こんにちは!武田塾御茶ノ水本校です。
秋も深まって参りましたが、みなさま毎日の学習はスムーズに行えておりますでしょうか。
今回は、中高一貫校に通う生徒さんを対象に、大学受験を戦い抜くにあたって中高一貫校生だからこそ気をつけておかなければならない項目を抑えていきます!
中高一貫校に通っている生徒さんはもちろんのこと、これから中高一貫校に通おうと思っている小学生やその親御さん、高校から中高一貫校に外部受験しようと思っている中学生の方も、是非読んでみてください。
中高一貫校特有!公立の学校とのカリキュラムの違い
「中高一貫校」という言葉を聞くと、どのようなイメージが湧きますでしょうか。
なんかすごい勉強できる人多そう。。
エリートが集まってそう。。
小学校の頃から滅茶苦茶勉強してそう。。
毎日勉強漬け。。。
もちろん通う学校のレベルによる部分もありますので、一概にそうとは言い切れませんが、あながちそちらのイメージで間違いないかと思います。
ですが、上記のイメージ以上に、中高一貫校をイメージするにあたって何よりも意識しておかなければならない部分があります。
それはズバリ、授業のスピードが滅茶苦茶速い!!
中学校高校あわせて6年間分で行うはずのカリキュラムを、5年間、いや、速い学校ですと4年間程度で終わらせてしまうのです。
そしてなおかつ、独自のカリキュラムを採用している学校も多いですし、一般的な公立の学校ではあまり見かけることのない教材を採用している学校も多いです。
例えば、中高一貫校でよく取り扱われている参考書、「体系数学」。
こちらの問題集、なんと中学3年生で高校の数学ⅡBの範囲を行います。
他にも、中学2年生で三角比を行う学校があったり、中学3年生で微分積分に入る学校があったりなどなど。
何度も言います、とにかく速い!!!
一方で、それだけ速くカリキュラムをこなしていけるがゆえに、高校3年生になった際、しっかりとまとまった時間を大学受験に充てることが出来るのです。
しかしこちらのカリキュラム、生徒さんによっては悲劇につながる可能性のある、少し危険をはらんでいるという認識も必要です。
中高一貫教育のデメリット
先ほど申し上げました通り、中高一貫教育はペースが速いです。
それだけ速いがゆえに、中高一貫校では、授業中に演習時間をもらえません。
もちろん完全にゼロとは言いませんが、一般的な公立の学校に比べて極端に少ないんです。
なぜか。それは、授業を解説の時間に終始させ、どんどんカリキュラムを進めていかなければ、6年間でやるべきものを1年2年早めて終了させることなんて物理的に不可能なんです。
学園ドラマでよくあるような「今日は21日だから出席番号21番の。。。。」というような光景。指名された生徒以外も同じ問題をみんなで解くような演習の時間。
あのような状態が、中高一貫校の授業においては極端に少ないんです。
結果として、どのようなことが起こるのか。
自学自習をする力が身についていない生徒さんはどんどん落ちこぼれて行ってしまうんです!!
授業を聞き、理解することももちろん大切ですが、それを「やってみて」「できる」状態にもっていかなければ、成績向上にはつながりません。
中高一貫校の生徒さんは、こちらの落とし穴をしっかりと意識する必要がありますので、覚えておきましょう。
中高一貫校生が大学受験で戦い抜くにあたって大切なこと
中高一貫校は、基本的に「学校の中で大学受験合格まで完結する」というスタンスで6年間のカリキュラムが組まれています。
しかし、実際には、「やってみて」「できる」ということの習慣が出来ている生徒さんでなければ大学受験で失敗します。
「よし、私は中高一貫校に通っているから大学受験も大丈夫!」
「6年間のトータルサポートでしっかりとしたカリキュラムで勉強してきたんだから大学受験も成功するだろう!」
そのようなことを考えている人は、今一度自分自身に問いかけてみてください。
「教えてもらったことを定着させる力が自分にあるだろうか?」
現代社会は誘惑が多すぎます。
私が中高生だった頃は考えられないような魅力的なアプリやサービスが溢れかえっており、自学自習を正しく行うには娯楽のレベルが高すぎるのです。
勉強を始めようとしても気づいたらYouTubeを開いていたり、電車やバスの移動時間で単語の暗記しようと道を歩いているときは思っていてもいざ乗車したらTikTokを見てしまっていたり。
もはや現代病のようなものですので、そのことをしっかり認識し、対処していく必要があるのです!!
そちらを意識し、中高一貫校に通っているという事実に安心しないことが、あなたを大学受験成功へと導くはずです。
中高一貫校入学直後の落とし穴
さて、中高一貫校に通う生徒さん(主にこれから通う予定のある生徒さんや入学したての生徒さん)に、もう一つ中高一貫校だからこそ意識しておいてほしい部分があります。
それは、中学受験の勉強と中学入学後の勉強は全く異質なものであるということです。
中学受験の勉強は、ちょっとした頭の回転の速さや、短期的な記憶力で乗り切ることが出来てしまったりするんです。
しかし、中学入学以降は違います。間違いなく、自分でしっかりと演習を重ねる「勉強の絶対量」が必要になります。
そしてそれは中学2年生、3年生、高校1年生と学年を追うにしたがって求められる量も増えていき、大学受験で最高点に達します。
中学受験を乗り切ることのできたという実績は素晴らしい過去として捉える一方で、その力が通用するのは中学入学とともに終わってしまった、と考え、演習量の確保を意識しましょう。
自学自習が超重要!!
さて、中高一貫校に通う生徒さんこそ自学自習の力を身に着けることが重要であるということを理解してもらえたでしょうか。
ここ10年で中高一貫校の数は激増、いや、爆増しています。
最近は公立の中高一貫校も増えてきて、6年間一貫教育に対する世間の注目はこれからも強くなることでしょう。
中高一貫校教育についていくためには、自学自習をしっかり行えることがとても重要になってきます。
武田塾では、授業をせず、学習の習慣化と効率化を目指して特訓を行っております。
自分の自学自習の状態に不安がある方は、是非武田塾の無料受験相談にお越しください!!