こんにちは!
武田塾小田原校です。
今回は私の失敗体験を踏まえて、英語のシャドーイング・音読の真意とその効果について話していきたいと思います。
ところでみなさん、音読は知っていると思いますが、シャドーイングとは何かご存じでしょうか。
一言でいうと、シャドーイングはCDやスマホなどの音声を使った音読です。
文章を読みながら、その文章に対応した音声を流し、その音声に自分の声を1~2秒ほど遅らせて音読していく勉強方法です。
音読もシャドーイングも文章を読みながら自分の声に出していくという点では共通しています。
ここでは音読とシャドーイングは同じものだとして読み進めていってください。
きっとみなさんも音読やシャドーイングが英語を伸ばすのに良いみたいな話はどこかで聞いたことがあると思います。
有名な予備校の先生も口をそろえて「音読をしなさい」とおっしゃっています。
私自身も受験生時代に先生の言う通り、何回も音読をし、少なくとも500語程度の長文を1000回は音読しました。
けれども残念なことに、私は1000回音読しても英語力は上がりませんでした。
どうして失敗してしまったのか、私の受験生時代の話も含めお話していきましょう。
【現役時代】目標は1000回の音読!
部活を引退して訪れた高3の夏。
私の受験勉強はここから始まりました。
学校の授業もまともに受けていなかったのでゼロからのスタートになりました。
当時の英語の偏差値はおよそ35で、本当にゼロからのスタートです。
勉強自体、苦手に加え嫌いで、手探りの勉強をしていたのですが、なにしろ勉強のやり方がわかりませんでした。
何からやればいいかわからないし、何をすれば良いかわからない。
そこで出会った勉強法が音読でした。
音読をやれば英語ができるようになると多くの先生が言っていたので、「とにかく音読をすれば英語ができるようになる!」と信じ込んだ私はそれ以来、音読をしまくりました。
目標は1000回。
音読の効果は三か月であらわれると聞いていたので、まずは3か月、500語程度の英語長文を毎日30回~40回音読していきました。
効果は長い間出ていなかったのですが、それはきっと回数の問題だと思った私はそれでも続けて音読しました。
そして毎日毎日怒涛の音読生活を続け、1000回の音読を達成したのですが...
音読・シャドーイングにあった罠
ついに1000回の音読を達成し、英語の長文を解こうとしても長文がまったく読めるようになっていない!
英語力はほとんど上がっていませんでした。
私自身、「どうしてこれだけやったのに...」と音読を恨みました。
有名な先生方や学校の先生があれだけやれと言ってやったのに。
一番効果があるくらいのことを言っていたのに。
唯一効果があったのは英語の発音が良くなったことくらいです。
これだけ音読をしても英語の読解力は微塵もあがらず、私の1000回の音読は無駄に終わったのです。
一体なぜなのでしょうか。
音読には英語の基礎知識が不可欠?!
現役時代の受験に失敗し、浪人した私ですが、武田塾に入ることになりました。
浪人し、塾に通うようになってからも、シャドーイングはカリキュラムの中に組み込まれているのでやっていましたが、
そこでのシャドーイングは自分の身になっている気がしました。
そこでなぜ現役時代のシャドーイングが無駄だったのか少しずつわかってきました。
まず一つ目の理由は、
英単語・英文法の基礎ができているかです。
武田塾では英単語と英文法の基礎知識をある程度入れてからシャドーイングを始めるので、
文章を読む際にもある程度は単語の意味も知っていますし、文章の構造もわかります。
単語の意味や文章の構造が分かっている上で取り組む音読には効果がありました。
ここで重要なことは、
一つの英語長文にある単語や文章構造をすべて明らかにしてから音読を始めることです。
もし、単語の意味や文章構造がわからないまま何回も音読していては、わからないものをただ声に出しているだけで何の学びにもなりません。
現役時代の私は、英単語や英文法の知識が十分に入っていないまま音読をしていたので効果が無かったのです。
音読を始める上での重要なことの一つ目が、
英単語・英文法の基礎ができているか
でしたが、音読にはもう一つ大切なことがあります。
音読する際の「意識」が大切
「意識」と聞くと、とてもざっくりしたようなものに聞こえるかもしれませんが、
私は音読する際の「意識」が重要な要素であると確信しています。
意識ひとつでシャドーイングは効果的なものにもなるし、過去の私のように無駄なものにもなりえます。
その意識の中でも特に重要になってくるのが
内容を頭の中でイメージしながら音読することです。
音読をしていく中でただ英語を読み進めていくのではなく、しっかりとその情景を頭の中に思い浮かべながら音読していきます。
音読をしていて内容が理解できていない箇所はゆっくりでもいいので必ずその文章を頭の中でイメージします。
そして、よく音読をやってて多いのが『音読が作業になる』ということですが、このやり方は全くと言っていいほど効果がありません。
私の現役時代の1000回の音読はまさにこれでした。
音読において、「内容理解」の対になる言葉は、「作業」です。
作業化しないようにするためにできる対策は、
続けて何回も連続で音読しないようにすることです。
何回も続けて音読していると無意識のうちに作業となってしまいがちなので、必ず実践しましょう。
【終わりに】音読する意味とは?
音読をすることでどういった力が身につくのでしょうか?
あまり意識せずに英語力の向上というざっくりした目的意識で音読している人も多いかと思います。
ここでいくつか具体的にどういったスキルが身につくのかを5つ、箇条書きにしてご紹介していきます。
1.英語を音で覚えることでリスニング対策になる
2.音読をするだけで、単語、熟語、構文解釈の復習になる
3.単語、熟語の思い出すスピードが速くなる
4.英単語を日本語を介さずに理解する
5.単語、熟語が日本語訳ではなくニュアンスでわかるようになる
まずは音読することはリスニング対策にもなっています。英語を音で覚えていくので自然とリスニングでの単語が聞き取りやすくなります。
そしてなにより、音読をすること自体が単語や熟語の復習になるという点で音読は優れています。
また、音読をするときは文の構造(構文)を意識しながらではないと内容を理解できないので、構文解釈の復習にもなります。
それに加え、単語帳で覚えた単語や熟語は長文の中でランダムに出現し、私たちは音読をしていく中で自然と出てきた単語や熟語を思い出そうとします。
これは、単語帳で赤シートを使って単語のテストをしているのとやっていることは同じです。
音読をすることで無意識のうちに単語の復習が出来てしまいます。
何度も単語、熟語の復習をしているので、それにつれて単語を思い出すスピードも速くなっていきます。
そうすると段々と英語→日本語→意味で覚えていたものが英語→意味でわかるようになっていき、さらに文章を読むスピードが上がります。
英語→意味で何回も単語に触れていると、最初覚えていた日本語訳ではなく、英語自体の独自の意味がわかるようになっていき、
ネイティブと同じように英単語を理解することができるようになっていきます。
【まとめ】音読をする際にやらなければいけないこと
音読が作業にならないように
・英語の基礎知識を入れる
・内容を頭の中でイメージしながら音読する
・単語、熟語はしっかり思い出しながら、構文を意識しながら音読する
この三点をしっかり守ってみなさんも音読をしていきましょう!
今回のブログが受験生の皆さんの力になってくれたら幸いです。
また武田塾では、音読の仕方だけでなく
・ひとりひとりに合った参考書選び
・進路に関するサポート
・効率の良い基本的な勉強方法
など様々な面からサポートしています。
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