共通テスト対策の勉強はいつから?計画や戦略、勉強法など|後編
こんにちは。
東京大学理学部卒講師のFです。
今回は、「共通テスト対策の勉強はいつから?計画や戦略、勉強法など」の後編です。
今回の記事では、科目ごとの戦略例について、ご紹介していきます。
共通テスト対策|科目ごとの戦略と受験計画
科目ごとの戦略例
共通テストは志望校にもよりますが、
理系ならば 5教科7科目 文系ならば 5教科8科目 |
を最大で受験しないといけないです。
これだけの科目数がある中で、闇雲に勉強を進めてもなかなか高得点に結びつけることは難しいため、ここでは、各科目ごとの簡単な戦略について紹介したいと思います。
社会
社会については、
文系受験生は、二次試験の対策がそのまま共通テストの対策になるため、基本的には過去問や予想問題集をチェックして、傾向に慣れる程度で問題ないでしょう。
理系受験生は、まずは自分にあった受験科目はどの科目なのかを考えるところから始めます。
一般的には、暗記の量が少なく点数が取りやすい倫理・政治経済が選択されることが多いですが、日本史や世界史で受験する生徒も少数ながら存在します。
私自身は、暗記が非常に苦手なため、
図やグラフを読み取って解答する問題の多い地理を選択しました。
受験する科目が決まったら、二次試験で使用する科目との兼ね合いも考えつつ、勉強の計画を立てると良いでしょう。
暗記が得意であるのならば、11月頃からの対策で良いですし、
苦手だと思っているならば、夏頃から対策できると安心です。
国語
国語は、共通テスト特有の問題が出題されるということはないため、二次試験対策がそのまま共通テスト対策になります。
理系科目に時間を取られてしまって、国語の対策が十分にできないという理系受験生は、少なくとも古典だけは学習するようにしましょう。
古典は現代文とは違い、文章を読むことさえできれば、
難しく考えなくても解答に辿り着ける問題が多いため、コストパフォーマンスが良いと言えます。
古典文法、古文単語、敬語表現等を押さえることから始めて、それらが身についたら、過去問や予想問題集に手を付けると良いでしょう。
英語リーディング
英語リーディングは、センター試験から共通テストになって、大きく内容が変わった科目です。
簡単に言うと、
文法問題が一切なくなり、全ての問題が、短い文章を読んで設問に答える形式
に変わりました。
英語の実力がある受験生は、対策をする必要がなくなって楽になったと感じる一方で、
速読力のない受験生にとっては、確実に得点できる部分がなくなってしまって辛い形式になったと言えると思います。
共通テストのリーディングで得点できるようにするためには、
とにかく速読力を養うことが重要になります。
満点を狙うならば、1分間に150単語を読める程度の速読力を身につけたいところです。
※速読力の指標であるWPMはこちらのサイト(https://www.sokunousokudoku.net/measuresan/)で測定できます。
速読の訓練に有効なものとしては、
・シャドーイング ・音読 ・多読 ・なぞり読み |
などがありますので、自分に合ったものを見つけて、根気強く続けることをお勧めします。
多くの受験生は二次試験でも英語を使うはずなので、速読力の強化はその部分においても無駄にはならないのは良い点です。
英語リスニング
前回の記事でお話した通り、多くの受験生は二次試験ではリスニングを課されないため、それだけ対策が疎かになりがちです。
早い段階で過去問や予想問題集に目を通し、学習の計画をおおよそでも良いので立てる必要があります。
本格的な対策は直前期に行うとしても、日々の学習に、
シャドーイングや、使用している長文テキストの音声教材の活用などを組み込んで、少しでも英語に慣れた耳を作ることを心がけましょう。
二次試験対策でリスニングの学習を行なっている場合は、
共通テストレベルの問題につまずくことはないと思われるので、直前期に予想問題集を少し解く程度で対策は十分だと言えます。
数学
数学は、文系受験生だけでなく理系受験生にとっても鬼門です。
問題の解法を思いつくことができて、その後の計算を滞りなくできたとしても、
それを制限時間内に終えることができなければ高得点を取ることができません。
学習の基本としては、
まずは高校基礎レベルのテキストに抜けがない状態を作ることから始めます。
チャート式(青)やFocus Goldを完璧にできれば文句なしですが、
そこまで手が回らないのであれば、基礎問題精講等で妥協することも考えます。
ここまでの学習は、遅くとも10月頃までには終えたいところです。
続いて、11月頃から過去問や予想問題集を用いた演習に入りますが、
この際に、本番の試験時間よりも短い時間設定で解答する練習をします。
これにより、
本番で難問が出たり、緊張で解法が思いつかなかったりした場合でも、心に余裕を持つことができます。
本番の試験時間マイナス10分で、9割の得点が安定するところまで実力を高めることができれば、対策は成功と言えると思います。
理科
理科の対策法は、社会で書いたことの文理を逆にしたものになります。
理系受験生は、普段の二次試験に向けた学習が共通テスト対策になりますので、直前に過去問と予想問題集を解いて、傾向を掴む程度で問題ないです。
文系受験生は、自分がどの科目で受験すれば一番得点できるかを考えると良いでしょう。
高校や予備校で勉強した中で、
自分が興味を持って取り組みやすかったものを選んでも良いですし、
自分の適性を考慮した上で、一番効率良く学習できそうなものを選んでも良いと思います。
一般的には、暗記の比重の大きい生物基礎や地学基礎を選択する受験生が多いですが、
必ずしもそうでないといけないというわけではないです。
社会は暗記が直接得点に結びつきやすいですが、
理科では、高得点を目指すならば、考察問題でも得点できるようにしていく必要があるため、対策にはある程度時間を取った方が安心と言えます。
苦手科目ならばできるだけ早い段階から対策を始め、
そうでない場合でも、遅くとも10月頃からは対策に入れると良いでしょう。
関連動画①:日大レベルが終わったら即対策!?共通テスト対策【入門編・後編】|大学受験の歩き方
関連動画②:【新企画!!】俺ならこう対策する!! 中森先生の共通テスト対策【全教科編】
共通テスト対策は、余裕をもった計画と自身に合わせた戦略が要!
いかがでしたか。
2回に分けて、「共通テスト対策の勉強をいつから始めるか」についてお話をしてきました。
共通テストの対策は、科目の習熟度や苦手度によって対策を始めるべき時期が変わります。
より具体的に、自分にあった計画や対策方法などについて気になる方は、
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