こんにちは。
武田塾御茶ノ水本校講師の鶴見です。
今回は化学でおすすめの参考書、勉強法について記そうと思います。
まず、おすすめの参考書1つめはこちらです。
(画像アドレス:http://sakusaku-study.com/wordpress/wp-content/uploads/2015/05/kagaku20150501.png)
物理と同様に化学も問題を解きながら暗記事項を覚えていった方がいいです。実際、入試で問われるのは一問一答の語句問題ではなく、問題の中で知識が問われます。そのため、問題を解いていく中で知識を蓄えていった方が後に入試問題に取り組む際にだいぶ楽になります。
さて、前置きが長くなりましたが、この問題集の利点は問題量が豊富にあることです。上記のように、問題を解いて知識を身につけていこうとするのにとても適しています。この問題集に記載されている多くの問題を何度も解くことで自然と化学の使える知識、勉強法が身についていきます。
続いて、おすすめの参考書その2です。
(画像アドレス:http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0172/9784010340172.jpg?_ex=200x200&s=2&r=1)
実は今回は無機化学に関しては勉強法のみを記すつもりでした。しかし、自分が記そうと思っていた事項が、この本にすべて記されていたため、この参考書を紹介するにいたりました。この本を使うことで効率的に無機化学の暗記を行うことができると思うので、ぜひ無機化学が暗記できない、と困っている方は一読してみて下さい。
因みにこの本に記載されていた、今回記すつもりであった事項はこの2つです。
1.半反応式は暗記しなくていい。
半反応式は自分で作れるので、暗記する必要はないです。具体的な作り方は福間の無機化学の講義「本冊」p49に記載されているので、気になる方は読んでみて下さい。
2.化学反応式は反応の種類を分類して覚える。
ただ漠然と無機化学の反応式を覚えるのではなく、酸化還元反応、弱酸遊離反応のように反応ごとに分類すると反応物が多少変わっても対応できるので、便利です。この、反応式の分類は別冊の「入試で使える最重要point総整理」に記載されています。こちらもぜひ一読してみて下さい。
この参考書ではこのような覚えるための工夫のほかに演習問題も載っているので、前述した問題演習も行うことができます。
〈おまけ〉
無機化学の分野に関して、色が覚えられないという方がいたら一度試してみてほしい方法があります。
それは
「物質を書くときはその色で書く」
という方法です。
一般的な暗記法として、暗記事項を赤字で書き、それを赤シートでかくして何度も確認するという方法があります。この方法は物質名などを暗記する際には有効ですが、色を覚えるときに限り、ややこしいことになります。ここで例を出します。
①Cl:黄緑 ②Cl:黄緑 ③Cl
どうでしょうか。①、②に比べて③が頭に入りやすくないですか?一例だけでは伝わらない可能性があるので、無機化学で重要な物質をこの方式で記しておくので、覚えやすそうと思った方は、ぜひ物質名を書くたびにその色で書いてみて下さい。いやでも頭に入ってきます。
Fe(2+) Fe(3+) Cu(2+) Cr(3+) Ni(2+) CrO4(2-) Cr2O7(2-)
MnO4(-) [Cu(NH3)4](2+)
AgCl PbCl2 Hg2Cl2 AgBr AgI CaSO4 SrSO4 BaSO4 PbSO4
炭酸塩 CuO Cu2O Ag2O MnO2 FeO Fe3O4 Fe2O3 ZnO
水酸化物 ( 例外: Fe(OH)2 Fe(OH)3 Cu(OH)2 Cr(OH)3 )
BaCrO4 PbCrO4 Ag2CrO4 硫化物(例外: ZnS CdS )
同じ理屈で図説を使うのもおすすめです。
今回はこれで以上になります。読んで下さり、ありがとうございました。