こんにちは! 武田塾御茶ノ水本校です!
共通テストが2025年度から大きく変わることをご存知ですか?
今の高校1年生、4月から新2年生になるみなさんが対象です!
中でも目玉なのが新科目「情報」の新設です!
今回は「情報」とはどういう試験になるのか、
また実際に入試で使う大学について解説していきます!
※この記事は2023年3月時点での情報です。これから状況が変化する可能性があるのでご了承下さい。
共通テスト「情報」とは?
2025年度(令和7年度)入試から国語・数学・英語・理科・社会に加えて、
新たに「情報」の試験が追加されます!
情報の授業ではコンピュータの仕組みやプログラミング、
情報社会を生きていく上で必要な知識を学ぶものとなっていますが、
これからは共通テストでもこれらの知識を問われる形になっています!
どんな問題が出されるの?
情報と聞くとパソコンを使う授業を思い浮かべる方も多いと思いますが、
紙のテストでどうやってやるの?と思いませんか?
情報のテストでは情報社会を生きていく上で必要な知識やスキルが問われます。
紙の上で解ける範囲の問題しか出されないので安心してください!
ここからは2022年11月に発表された試作問題を参考に解説していきます!
まず全体の問題構成としては以下のようになっています!
第1問
問1:情報社会の問題解決
問2:情報通信ネットワークとデータの活用
問3:コンピュータとプログラミング
問4:コミュニケーションと情報デザイン
第2問
A:情報社会の問題解決、コミュニケーションと情報デザイン
B:コンピュータとプログラミング
第3問
コンピュータとプログラミング
第4問
情報通信ネットワークとデータの活用
第1問では情報社会と人との関わりの中で、情報技術を適切に利用し活用できるかが問われます。
例えば、問1-bではこんな問題が出されています。
問1-b. インターネット上の情報の信ぴょう性を確かめる方法として、最も適当なものを次の(0)~(3)のうちから一つ選べ。
(0) 検索エンジンの検索結果で,上位に表示されているかどうかで判断する。
(1) Q&A サイトの回答は,多くの人に支持されているベストアンサーに選ばれているかどうかで判断する。
(2) SNSに投稿された情報は,共有や「いいね」の数が多いかどうかで判断する。
(3) 特定のWebサイトだけでなく,書籍や複数のWebサイトなどを確認し,比較・検証してから判断する。
わかりましたか?
答えは、(3)です!簡単でしたよね?
ただしこれはまだ問1の問題なので簡単すぎたかもしれません。
このような知識は「メディアリテラシー」とも呼ばれていて、
情報の試験を受ける受けないにかかわらず
これから情報社会を生きていく上で必要な知識になっています。
他の問題ではコンピュータの基本的な仕組みである「論理回路」についてや、
「情報を整理して表現する方法」などの問題が出されています。
第2問では二次元コード(いわゆるQRコード)の仕組みと、
文化祭の模擬店の待ち時間について考えるという問題が出題されています。
QRコードの仕組みなんて知らない…
という方がほとんどだと思いますが、
ちゃんと問題文をよく読めばわかるように作問されているので
知識というよりも論理的思考力を問われる問題になっています!
この「論理的思考力」は情報のテスト全体を通して必要な思考力になっています!
論理的思考力を鍛える方法はこちらの記事で解説しています!
第3問では会話文を読みながらプログラムを作るという大問になっています!
とはいえ特定のプログラミング言語が出てくるというわけではありません。
基本的なアルゴリズムとプログラミングの基本に関する理解と
示された問題に対して論理的な考察ができるかどうか、
共通テスト用に作られたプログラミング言語を使って問題が進んでいきます。
これもプログラミングができるかどうか、ではなく
プログラミング的な思考ができるかどうかが問われています。
ただし思考ができるだけでは足りず、実際にプログラムを完成させる必要があるため
おそらくこの問題で最も点数が分かれるのではないかと思います。
第4問ではデータやグラフを読み取りながら解いていく大問になっています!
数学で出てくる箱ひげ図や散布図を読み取る問題が多いため、
数学が得意な方に向いているかもしれません。
対策はどうしたらいい?
論理的な思考力が特に大事になる試験ですが
ある程度のコンピュータやプログラムの仕組みは理解する必要があるので、
まずは高校の情報の授業を真面目に受けましょう!
プログラミングの問題が出るとはいえ、
あくまでプログラミング思考ができるかが大事なので
急いでプログラミング教室に通う必要はありません。
また数学と似た問題が出題されるので数学の勉強もしておくと有利になります!
情報の試験が導入されるのは2025年なので、来年までには参考書なども登場するはずです。
「情報Ⅰ」を使わない国公立大学がある!?
昨年11月に北海道大学と徳島大学は、
「情報Ⅰ」の試験を課すが合否判定には含めないと発表しています。(参考:朝日新聞デジタル)
今のところこのように発表している国立大学はこの2校だけですが、
もしかしたら今後これらの大学に続く大学も増える可能性があります。
また「情報Ⅰ」の試験を課し、合否判定に含める大学でも
2025年度だけは最初の試験になるため配点を低く設定する予定の大学もあります。
(筑波大学など)
各大学の対応状況は河合塾のサイトでまとめられているので、
行きたい大学の情報はこちらから確認しましょう!
私立大学でも「情報Ⅰ」は使われる?
私立大学での利用は公表済みの大学が少なく、情報が出揃っていません。
難関私立大学の中では今のところ
早稲田大学・慶應義塾大学・明治大学・青山学院大学・学習院大学が公表しています!
早稲田大学では
政治経済学部・国際教養学部・文化構想学部・文学部・スポーツ科学部
で共通テスト「情報Ⅰ」を利用する予定です!
一般入試で共通テストを利用する学部では選択科目の一つとして「情報Ⅰ」が使えます。
慶應義塾大学ではもともと共通テスト利用入試を行っていないため情報の試験もありません。
ただし総合政策学部と環境情報学部の試験では、
選択科目で「数学」「外国語」「外国語および数学」に加えて
「情報および数学」を選択することができます!
明治大学では共通テスト利用入試の選択科目において、
法学部・商学部・経営学部・情報コミュニケーション学部・国際日本学部
で「情報Ⅰ」を選択することができます!
一般入試では出題されません。
青山学院大学では一部の学部の選択科目で情報が選択できます。
中には数学や理科の代わりに選択できる学科もあるので、
文系の方で情報が得意な場合チャンスが増えるかもしれません!
学習院大学では共通テスト利用入試において、
文学部英語英米文学科・ドイツ語圏文化学科・フランス語圏文化学科
で「情報Ⅰ」が選択科目の一つになります!
まとめ
今のところまだ情報が出揃っていない「情報Ⅰ」ですが、
2年後にはもう試験が予定されています!
今のうちから「メディアリテラシー」や「論理的思考力」
「プログラミング的な思考力」などの情報スキルを身につけておきましょう!
仮に情報を受験しないことになっても、将来役立つスキルになるはずです!
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