こんにちは、JR帯広駅前にある「日本初!授業をしない。」学習塾の武田塾帯広校です!
今日は、「北大」という名称で知られる北海道大学についてです。
札幌にメインキャンパスを構える旧帝国大学の1つである国立大学。
「北海道は遠い…」
「寒いんじゃない…?」
など、本州に住む人にとっては名前は知っているものの北海道という土地柄、どのような大学かイメージしにくいかもしれませんが、北海道大学にはたくさんの魅力があります。
本記事では、大学受験を控える高校生や浪人生などのために、北海道大学の概要や設置されている学部、学費、入試に関する情報などをご紹介します。
盛りだくさんの内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
北海道大学とは?
北海道大学は、北海道札幌市に本部を置く国立大学です。
1876年(明治9年)創立の札幌農学校を前身とする大学であり、国内の旧帝国大学7校のうちの1つです。
国内外の大学ランキングでも常に上位に入っており、知名度が高く知らない人はいないでしょう。
北海道大学には札幌にあるメインの「札幌キャンパス」と函館にある「函館キャンパス」の2つのキャンパスがあります。
北海道大学には理系から文系まで多種多様な学部学科が設置されており、学べない学問はないともいえます。
そんな北海道大学の教育方針について見ていきます。
基本理念は下記の通り、
・フロンティア精神
・国際性の涵養
・全人教育 及び 実学の重視
少し堅苦しい表現ではありますが、世紀における知の創成、伝承、実証の拠点として発展を目指しながら、人類の福祉、科学、文化及び社会の発展に寄与することを使命としています。
北海道大学にはノーベル賞を受賞した教授もおり、非常にレベルの高い研究が行われています。
北海道大学に設置されている学部
北海道大学にはいろんな学部が設置されていると述べましたが、一体、どのような学部があるのでしょうか。
理系文系合わせて全部で12の学部があります。
・文学部
・法学部
・教育学部
・経済学部
・医学部
・歯学部
・薬学部
・理学部
・工学部
・農学部
・獣医学部
・水産学部
ここまで多くの学部がある国立大学は他にはありません。
特に、獣医学部や水産学部は全国的にも珍しいユニークな学部であり、歯学部に関しても国立大学で設置しているところは稀です。
それらの学部に進みたいために北海道大学を目指すという高校生は少なくありません。
北海道大学の学費
では、北海道大学の学費についてご紹介します。
国立大学ですので、他の私立大学などに比べると比較的安価ではあります。
まず、入学料については282,000円かかり、授業料は年間で535,800円、半期で267,900円になっています。
また、検定料として17,000円、編入学や転入学をされる場合は30,000円になります。
国立大学の学費は基本的に一律であり、北海道大学も決して高いわけではありません。
他には、授業料などの学費の他に学生寮に住む場合は札幌地区は月額4,300円、函館地区は7,000円、大学近くのアパートなどに住む場合はその家賃がかかります。
道外から来る人は長期休暇などで地元に帰ることもあると思いますので、飛行機などの移動費も定期的に必要にはなるでしょう。
入学料・授業料減免
国立大学とはいっても特に大学1年次には入学金などまとまったお金がいります。
家庭によってはそれらを支払うのが困難な状況もありますが、北海道大学では大学独自の入学料・授業料減免の制度を用意しています。
まず、入学料減免の制度ですが、これは北海道大学の予算の範囲内で家計困窮度の高い者から順に、「全額減免」「半額減免」とするもので、入学料の納入を猶予します。
そして、授業料減免の制度に関しても、北海道大学の予算の範囲内で家計困窮度の高い者から順に、「全額減免」「半額減免」「1/4減免」とするもので、経済的理由により納付は困難であるが学業優秀な学生などがその対象になります。
詳しくは北海道大学の公式ホームページをご参考ください。https://daigakujc.jp/universiy_00038_contents_02_00078.html
他にも、大学独自の制度とは別に日本学生支援機構などの減免制度もありますので覚えておきましょう。
北海道大学の特徴
北海道大学の特徴について詳しく見ていきましょう。
とにかく広いキャンパス
北海道大学の札幌キャンパスだけでも非常に広大な面積を誇りますが、研究施設や研究林などを合わせた総面積はなんと6億6,000万平方メートルにもなります。
これは日本の国土の570分の1に及び、大学全体の総面積はもちろん日本一です。
まさに広大な土地である北海道にある大学という感じがします。
メインの札幌キャンパスだけでも東京ドーム約38個分の大きさがあり、それ故、地下鉄の最寄駅は3つもあります。
札幌駅や中心地からも非常に近く都会の雰囲気がありながら、キャンパス内はゆったりとできる空間が広がっています。
キャンパス内には歴史的な建造物なども多く、札幌市の観光名所にもなっています。
北海道という土地
北海道という土地は特に本州の人にとっては新鮮です。
気候や景色、街並み、家など多くの部分で本州とは一風変わっており魅力があります。
札幌自体は非常に都会で賑やかですが、北海道には牧場があったり、海産物が新鮮だったり、見たことのない豊かな大自然など、どことなく異国情緒を味わえます。
ウインタースポーツを楽しめるのも北海道大学に通う楽しみの1つです。
夏も本州とは違いジメジメ感はなくカラッとしており、梅雨もありません。
冬は冬で寒いですが、家の中など室内は基本的に暖かくなっていますので、想像以上に快適です。
1年生は総合教育部で学ぶ
北海道大学では、どの入試形式で入学をしたとしても1年次は全員が総合教育部で学びます。
