こんにちは!武田塾御茶ノ水本校です!
この記事では、入試現代文における頻出の著者が「どんな人物なのか」を簡単に紹介していきます。
現代文は著者と問題の作者が違うため、著者について学んだところで得点が取れるようになるとは限りません。
しかし、「文章読むことに慣れる」「本を読む習慣をつける」ことが国語の点数UPに繋がることもあります。
そのため今回の記事は、受験学年だけではなく受験学年以外の方にも参考になる内容になっています!
<目次> 1.鷲田清一2.小林秀雄3.養老孟司4.池内了5.内田樹まとめ |
現代文頻出の筆者
鷲田清一
主な作品
『モードの迷宮』(1996/1/1、筑摩書房)
『「待つ」ということ』(2006/8/31、KADOKAWA/角川学芸出版)
『わかりやすいはわかりにくい?臨床哲学講座』(2010/3/10、筑摩書房)
「身体論」や「ファッション論」が彼の著作の中でよく入試に出てきます。
『モードの迷宮』は彼がファッション雑誌に連載したいわばエッセイのまとめで
ファッションについて思想家が述べるというのは前例が少ないことでした。
日本でファッションを語られるようになったきっかけとなった人物です。
他にもファッションに述べた本が沢山あります。
(『ファッションという装置』(1999/11、河合出版)
『ちぐはぐな身体ーーファッションって何?』(2005/1/1、筑摩書房)など)
これらは衣服とそれを纏う身体の関係や考え方について述べています。
なぜ服を着るのか、服を着ることでの外界との変化、個性の変化などについて述べています。
「これこそが衣服を着ることの定義だ」と決めるのでなく、あくまでこの本を読むことで衣服を着るということに対する自分たちの視野を広めることになる本だと思います。
おしゃれな高校生、服が好きな人は是非読んでみてください!
意外と受験にもつながってきますよ。
小林秀雄
主な作品
『小林秀雄全作品<1> 様々なる意匠』(2002/10/1、新潮社)
『新装版 考えるヒント』(2004/8/3、文藝春秋)
『ドストエフスキイの生活』(1975/12、東京創元社)
頻出度としては落ちますが、2013年度センター試験の過去問を解いた受験生には印象深い作者ではないでしょうか。
センター試験の国語の平均点が101・08点という過去最低となった要因のひとつのきっかけとなった文章とも言われています。
ちなみに2013年度のセンター試験で出題された作品は『鐔(つば)』という作品です。
彼の作品は難解であり、「入試に出すべきか否か」という話題さえ出るほどです。
その分読み応えのある作品も多く、深く考えながら読むのが好きな方にはオススメです。
彼の作品は全集も売っているので、気になった方は図書館などで探してみてください。
養老孟司
主な作品
『バカの壁』(2003/4/10、新潮社)
『「自分」の壁』(2014/6/14、新潮社)
『唯脳論』(1989/9/25、青土社)
『いちばん大事なこと ―養老教授の環境論』(2003/11/14、集英社)
養老孟司と言えば、400万部以上のベストセラー「バカの壁」が有名です。
彼は多くの作品を執筆するだけでなく、日本の医学博士・解剖学者でもあります。
また、趣味は昆虫採集。
「鎌倉昆虫同好会」を結成して会長を努めたほどでした
彼の作風、特に「バカの壁」は『容赦なく社会を批判する痛快きわまりない養老節(※①)』とまで言われています。
しかし一方で白か黒かはっきりしないことも多いです。
※①引用:田島薫氏「『バカの壁』商品説明」より(アマゾン)
彼のスタンスが「正しいとされているものを疑う」ですので、彼の作品を読むときは「自分はどう思うか」を考えながら読むことが大切です。
また、解剖学などの知識に基づく人体の解説や、「身体の喪失」に伴う社会変化について問う作品も多いので、彼の作品を読むときはそこを意識するのもいいですね。
池内了
主な作品
『科学の限界』(2012/11/1、筑摩書房)
『疑似科学入門』(2008/4/22、岩波書店)
『なぜ科学を学ぶのか』(2019/10/8、筑摩書房)
天文学者・宇宙物理学者であり、「世界平和アピール七人委員会(※②)」の一人です。
※②知識人による平和問題に関する意見表明のための会
上記の通り、彼は「科学者」という立場にありますが、「科学の現状」について批判をしていました。
2011年の東日本大震災により起きた原発事故に関しても、正しい情報を伝えない科学者を批判しました。
そんな彼の作品である『疑似科学入門』では、占いや怪しい健康食品のような「疑似科学」や地球環境問題など、他人事ではない問題について書かれています。
「受験によく出る!」というわけではないですが、興味があればぜひ読んでみてください。
内田樹
主な作品
『サル化する世界』(2020/2/27、文藝春秋)
『日本辺境論』(2009/11/16、新潮社)
『寝ながら学べる構造主義』(2002/6/20、文藝春秋)
フランス文学家・翻訳家だけでなく、なんと彼は武道家で「合気道凱風館館長」でもあります。
武道の内容は「合気道七段・居合道三段・杖道三段」と様々。
雑誌で「コロナ後の世界」について語り、大きな反響を呼んだことでも有名ですね。
なお、彼は「内田樹の研究室」というブログをやっています。
興味があったらぜひご覧ください。
まとめ
もし受験までにまだ時間があるのであれば、筆者の傾向を解析してみるのもいいですね。
そのため読書があなたの国語力そのものを上げてくれる可能性もあります。
国語力は「出題者の意図を読み取る」点では、現代文だけでなく他の教科でも役に立つ力です。
狙った筆者の問題が出なくても、国語力は点数アップにつながるかもしれません。
今回紹介した筆者の作品で気になるものがあれば
ぜひ読んでみなさんの国語力上昇につなげてください!
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