大学受験に英検は必要?
こんにちは。
武田塾小田原校の岡村です。
今回は、最近利用機会の増えている「英検®」についてです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
よくある質問は「大学受験に英検は必要なのか?」です。
答えは「必要な場合もあるので、なるべく受けよう」です。
その他の4技能検定ではなく、なぜ英検をオススメするのかも紹介していきます。
順を追って徹底解説していきます。
大学受験における英検利用について
CSEスコアと級の関係性
英検利用では現在、下記のようなCSEスコアや級を基準として用います。
英検2級は合格ラインが1980、最高点が2600となります。
英検準1級は合格ラインが2304、最高点が3000となります。
それぞれ、多くの大学で利用の際に見かける基準となりますので覚えておくと良いでしょう。
大学によっては級の合否、CSEスコアに加えてCEFRレベルを入試に利用している場合があります。英検では2020年度から証明書類にCEFRを記載するようになりました。
2019年度以前の成績は証明書類を再発行(有料)いただければCEFRレベルを記載して再発行いたします。2019年度以前にご受験いただいた方はご自身のCSEスコアを下の「実用英語技能検定 CEFR算出レベル表」で確認して大学が求める基準を満たしているか確認してください。
※各受験級によって算出されるCEFRレベルが異なりますので出願に必要なCEFRレベルが算出される級を受験してください。
引用元:受験生向け|2021年度大学入試で英検成績を利用する受験生へご案内|公益財団法人 日本英語検定協会
英語試験が免除される
英検を活用することによって、入試本番での英語の試験が免除されるケースがあります。
本番の試験で、英語のせいで不合格になってしまう可能性を減らせるのは有利と言えます。
また、利用の方法には、「出願資格」「得点換算、加点」といったものがあり、それぞれ形式が違います。
出願資格としての利用
こちらは、一般選抜での出願自体に基準となる級やスコアが必須となる形式です。
入試本番で英語の試験を受ける必要がなくなる場合もあり、対策などの負担が減るのがメリットです。
ただ、他の科目での戦いとなるので英検合格がゴールではありません。
中には倍率がグッと下がる大学もありますが、その分だけ要求されるスコアなどが高くなります。
利用方法に注意したい方式ですね。
得点換算、加点
得点換算の方式では、スコアや級によって英語の点数を予め80点や90点などの「みなし点」として換算してくれます。
本番でも試験を受けることが出来る場合もあり、その場合は高得点の方を採用します。
加点型も同様に、スコアや級によって試験結果に加点をしてくれる方式となります。
得点換算は保険としても有利にもなりやすい方式ですし、加点型は使わないと損をする方式です。
【専修大学 一般選抜での利用例とポイント(2021年度入試の場合)】 ①対象となる英語外部試験スコアを出願時に申告すると、試験科目「英語」の受験を免除 ②出願時に提出した基準スコアによって「英語」の得点を80点または100点で利用可能 ※80点換算→「英検2級」または「CSE2.0 1980点以上」 ③英検利用をする場合でも一般選抜での試験を受験可能。この場合、高得点を採用。 |
このように、日東駒専などの大学では英検を利用しやすい形式が多くなっています。
しっかりと制度を確認しておきましょう。
関東周辺大学での利用状況
日東駒専で英検利用できる大学はどこ?英検2級、準1級どっちが必要?
四工大で英検利用できる大学はどこ?英検2級、準1級どっちが必要?
MARCHで英検利用できる大学はどこ?英検2級、準1級どっちが必要?
早慶上理で英検利用できる大学はどこ?英検2級、準1級どっちが必要?
大学受験で英検を選ぶことのメリット
①何度も受験できる
英検は、本番の試験の代わりに利用できることなどが大きなメリットです。
一般入試の形式では、1回の試験だけで得点が決まり合否に直結します。
ですが、英検は年間の中でも複数回受験でき、受験学年でなくても受験できます。
これにより、英語の試験での「失敗」のリスクを減らすことが可能です。
②外部検定の中でも英検が一番採用率が高い
英検以外にも多くの外部検定が存在します。
ですが、検定によっては利用できない大学も存在します。
こういった外部検定の中でも一番採用率が高いのが「英検」となります。
どれを受けるか迷ったら、とりあえず英検がオススメといえます。
英検受験の新常識はS-CBT方式
大学受験に利用できる英検は2種類の受験方式があります。
ここでは、それぞれの違いと活用について説明します。
2種類の方式
①従来方式
一次試験でリーディング・リスニング・ライティング技能を測り、通過した方のみ二次の面接式スピーキングテストを行います。
紙の問題冊子、解答用紙を使用します。
年間で3回実施される方式です。
学校などで申し込むことも多い方式ですね。
②S-CBT方式
英検S-CBTは1日で4技能を測ることができる試験です。
英検(従来型)と同様の級・スコアとして扱われ、併願も可能です。
また、原則毎週実施の試験となります。
(級や地域により毎週実施でない場合があります)
解答方式 | 解答方法 |
---|---|
スピーキング | ヘッドセットを装着し、吹込み式で解答を録音する |
リーディング リスニング |
PC画面上でマウス操作して解答する |
ライティング |
2種類から申込手続の際に選択可能 |
チャンスが最大年9回
S-CBT方式は日程のメリット、受験回数のメリットがあるためオススメの受験方式です。
「英検を早く受けなきゃ!」と焦る必要もなく、1日で4技能全てを受験できるのでより大学受験に利用しやすい方式です。
英検S-CBTは検定期間内に同一級を2回受験可能で、受験最大回数は6回となります。
従来型の英検と合わせるとチャンスは最大9回となります。
勿論、受験生の場合は受験に間に合わない期間もあるため、早めに受験するように気を付けましょう。
焦らず、英語の基礎を進めてから、「1日で終わる + 何度も受験できる」S-CBT方式で受験するのがオススメ!