この学部では、統一された文系・理系ごとのカリキュラムに沿って共通の教養科目や基礎科目を徹底的に学び、2年次以降にそれぞれの学部で勉強を行う仕組みになっています。
大学生の多くの悩みとして、専攻学部に進んだものの専門性が高くついていけない…というのがありますが、北海道大学のこの仕組みのおかげで学生は基礎的知識をしっかり身につけた後に専門分野に移りますので、スムーズに理解できます。
総合大学故の素晴らしい勉強環境
北海道大学は、学部間の壁が少なく、他学部の授業も聴講できます。
自分の専門分野を徹底的に学ぶこともでき、他の興味のある分野も勉強できる、最高の環境が整っているのです。
他学部の学生とも気軽に交流できるでしょう。
世界トップレベルの研究
北海道大学は研究分野にも力を入れていると紹介しましたが、2010年度に鈴木章名誉教授がノーベル化学賞を受賞しました。
QS分野別世界大学ランキング2020において北海道大学は、農学・林学、化学、化学工学、地球・海洋科学、地球物理学の分野で100位以内にランクインしているなど、世界的に認められている大学です。
学部数は12、大学院数は21を誇り、人文・社会・自然科学のほぼ全ての領域をカバーする北海道大学には2000人以上の教員がいます。
いろんな分野の研究者から高度で先端的な専門知識を学べます。
キャリア支援が手厚い
総合大学である北海道大学の学生は、卒業後、様々な分野へ就職をします。
理想の就職先に就けられるよう北海道大学では充実したキャリアサポートを行なっており、日本人学生に限らず国内で就職を希望する留学生にもエントリーシートや面接の対策などを行なっています。
北海道大学の入試傾向と難易度
一般的に、国立大学では下記の3つの入試形式があります。
・前期日程
・後期日程
・フロンティア入試(総合型選抜:旧AO入試)
しかし、北海道大学では「総合入試」という制度も導入しており、これは通常のように学部を決めてから入学をするのではなく文系理系という括りで受験ができ、大学1年生が終わる際に進む学部を決める制度です。
この制度のメリットとしては、実際に大学に進んでから勉強をする上で、思っていたのと違う…という理想と現実のギャップを避けられることです。
北海道大学の入試傾向としては、全般的に基礎を重視したものが多く、どれだけ基礎を徹底的に学び込んできたかというのが鍵になります。
また、論述系の問題が多く記述対策も必須であったり、文系学部でも必須か選択科目に数学が入っているのも大きな特徴です。
偏差値
北海道大学の偏差値は大体61〜79程度になっています。
総合入試文系の偏差値は大体72、理系は68〜69です。
学部によって異なりますが、全体的に高い偏差値になっていますので、相当な努力が求められます。
(参考:https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/1025/hensachi/index.html)
倍率
北海道大学の総合入試の倍率について、令和6年度のデータをもとに見ていきます。
(参考:https://www.hokudai.ac.jp/admission/R06shigansha_goukakusha.pdf)
総合入試文系:
志願者全体:330名
倍率:3.5
合格者:109名(追加合格者を含む)
総合入試理系
受験者全体:2,653名
倍率:2.6
合格者:1067名(追加合格者を含む)
他、学部別に見ても、文学部や教育学部など文系学部の倍率は4倍程度、理系学部は高くなり10倍以上や物理学科においてはこの年の志願者倍率は27倍にもなります。
北海道大学に合格するための対策
非常に人気のある北海道大学ですが、国立大学ですし当然、そう簡単には合格できません。
では、どのように入試対策を行なっていけばいいのでしょうか。
そのポイントを3つご紹介します。
限られた時間、勉強に優先度をつける
高校生活、浪人生活、受験勉強とどれも時間は限られています。
そこでどのように効率的に勉強を行うかが、「合格」を手に入れる鍵になります。
そのため、まずはたくさんある北海道大学の入試形式をしっかり把握すること、自分自身が目指す学部の入試情報をよく調べることです。
その上で、何が大切で、何を今やるべきかなど勉強の優先順位を決めて取り組みます。
例えば、入試に出ないような範囲は後回しにしてもいいですし、配点の低いものも優先度は低いといえます。
受験勉強の計画を立てて、賢く進めていきましょう。
基礎を徹底的に固める
北海道大学の入試では基礎が大切になると述べました。
東京大学や京都大学のような難解な問題はあまり出題されません。
また基礎はどの入試でも欠かせない部分ですので、まずは基礎を徹底的に学びます。
基礎ができていないと応用問題を解けるはずはありません。
高校の教科書や参考書をやり直して、自分でも友人に解説できるくらい頭に叩き込みましょう。
論述問題の対策をする
北海道大学の試験では論述問題がありますので、その準備も必須です。
論述問題は自身でしっかり理解してそれを表現する表現力がないと解答できませんので、自分の主張を盛り込み、要点をまとめられるように日々練習します。
表現力不足による不正解は自分自身では判断しづらい部分がありますので、先生など第三者に見てもらうと良いでしょう。
そこでなぜ適切でないのかしっかりフィードバックをもらい次に活かします。
まとめ
いかがでしたか?今回は、北海道大学について解説しました。
北海道大学は他の国立大学とはキャンパスや街の雰囲気、学部の種類などが異なり魅力がたくさんありますので、ぜひここを目指したい人は受験勉強を頑張ってください。
道外に住んでいる人は特に実際に北海道大学まで気軽に足を運べるわけではありませんが、できる限りのリサーチを行いその大学の特徴や入試、キャンパス情報などを把握しておくことも有効な受験対策の1つです。
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