こんにちは!武田塾大府校講師のKです!
今回も前回に引き続き、英語の苦手意識を克服する方法について考えようと思います。
前回は、英語が嫌いになる原因について分析し、勉強の質を高めるための対策を考えました。
しかし、「学校の英語ってつまらない」と感じることありませんか?
つまらないことを繰り返し勉強するのはとても苦痛ですし、効率もよくないと思います…。
そこで今回は、楽しく英語が勉強できるよう、モチベーションを高めるための方法を考えていきます!
大学での英語についてもお話ししようと思うので、受験生の方も息抜きとして読んでみてくれると嬉しいです!
それではまいりましょう!
ポジティブなモチベーションの高め方!
まず、モチベーションの高め方には大きく2つの型があります。
1つは、現状をマイナスにしないためにやる気を出すというものです。
「勉強しなければテストで悪い点をとってしまうから勉強する」というような、「○○されたくない・○○してはならない」という気持ちを原動力にするものがこちらに属します。
もう1つは、現状をプラスにするためにやる気を出すというものです。
「サッカーが上手くなりたいからドリブルを練習する」というような、「○○したい」という気持ちを糧にするものがこちらに属します。
悲しいことに、やらなければならないことが多い私たちは前者の考え方になりがちです…。
しかし、当然ながら後者の考え方の方が楽しいですし、やる気も出ますよね。
従って、今回は後者の考え方のネタになるようなものをいくつかお話しします!
好きこそものの上手なれ!
さて、日本には「好きこそものの上手なれ」という慣用句がありますね!
この慣用句の意味は、好きなものほど熱心に取り組むため、その成長も早いという意味の言葉です。
また、「英語を勉強するには、英語を話す恋人を作ることが一番よい」という例え話を知っていますか?
これは、英語でしかコミュニケーションをとれない中で、「恋人ともっと話したい・想いを伝えたい」という気持ちが凄く大きな原動力となるため、あっという間に英語を習得できてしまうというものです。(実際に恋人を作るには相当のコミュニケーションが必要ですよ笑)
どんなことにも言えますが、練習がつらかったり苦手だったりしても、「好きなこと」の為ならば乗り越えてしまえるのが人の強さです。
みなさんの好きなことは何ですか?
以下では、皆さんの「好きなこと」と英語を結びつける媒体をいくつかご紹介します。
キーポイントは、「英語を使えることで、楽しめる範囲がとても広がる」ことです!
洋書・雑誌・新聞など
本・新聞などの活字体が好きな方や、ファッション誌などの雑誌エンタメが好きな方、その他にも様々なコンテンツを書籍から仕入れることが好きな方には、洋書・新聞・海外誌などをお勧めします。
とはいっても、最新の新聞や雑誌を紙媒体で入手するのは難しいですよね。
なので、基本的にはインターネットで検索して閲覧することになります。
英字の新聞や雑誌は多くの国や地域で発行されており、それぞれの場所に数多の出版社が存在しているので、その情報量は日本語のみで仕入れる時とは比較できないくらい膨大です。
どこにどのような新聞・雑誌があるのかは日本語で調べることが出来るので、面白そうなものを見つけたらどんどん目を通していきましょう!
洋書の場合は、公営や大学の図書館に所蔵されていることが多いです。
洋書は高額なものが多いので、洋書に慣れるまでは図書館を利用するとコストを抑えられます。
また、自分に合っていないと感じたときに辞めやすいことも図書館をお勧めする一因です。
日本語でよく知っている物語からいろいろ読むようにすると面白いので、本が好きな方はこちらも是非試してみてください!
洋画・洋ドラマ
映画・アニメ・ドラマ・スポーツ・バラエティなどなど、テレビや映画が好きな方は海外のものも楽しめると思います。
突然ですが、おそらく皆さんは洋画やディズニー作品などを視聴するとき、大半の方が吹替版を選択していると思います。
もちろん、日本の声優さんはものすごくクオリティが高いので、吹替版もオリジナルと同じくらい面白いものになっています。
しかし、やはりオリジナルにはオリジナルの味があるのです。それを楽しむには「英語を英語のまま理解する」ことが必要になります。
なんて難しいことを…、と思うかもしれませんが、以下で紹介する方法は案外苦にならないものなので、是非ご一読ください。
まず、内容をある程度知っている作品を一つ選びます。内容を全く知らない作品は自分が一番好きな形態で見る方が良いと思うので、今回は敬遠します。
次に、音声・字幕の設定を『音声:日本語・字幕:英語』に設定します。
人は聴覚よりも視覚に頼りやすいので、音声よりも先に字幕を英語にする方が慣れやすいと思います。
最後に、『音声:英語・字幕:英語』に設定してオリジナルに挑戦してみましょう。
英語話者は単語の音を繋げまくるので、最初は字幕と音声が合っていないように聞こえます。
しかし、見ているうちに耳と目が慣れるので、クライマックスは難なく楽しめるようになります。
ちなみに、『音声:英語・字幕:日本語』という吹替版の設定にすると、聞こえてくる英語を言語として認識できなくなりやすく、オリジナルの良さも感じにくくなります。
もちろん、吹替版でも英語にひたっている気分になれますが、私は英語音声・英語字幕で視聴することをおすすめしたいです。
映画・ドラマなどを楽しめるだけでなく、英語の速読・リスニングのトレーニングも出来るという一石三鳥の方法です!
