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東大卒 F講師が語る!東大理系入試攻略法はコレだ! 【英語編】

東大卒 F講師が語る!東大理系入試攻略法はコレだ! 【英語編】

こんにちは。

東京大学理学部卒講師のFです。

今回から4回にわたって、東京大学理系入試の特徴と対策について書いていきます。

東大対策がメインの内容ではありますが、他大学を受験する場合でも参考になる点があると思いますので、ぜひ東大志望以外の方にもご覧いただければと思います。

第1回は英語についてです。

東大卒 F講師が語る!東大理系入試攻略法はコレだ! 【英語編】

 

東大英語の特徴

東大英語は、英語の幅広い能力を問う設問を、120分の制限時間の中に強引に押し込んだ構成となっています。

難関私立大学で出題されるような難解な単語や和訳問題等はありません。

問題単体で見れば、難易度自体は上の下といった印象です。

しかし、時間が足りず、初見で合格点を取れる人はほぼいないのではないかと思います。

120分のうち、30分はリスニングの時間になり、残りの90分で、要約、パラグラフ整序、自由英作文、文法、和訳、読解問題解答しないといけません。

上記を踏まえると、重要となるのは、

◆英語力を測る全ての指標について、最高レベルとは言わないまでも、満遍なく備わっている状態にあること

◆どのような順番で解答したら自分が一番得点できるかを周到に計画すること

が挙げられます。

東大を志望する学生は、英語学習のどの分野においても弱点を作らないよう、普段から心がける必要があると言えるでしょう。

1-A.要約問題

要約問題では、1ページ程度の英文を、70字〜100字程度の日本語でまとめ直す能力が問われます。

要約問題というと、文章の重要そうな部分を抽出して、日本語として意味が通じるように組み合わせて解答するものと考えがちですが、東大の場合はそれでは点数がもらえません。
これは東大現代文に顕著なのですが、東大は、題材となる文章の内容を深く理解した上で、自分の言葉でさらに分かりやすく説明し直す力を求めています。

言い換えると、他大学の受験で使う、パターンにはめるような受験テクニックが通用しない問題が多いということです。

東大の要約問題を解くコツとしては、

◆まずは文章全体をしっかりと読む

◆その後、文章の中で筆者が一番表現したかったことは何なのかを正しく把握する

ことが挙げられます。

それが理解できたら、【筆者の主張を解答の中心としつつ、それを補う形で、文章内に使われているキーワードを随時抽出して補足するといった感じで解答を作っていきます。

1-B.パラグラフ整序

パズル

東大英語の中で一番コストパフォーマンスが悪いと言われているのが、このパラグラフ整序です。

【文章中に空欄の設けられた3ページほどの英文を読んだ上で、その空欄に当てはまるパラグラフを正しく挿入する】タイプの問題です。

速読力のない生徒にとっては、3ページの長文を読むだけでも一苦労です。

それに加え、挿入するパラグラフの内容を正しく理解して吟味する必要があるため、かなりの時間を費やすことになる問題です。

形式は年によって微妙に変化しており、

◆取り除いても文章全体の意味に影響を与えないパラグラフを選択する問題

◆段落の趣旨を正しく表している文章を選択したりする問題

も出題されました。

パラグラフ整序で得点するためには、何よりも速読力をつける必要があります。
限られた時間の中で、膨大な問題量を処理するためには、できるだけ読むことにかける時間を減らしていくように普段から意識する必要があります。
修飾や構文などを意識して立ち止まることなく、文章を前からどんどん読めるようにすることは大前提です。
その次の段階として、英文を読み終えた段階で、日本語訳を考えることなく文章の意味が頭に入っている状態を作れるかどうかが鍵になります。

1分間に読める単語数を表す指標として、WPMというものがあります。
難関大学受験者は、150単語を1分間に読めるようにすることが推奨されていますので、まずはこれを目標に日々の学習を積み重ねると良いでしょう。

2.英作文

東大では和文英訳の問題はありません。

基本は、与えられたテーマに沿って自分の意見を指定された語数で解答する自由英作文の出題になります。

年によっては、

◆イラストの情景を英語で説明する問題

◆YesとNoのそれぞれの立場で自分の意見を書く問題

このようなものもありました。

自由英作文の対策で一番効果があるのは、英語の得意な人に添削をしてもらうことです。
武田塾小田原校に通う生徒さんであれば、講師紹介ブログから、講師の得意科目や大学での専攻科目が分かるはずです。

