東大卒 F講師が語る!東大理系入試攻略法はコレだ! 【国語編】
こんにちは。
東京大学理学部卒講師のFです。
今回は、東大受験について解説するシリーズの第2回で、国語(理系)について書いていきます。
東大対策がメインの内容ではありますが、
他大学を受験する場合でも参考になる点があると思いますので、ぜひ東大志望以外の方にもご覧いただければと思います。
東大国語(理系)の入試の特徴
東大の理系国語では、現代文1題、古文1題、漢文1題が出題されます。
文系国語では、これに加えて現代文がもう1問追加されるとともに、
古文や漢文の設問数が理系よりも多くなります。
試験時間は、理系が100分、文系が150分で、満点はそれぞれ80点と120点になっています。
東大国語の特徴は、現代文で出題される漢字を除く全ての設問が記述式であることです。
英語の解説記事でも書きましたが、
東大は受験生に、文章の意味を正確に把握した上で、それを自分の言葉で分かりやすく説明し直す能力を求めています。
すなわち、現代文の参考書にあるようないわゆる受験テクニックだけでは、点数をもらえる解答を作ることは困難であると言えます。
普段の学習時から、時間をかけて題材となる文章を読み込み、自分の言葉で簡潔に要約する訓練を地道に積むことが、東大国語で得点できるようになるためには必要です。
現代文
第一問の現代文では、評論文が題材となります。
題材となる文章のジャンルは多岐にわたるため、どのような文章が出題されても、読むことに苦戦しないように学習しておく必要があります。
第一問の特徴としては、抽象度が非常に高い文章が扱われるということが挙げられます。
これにより、前述した、文章の内容を正確に把握するという作業がより困難になっています。
文章は問題冊子3ページほどなので、それほど文章量は多くない部類に入ると思いますが、
内容を理解するためには何度も読み直すことになると思いますので、時間的余裕はあまりありません。
設問の形式は全て記述式で、「〇〇〇〇(傍線部)とはどういうことか、説明せよ。」という書き方で統一されています。
現代文の参考書では、解答を作る、もしくは解答の根拠を探す場合は、傍線部の周辺をまずは探索の基本とするように書かれていますが、
東大国語においては、このやり方では得点することができません。
東大が受験生に求めているのは、文章全体の内容を正しく理解した上で解答を作成する能力であるため、
ある傍線部について書く場合でも、全体の論旨を踏まえて考える必要があります。
また、文章中に使われている語句を切り貼りしただけのような解答では、文章の内容を正しく理解し、簡潔な言葉で伝えるというステップをクリアしたことにならないです。
キーワードを見つけて解答欄に盛り込むことは重要ですが、それよりも、文章全体の内容を分かりやく伝えるためにはどのような記述をすれば良いかを考えることが必要となります。
これらを踏まえると、東大現代文の対策としては、難易度の高い文章を学習の題材として、時間をかけて精度の高い読解の訓練をするということが一つの鍵になると思われます。
現代文の参考書にあるような受験テクニックを学ぶことも無駄ではないですが、それよりも、文章全体の内容を自分の言葉で簡潔に伝えられるまで文章を読み込む練習が大切です。
古文
現代文が非常に難解であるのに対して、古文や漢文の題材となる文章は、かなり平易なものが用意されています。
特に古文においては、文化的背景知識が必要な場合は、その内容がリード文として記載されているなど、
解答に際して国語能力以外が影響することを避けるような作りになっているため、文法を正しく理解できていれば得点しやすいという特徴があります。
古文も現代文同様に記述式問題で、理系に出題されるのは、
「傍線部を現代語訳せよ。」「〇〇〇〇(傍線部)とはどのような様子を述べたものか説明せよ。」といった形式の設問です。
現代文においては、文章全体の意味を踏まえた上で各設問に臨む必要があると書きましたが、古文は文章自体が長くないため、そこまで全体の論旨を踏まえなくても解答することができます。
特に現代語訳を書く問題では、単語と文法の知識さえあれば得点ができるので、国語が苦手な受験生でも、ここだけは落とさないようにしたいところです。
古文の対策に関しては、他大学や共通テストの対策法と同じように考えて問題ないです。
古文単語、助動詞、助詞、敬語表現等の文法知識をテキストで完璧にしたら、あとは問題演習を積むだけです。
現代語訳の問題はほぼ必ず出題されるので、日頃から、題材となった文章全体を正確に訳すようにする癖をつけておくと良いでしょう。
漢文
古文同様に、比較的難易度の低い文章が題材にされやすいため、国語が苦手な受験生は、ここでもなるべく失点しないようにしたいところです。
現代文や古文と異なる点として、記述式問題に加えて、「傍線部が指している内容を、文中から抜き出して答えよ」「空欄にあてはまる文字を文中から抜き出せ」というような形式の問題も出題されることが挙げられます。
文章の難易度は高くなく、文章量も決して多くはないので、漢文では、できるだけ時間を節約するように取り組みたいところです。
漢文の対策も、他大学や共通テストと同じように行えば問題ありません。
基本的な句型をテキストで押さえたら、あとは問題演習を重ねて、読解に慣れていくことが重要です。
【武田塾参考書ルート2020】現代文・地方国公立レベル~東大レベル
解答における戦略
最後に、東大国語で得点するための戦略について書きます。
前述の通り、現代文は非常に難解であるものの、古典に関してはかなり難易度の低い構成になっています。
そのため、まずは古典から解答して、得点できるところは確実に押さえていく戦略が有効になります。
東大国語の配点については様々な憶測がなされており、現代文40点、古文20点、漢文20点という意見や、現代文40点、古文25点、漢文15点という意見があります。
できれば配点の大きい現代文で得点したいところですが、採点基準が公表されておらず、対策が非常に難しいことも考えると、現代文に懸けるのはあまり得策ではないです。
試験時間の配分に関しては、文章の難易度を踏まえると、古典40分、現代文60分という割り振りがベースになると思います。
現代文が苦手で、古典の確実性を高めたいと考えるならば、もう少し古典の時間を増やすという作戦も有効です。
目標点数は、他教科の完成度によっても異なりますが、全体の半分である40点も取れれば十分ではないでしょうか。
自分の感覚としては、現代文は、模試等で点数が取れていても本番では思ったより点数が来ない印象だったので、古典で7割程度は得点できるように練習しておくと安心かと思います。
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いかがでしたでしょうか。
大学入試は難関大学以上のレベルになると綿密な対策や戦略が必要になります。
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