洋楽
音楽が好きな方には、洋楽やK-POPをお勧めします。
洋楽って、その内容が分からなくてもかっこよく感じたり感動したりしますよね。
その感情は、大体が歌手の表現力によって動かされるものですが、その表現力の根幹には『節』による言葉の流れが存在します。
歌手達は、その『節』を操りながら伝えたい感情を歌詞に込めて歌い上げます。私たちは、その感情を意味が分からなくても無意識に読み取っているのです。
さて、歌は音に合わせて言葉を紡ぐものであるため、普通の英語よりも流れが掴みやすくなっていることがあります。
従って、これもまたリスニングのトレーニングになります。
まずは、好きな曲の歌詞を調べて一緒に口ずさんでみてください。
何回か口ずさむうちに、どの単語の音が繋がりやすいのかを把握することが出来ます。
その発音は普通のリスニング・スピーキングにそのまま使えるため、ただ文章を読むのが嫌いな方は是非試してみてください!
なお、その歌詞がどのような意味なのかを調べてみるのもとても面白いですが、英語の歌詞は特に『韻』を重視していたり、暗喩が用いられていたりします。
単語の意味を調べることはとても良いですが、その歌詞を文章立てるには意訳を沢山しなければならず、普通の英文より格段に難易度が高いです。
私も一度、自力で和訳をしようとした時に英語をもっと嫌いになりかけたので、日本語の意味を知りたい方は素直に和訳を調べることをお勧めします…。
動画配信
このブログを見ている方で一度もYouTubeを見たことが無い人はおそらく皆無だと思います。
YouTubeは全世界から好きな動画を受信できる動画サイトですね。
ゲーム・音楽・雑談、その他にも様々なジャンルがひしめいているYouTubeには、必ず皆さんの好みに合う動画が存在するはずです。
かくいう私も、現在はあるコンテンツにどっぷりはまっており、ちょうど海外配信者の一人をチャンネル登録したところです。
さて、日本にある文化はだいたい英語圏内にも存在します。聞き取りやすい英語を話す配信者も沢山居ますので、興味のあるコンテンツで是非調べてみてください!
SNS(Twitterなど)
先ほどは、SNSの中でも特に人気のある動画系SNSを抜き出して紹介しましたが、もちろんその他のSNSもとても面白いものです。
SNSの利点は、最新の情報を集めやすいことや、意見・感情を共有しやすいことにあります。
中でも、Twitterはトレンド機能を用いたりハッシュタグを活用することで、自身の興味があるコンテンツに辿り着きやすいサービスです。
文字量が少ないことも扱いやすい理由の一つとなっているサービスなので、難しい文法などはほとんどありません。
従って、どうしても長文を読みたくない方にはとてもおすすめできる媒体です!
なお、SNSは嘘が多かったり、ネットスラングが多かったりするので、メディアリテラシーには気をつけてください…!
番外編:大学での英語
ここからは、私が大学でどのように英語を用いているかお話しします。
まず、大学では基本的に興味の無い英語を読む機会がありません。
というのも、大学入試の時点で興味・関心のある学部に入学するため、文系であっても理系分野の英文を読まされたり、哲学的な内容に興味が無いのに読まされたりということが無くなります。
逆に、興味のある分野についての英文は豊富にあり、大学にしか無い文献も沢山有るため、その気になれば一日中図書館で洋書や論文を読むことも可能です。
また、私の大学では全て英語で行われる講義も多く存在します。
こちらも、多くの分野から興味・関心のあるものを選ぶことができ、外国出身の教授達から多文化的な情報を得ることが出来ます。
さらに、大学では留学生との交流も比較的容易に出来ます。
留学生達は日本語を学びに来ている側面もあるため、全て英語で交流する必要もありません。お互いに言語を教え合うというのもまた一興です。
最後に、外国出身の方は学生・教授の壁が無いことが多いため、ハロウィンやクリスマス、バレンタインなど、多くのイベントを一緒に楽しむことが出来ます。
色々とお話ししてきましたが、一番お伝えしたいことは「大学では興味があることしかやらなくて良いが、興味が湧かなければ全てが無意味になってしまう」ということです。
今、英語を勉強している段階から、将来において英語で何をしたいかについて考えてみることをお勧めします!
最後に
如何でしたか?
今回は自分の興味と英語を結びつける媒体について5つほど紹介しました。
少し視覚的に味気ない記事にはなってしまいましたが、皆さんが惹かれるコンテンツを一つでも発掘できたなら幸いです。
また、自分が好きなことを他の人に紹介するというのも楽しいと思うので、面白いコンテンツを発掘したら広めてみてください。
周囲の人も巻き込みながら、英語のモチベーションを高めていきましょう!
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