挑戦校(行きたい大学)と 安全校(受かりやすい大学)迷ったときは?
こんにちは。
授業をしない!でおなじみの武田塾小田原校です。
今回は、志望校選びで迷ったときについて、行きたい大学・学部という観点と、受かりやすい大学・学部という観点から解説していきます。
まだ志望校が決まっていない方は、ぜひ参考にしてください。
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志望校は挑戦志向?安全志向?どう考えればいいの?
大学受験をするにあたり一番大事なのは、なぜ自分が大学受験をするのかということを明確に理解することです。
ここが揺らいでいると、長い受験勉強のモチベーションを維持することができませんし、合格した後も、なんとなく大学4年間を過ごして終わる可能性があります。
これを踏まえて、この記事では、以下の4パターンに受験生を分類して、各パターンごとの志望校選択の方法を紹介したいと思います。
1.自分が大学で勉強したいことが明確に決まっており、学力も十分な水準にある 2.自分が大学で勉強したいことが明確に決まっているが、学力は第一志望に届かない 3.自分が大学で勉強したいことは決まっていないが、学力は高い水準にある 4.自分が大学で勉強したいことが決まっておらず、学力も高い水準にない |
1.勉強したいことが決まっていて学力も高いパターン
このパターンは、受験において一番成功しやすいパターンだと言えます。
自分が大学で何を勉強したいかが決まっているため、それを叶えるために受験をするのだという意識がモチベーションを高め、それにより学力がさらに向上するという良い循環に入っています。
このようなタイプの受験生に重要になってくるのは、仮に第一志望に落ちた場合に、滑り止め校でも満足できるかどうかをよく考えることです。
例えば、どうしても師事したい教授がいて、何がなんでも第一志望でないとダメだという気持ちがあるならば、滑り止め校で妥協するのはもったいないと言えます。
逆に、修めたい学問の種類は決まっているものの、そこまで詳細にはビジョンが見えないというのであれば、第一志望に必ずしも拘らなくても良いと思います。
まとめ
勉強したいことが決まっていて学力も高いパターンにある受験生は、第一志望以外の大学に進んだ場合でも満足できるかどうかを基準に志望校を決定していくと良いでしょう。
第一志望しか考えていないならば、受験の全ての時間をその対策に充てるべきですし、逆に第一志望以外でも大丈夫という気持ちならば、確実に合格を勝ち取れるような大学を受験候補に入れて対策していくことをお勧めします。
このパターンの結論は、行きたい大学・学部の受験を基本に据えつつ、妥協案も考えるということになります。
2.勉強したいことは決まっているが学力は不十分なパターン
このような受験生は、志望校選びに慎重に時間をかけるべきパターンであると言えます。
なぜかというと、学力を基準に大学を選んで進学したとしても、そこでの学びと自分が学びたいものとの間にギャップがあれば、不完全燃焼のまま大学4年間を終えてしまう可能性があるからです。
ここで重要となるのは、自分の学力が残された時間でどれだけ伸びるかを推測することと、自分がやりたいことを勉強できそうな大学のリストを作ることです。
学力の伸びを推測する
まず、前者についてですが、自分の偏差値が残った時間でどれくらい伸ばせそうかを考えることで、受験で第一志望に据える大学が変わってきます。
※偏差値を伸ばすのにかかる期間の目安はこちらのブログをご覧ください。
偏差値が上がるのに必要な期間はどれくらい?勉強法は?【大学受験】
高い目標を設定すれば、それだけモチベーションが上がって学習効率も上がる可能性がありますが、逆に高すぎる目標は、ただ単に受験に失敗する確率を高めるだけという危険性もあります。
模試の結果をもとに客観的に判断したり、学校の先生や塾の講師に相談したりすることが重要です。
自分だけの大学リストを作る
重要事項の後者で書いた大学リストは、自分の勉強したい分野を扱っているかどうかを基準に作成します。
リストを作る際には、自分の現在の偏差値より高い偏差値の大学から、自分の偏差値よりはやや低く、確実に合格できそうな大学まで含めるようにします。
このリストの中から受験校を選ぶようにすれば、第一志望に合格できなかった場合でも、後悔する可能性を減らすことができます。
偏差値だけで見ると不満に感じる場合でも、オープンキャンパスで教授の話を聞いてみたら、意外と良さそうな大学だと気づくこともあるかもしれませんので、積極的に情報収集をしてみると良いでしょう。
まとめ
勉強したいことは決まっているが学力は不十分なパターンの受験生は、学力の向上を最優先としつつも、自分の勉強したいことが実践できる大学の候補をいくつか考えてみると良いでしょう。