公式サイトで体験版が公開中
「正直S-CBT方式は心配・・・」そんな方でも大丈夫です。
体験版を公式サイトで受験できますので、従来型でないと難しいと感じるのかどうかを判断することも出来ます。
英検S-CBT 体験版|英検S-CBT|公益財団法人 日本英語検定協会
総合型選抜(旧:AO入試)、学校推薦型選抜(旧:推薦入試)での利用
2021年度入試より、AO入試や推薦入試も名称が変わり、受験制度も変更点があるのをご存知でしょうか?
特に目立つのは「学力を問う」機会が増えていることです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
共通テストの得点を利用したり、4技能検定のスコアや級を活用することもあります。
出題資格
一般選抜と比べて、総合型選抜と学校推薦型選抜での利用率が高いのはこちらの形式です。
多くの大学では2級合格や同等レベルのCSEスコアが必要となります。
また、難関私大や国際系の学部では英検準1級合格レベルが必要となることもあります。
志望校に合わせて事前の確認が必要となります。
【2021年度入試での例】 大学名:日本大学 経済学部 経済学科 〈出願要件〉 |
得点換算、加点
総合型選抜などの試験でも、学力検査を課す大学や学部は増えています。
その際、英検のスコアや級によって、得点換算や加点として活用する機会も少なくありません。
【2021年度入試での例】 大学名:埼玉大学 工学部 環境デザイン学科 〈4技能検定の活用について〉 |
判定優遇・合否参考
国公立大学などでは、定員数に対する一定の倍率を超えた場合に英語スコアを利用して選抜を行う学校などがあります。
英検は何級を受けたらいい?難易度は?
まずは英検2級を目指そう!
各大学で英検の利用に必要な級やスコアは異なります。
ですが、多くの場合は「2級」または2級合格ラインとなる「CSEスコア1980点」を基準として利用する大学が多くあります。
CSEスコアは英検の点数を数値化したもので、級によって上限と下限が変わります。
ちなみに英検準1級を必要とする場合は、「英検準1級」を取得するのがオススメですが、合格ラインとなる「CSEスコア2304点」は2級でも届きます。
※英検2級の最大スコアは2600点
そのため、スコアでの利用のみの場合は英検2級で高得点を目指す方がオススメです。
また、利用に関しては現状、「2年前までに受験した結果」を用いる場合が多いため、期限には気をつけてください。
英検2級の難易度
武田塾のルートで表すと日東駒専レベルに相当します。
ただ、基本的に重要になるのは語彙や基礎的な文法となるので、単語の参考書や文法の参考書を優先して進めましょう。
その後は過去問を解いてみてから、分野対策などを行える英検に特化した参考書がオススメです。
【英単語】 の2冊からどちらか1冊がオススメ 【英文法】 |
実際の入試との比較で言えば、傾向や形式が明確なため対策をしやすいため難易度はそこまで高いと感じないと思います。
ただ、やはり普段触れる機会が少ないリスニングやライティング、スピーキングの3技能は対策をしておく必要があります。
具体的な対策に関しては以下の動画がおススメです。
武田塾の英語に特化したYouTubeチャンネル「武田塾Englishチャンネル」の動画です。
英検2級!ライティング対策できてますか?【武田塾English】vol.22
英検準1級の難易度
武田塾のルートで表すとMARCHレベル~早慶レベルに相当します。
2級と同様、基礎的な参考書はしっかりと進めておきましょう。
正直、準1級から多くの大学の問題よりも難しい文章も出てきます。
そのため、出願資格などで必要ではない限りは英検は2級で高スコアを目指す方が良いでしょう。
受験をする方は、単語帳であればシステム英単語やターゲット1900を進め、パス単準1級などに進むのがオススメです。
ネイティブでも落ちる英検準1級に合格する対策!【武田塾English】vol.23
今後も拡大する可能性が高い英検利用
大学受験を進める中で、4技能検定は切っても切れない関係となってきています。
こういった4技能検定の利用は今後も拡大していくことでしょう。
ただし、闇雲に英検を利用しようとすると志望校対策など他の優先すべき学習がある場合に損をする可能性もあります。
年間の計画などを明確にして、目的意識を持って英検を受験していきましょう。
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