、理学部のみが進学選択を可能としています。
1年次は全員が理学部生として、共に学びます。1年生の2月には学科選択を行います。
そして、2年次には、選択した学科に進み専門的な学習を進めていくことになります。
勿論、1年次の成績によって振り分けを行いますので、成績が重要となります。
早稲田大学(基幹理工学部)の進学選択
早稲田大学では基幹理工学部のみ進学振り分けが存在します。
1年生は3つの学系に分かれ、2年進級時に希望学科への進学振り分けが行われます。
また、副専攻制度により、主専攻として決めた学科以外の分野の履修も可能になっています。
学系Ⅰ (数学科、応用数理学科) 学系Ⅱ (応用数理学科、機械科学・航空学科、電子物理システム学科、情報理工学科、情報通信学科) 学系Ⅲ (情報理工学科、情報通信学科、表現工学科) |
慶應義塾大学(理工学部)の進学選択
慶應義塾大学も理工学部のみで「学門制」という仕組みがあります。
入試の時点で学問を選び1年は学び、2年進級時に学科分けを行います。
大枠は入学時に決めて、2年次に学科を決めるという形です。
進振り(進学選択)はどんな人にオススメな制度?
文転や理転のための利用は難易度が高い
文系から理系を選択する方、理系から文系を選択することを考えて利用するのは危険です。
制度としても負担が大きく、非常に難易度も高いためあまりオススメはしません。
特に「文系→理系」は難しいようです。
どうしても大学受験の時点では文転や理転が難しいことはあるため、選択肢の一つとして考える程度です。
理系の進学選択はオススメ
一方、制度として設けているところで多いのが理系の大学や学部です。
理系の履修内容は一見しただけでは分かりにくい部分もあり、「学ぶ中で学びたいことが明確化する」という側面も強くあります。
そのため、一言に「ロボットを作りたい」という夢があったとしても選択は様々です。
・ロボットの設計に関わる学習をしたい
・ロボットの電子制御に関する学習をしたい
・ロボットを動かすためのプログラミングを学びたい
など、詳しく学ぶ中で深く学びたいことが見えて来た際に、「必要なことを学ぶ」という選択を取れるのが最大のメリットでしょう。
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