こうすることで、行きたい大学イコール受かりやすい大学となるようなパターンが発見できれば、精神的に安定を得られると思います。
大学の名前や偏差値で受験校を決めるのも重要ですが、今回紹介したような別の視点でも考えることができると、自分の可能性を狭めることなく将来に進んでいけます。
このパターンの結論は、受かりやすい大学・学部を受験の基本にしつつも、その中で、自分の学びに納得ができるものを探していくということになります。
3.勉強したいことは決まっていないが学力は高い水準にあるパターン
このパターンは、進学校の生徒にありがちなパターンと言えるかもしれません。
高校生や浪人生の段階では、自分の将来に関する明確なビジョンは当然持てませんし、自分が大学で何を学びたいかを決めることも難しいかもしれません。
このような場合は、進学後に専攻を決められるようなシステムのある大学を志望校にすると良い可能性があります。
進振り(進学選択)のある大学を目指す! 東大、東工大、慶應、早稲田
※この記事にない大学でも、類似の制度を採用している場合があります。
幸いなことに学力は高い水準にあるため、志望校の決定に時間がかかったとしても、十分に遅れを取り戻すことができます。
また別の案として、単純に偏差値だけを基準に受験校を決めてしまうことも挙げられます。
いずれにしても、何らかの形で志望校を決定した方が、その後の勉強への身の入り方も変わってくるので、遅かれ早かれ、受験校を絞っていく必要はあるでしょう。
まとめ
勉強したいことは決まっていないが学力は高い水準にあるパターンの受験生は、行きたい大学はないが、受かりやすい大学は豊富にあるパターンと言えます。
受験までに得られる知識だけで、自分の今後の学びを予測することができないと考えるならば、進学後に専攻を決められる大学を受験候補に入れてみると良いでしょう。
このパターンの結論は、これまでのパターンと異なり、まずは自分が大学に進学する理由を考えて、行きたい大学を決めることが重要ということになります。
4.勉強したいことが決まっておらず学力も高い水準にないパターン
世の中で受験を考える学生の多くがこの例に当てはまると思います。
大学で勉強したいことが決まっていないため、受験勉強のモチベーションが上がらず、成績もなかなか伸びないというパターンです。
この場合は、2通りの考え方があります。
まず、ただ単に大卒という資格が欲しいがために受験をするのであれば、自分の現在の偏差値から見た、受かりやすい大学・学部を受験すれば良いと思います。
もう1つのケースは、せっかく大学に行くならば、何か自分のためになることをしたいという気持ちを持っている場合です。
この場合は、受験勉強に加えて、大学の情報収集に時間をかけてみることをお勧めします。
オープンキャンパスや学校説明会、学園祭などに足を運ぶことで、自分の行きたい大学の姿が定まってくる可能性があります。
しかしながら、自分の現在の学力とあまりにも乖離した大学を志望校としてしまうことは危険です。
浪人せずにその年で合格しようと考えているならば、自分が受かりやすいと思う大学や学部の中から、自分の行きたいところを選ぶようにしましょう。
参考動画:オープンキャンパスへ行こう!志望校の決定打になる見るべきメリット!|受験相談SOS
まとめ
このパターンの結論は、受かりやすい大学・学部を受験の基本に据えるということになります。
しかしながら、盲目的に大学を選ぶのでは、進学後の大学生活に不満を感じる可能性もありますので、大学の情報収集は、最低限でも受験校については行うようにしてください。
志望校選びで迷ったときほど、自分の現状を分析しよう!
いかがでしたか?
志望校選びにおいて、挑戦志向で受験する、安全志向で受験する、どちらにおいても不正解ではありません。
大事なことは、「自身の現状の学力をしっかり分析したうえで、受験計画がしっかりと立てられているか」ということです。
そのためには、日々自身の勉強を振り返り、自己分析をしながら勉強していくことが必要です。
受験で成功している方は、この「日々の勉強の振り返り」がしっかりとできている方が多いです。
「今日は〇〇を意識して勉強したら、〇〇の理解が良くできた!」
「今日は〇〇ができなかったから、明日は〇〇を意識して勉強してみよう」
このように、日々の勉強で見えた課題をどう克服していくのか、どう生かしていくのかを意識して勉強してみてくださいね。
参考動画:「志望校は絶対下げるな!!」山火先生が考える志望校を手に入れる人とは!?|受験相談SOS
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