英語が得意そうな講師に積極的に質問するようにしましょう。

高校生であれば、「学校の先生に添削してもらう」「友達同士で答案のチェックをする」ことも実力アップにつながります。

私が高校生の時は、街中で目に入る文章を、片っ端から瞬時に英訳する訓練をしていました。
普段できないことは試験会場でもできないということを肝に銘じて、日々の学習を積み重ねましょう。

3.リスニング

リスニングくま

リスニングは、音声自体は長いです。
しかし、内容的にはそこまで難しいものは出題されないので、是非とも得点源にしたいところです。
そのためには、まずは英語に慣れた耳を作ることが必要となります。

私は、学校の教科書のCDを教員から貸してもらい、それを音楽プレイヤーに入れて、駅から学校までの徒歩20分の間に毎日聴き続けました。

武田塾の学生であれば、速読英熟語のシャドーイングをこれの代用にすることができると思います。

重要なのは、毎日続けることです。

リスニングで得点を取るためにはテクニックも必要です。

東大のリスニングは、試験開始後45分の時点からスタートします。
リスニング力に自信のある方は、このタイミングから問題に取りかかっても良いでしょう。
しかし、そうでない方は、5分早く、リスニングの設問に目を通しておくことを勧めます。
これにより、これから流れる音声でどのような内容の話題が出てくるかを大まかにつかむことができます。

時間があれば、設問ごとのポイントなどを簡単な日本語のメモで書いておくと安心です。
実際に音声が流れ始めたら、聞き取ることに神経を集中させつつ、重要なことは随時メモを取る必要があります。
この、音声を聞きながらメモを取るという作業も、練習をしていないとできない作業ですので、普段からリスニングの対策も欠かさないようにしましょう。

4-A.文法

東大の文法問題は、【ページ半分ほどの文章の中に、3カ所の下線で示された部分があり、その中で誤った使用法になっている単語を選びなさいという形式】がずっと続いています。

他大学のように選択肢が与えられていれば、消去法などで解答を導くことができます。

しかし、東大のこの形式では、全ての文法知識に穴がない状態を完成させておかないと、満足に得点することは難しいと思います。

極めて高度な文法が出題されるわけではないので、Next Stageのような文法書を1冊完璧にすれば対応できます。

しかしながら、ここでいう「完璧」とは、いつどの分野から無作為に出題されても、3秒以内に正答できるまでやり込んだことを指します。
武田塾ではNext Stageを学習に用いることが多いのですが、なんとなく宿題としてこなすのではなく、こうした目標を持つと、日々の学習に差が出てくるかもしれません。

4-B.和訳

東大の和訳は、1ページの3分の2ほどの英文の中に、訳すように指定された箇所が何カ所かあります。

文章自体は難しくないのですが、指定された箇所だけを見て訳そうとすると、意味がまるっきり分からないものになってしまうことが多々あります。

要約の章でも触れましたが、東大が見ているのは、文章全体を正しく理解する能力があるかどうかです。

ということでこの和訳問題においても、

【文章全体を読んで内容を理解した上で、不足する語を補いながら指定された文章を訳す】

というのが、答案作成の流れになります。

指定された文章をただ訳せば解答になったり、前後を踏まえてうまくまとめたら解答になったりする他大学とは異なるので、注意が必要です。

5.読解

ここまでは、流石東大というような特徴のある出題が目立ちましたが、読解に関しては良心的だと思います。

3ページほどの文章を読んで内容を理解できれば、あとはそれに沿って設問に答えていくだけなので、点数は稼ぎやすいです。

ネックとなるのは、文章量が多いために時間切れになる懸念があることです。

前述の通り、東大を志望するならば、速読力を強化することを最優先に考えましょう。

東大英語の解答順序の例

最後に、自分が受験生の時にどのような順番で解答していたかを紹介して終わります。

私は

【和訳→文法→要約→(英作文・リスニング)→読解→パラグラフ】

の順で解いていました。

※英作文を書いている途中でリスニングの時間になる感じです。

英語は得意でしたが、それでもコストパフォーマンスの悪いパラグラフは、最悪できなくても良いようにラストに配置しています。

受験生によって、問題を解く順番も変わってくるはずなので、東大受験生は、自分が一番得点できるパターンを、綿密に練る必要があります。

まとめ

③

いかかでしたか。

何度もお伝えしていますが、東大理系英語で最も重要なのは

【自分が一番得点しやすい解答のパターンを周到に計画する】

ことです。

ただ、個人の力のみでこのパターンを分析するのは少々大変かもしれません。

分析する際は他人の視点から客観的に見てもらうことも必要です。

自分の力だけで分析するのが難しいと感じた方は、是非武田塾の”無料受験相談”にお越しください。

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