こんにちは!武田塾西宮北口校です!
「国公立大学っていうけどすごいの?」
「国立大学と公立大学は同じ?」
今回は、
そんな関西在住の高校生の皆さんに向けて、国立大学と公立大学の違いについて、より詳細に解説していきます。
さらに、関西地域にある国立大学や公立大学の情報も加え、大学進学の選択肢を探る手助けになればと思います。
運営元の違い
・国立大学
国の予算によって運営されています。関西地域には、大阪大学や京都大学などがあります。大阪大学は関西圏最大の国立大学であり、多くの学部・学科を有し、研究分野も幅広く展開されています。また、京都大学は日本を代表する総合大学であり、世界的な研究成果を多数生み出しています。
・公立大学
地方自治体や地方の教育委員会が運営しています。関西地域には、大阪市立大学や兵庫県立大学などがあります。大阪市立大学は大阪市が運営する総合大学であり、地域のニーズに応えた教育や研究が行われています。兵庫県立大学は兵庫県が運営する大学であり、地域の産業や文化に密着した教育が行われています。
入試時期の違い
それぞれの入試について
国立大学の入試は全国共通テストと各大学が独自に実施する選抜試験(2次試験)によって構成されています。
大学共通テストでは文系と理系の2つのタイプがあり問題形式は選択式・記述式の方法が含まれます。
各大学の学部や学科ごとに必要な科目や試験範囲が異なるので、受験生は各大学の要項を確認する必要があります。
選抜試験(2次試験)は『前期日程』と『後期日程』の2つの日程があり、大学ごとに独自の試験内容が設定され、面接や小論
文、実技試験を設けている場合もあります。
公立大学の入試は、国立大学同様に全国共通テストの各大学が独自に実施する選抜試験(2次試験)によって構成されています
。特に公立大学の2次試験は中期課程と言われ、国立大学の前期課程と後期課程の間に試験が行われます。
ただし、「前期日程」の試験に合格し、所定の期日までに入学手続きを完了した場合、「中期日程」「後期日程」を受験しても
「中期日程」「後期日程」の大学・学部の合格者とはなりません。募集人員も「前期日程」に多く振り分けられているため、第
一志望の大学・学部への出願は「前期日程」で臨むのが妥当です。
受験難易度
国立大学の入試は競争率が非常に高く、難易度が高いとされています。大阪大学や京都大学は関西で特に競争率の高い国立
大学で、倍率が非常に高い傾向にあります。また、神戸大学や奈良女子大学などが関西地方では人気の高い国立大学になりま
す。
公立大学も一定の学力や努力が求められますが、国立大学ほどの競争はありません。しかし、関西地域の公立大学も人気が高
く、競争は厳しい部分もあります。関西地方で人気の高い公立大学には、大阪公立大学、兵庫県立大学、京都府立大学がありま
す。どの公立大学も国立大学には人気は劣るものの、専門性が高く地元の知名度は高い大学もあるので隠れた名所のような
イメージがあります。
私立大学との違い
以下に国立大学・公立大学・私立大学の一般的な1年間の学費を示します。
入学金 | 授業料 | 合計(1年間) | |
国立大学 | 282,000円 | 535,800円 | 817,800円 |
公立大学 | 約400,000円 | 約536,000円 | 936,000円 |
私立大学 | 約240,000円 | 約900,000円 | 1,140,000円 |
*表1 各大学の1年間の学費
国立大学は、国の予算によって運営されているため、学費が比較的安価です。大阪大学や京都大学もその例外ではありません。
さらに、奨学金や助成金なども充実しています。国立大学は入学金と授業料が一定ですが、公立大学は運営している地方自治体に
よって多少変化はありますが、国立大学よりも少し高い傾向にあります。
一方で、私立大学は国公立大学と比較して授業料が倍ほどの傾向にあります。
学費以外にも私立大学と国立大学や公立大学とは大きく違いがあります。受験科目が大きく異なり、私立大学は文系なら英語・国語
社会、理系なら英語・数学・理科などの少ないと3科目で受験することも可能です。
また、学校数も非常に多く幅広い分野と少し変わった専門分野の大学もあります。
地域性の違い
国立大学は地域貢献活動が盛んで、地域社会との協働プロジェクトや地域課題に対する取り組みが行われています。特に、地域の特
性や課題に即した研究プロジェクトや地域振興施策が推進されています。また国立の研究機関との幅広い共同研究分野があり、日本
の最前線の研究が行われています。
公立大学は地方自治体が運営しているため、地域との関わりが深く、地域社会に貢献する活動が盛んです。地域の課題解決や地域産
業の振興、文化活動の支援など、様々な面で地域貢献活動が展開されています。また、学生や地域住民が共に学び、交流する機会も
多く提供されています。公立大学は特に地元地域との密接な関係性があることで、地元での就職が強い傾向にあります。
中には、地元企業が大学へ就職活動の広報活動や人材獲得に動くこともあるようです。
総合的に見ると
国立大学 | 公立大学 | |
知名度 |
◎:人気が非常に高く競争率が高い |
△:人気はあまりなく競争率も低い |
学費 |
◎:学費も安く奨学金制度も充実 | ⚪︎:学費は安いが助成金制度は少ない |
専門性の高さ |
◎:日本の最先端の研究レベル | ⚪︎:研究レベルは高いが設備が乏しい |
就職活動 |
⚪︎:大企業や大手へ就職しやすいが競争率が非常に高い |
◎:地元就職に非常に強い |
こうしてみると『結局国立大学の方がすごいんや』と思われるかもしれませんが、公立大学も隠れた名所的な部分も存在しており
入学しやすい面で言うと、一度探してみるのもアリかと思います。
特に理系分野では、国立大学に匹敵する研究レベルの公立大学もたくさんあります。
また、近年では生徒数が減少している私立大学や、複数の公立大学が吸収合併することで、集客力が上がり人気が上昇する事例も
多く見られてきました。関西では、大阪公立大学がこれに該当し、「大阪府立大学」と「大阪市立大学」が合併し『大阪公立大学』と
なりました。兵庫県では、兵庫県立大学が「神戸商科大学」と「姫路工業大学」、「兵庫県立看護大学」の3大学が合併することで
複数の学部がある総合大学へ生まれ変わりました。
まとめ
いかがでしたか?京都大学や大阪大学を目指している学生さんの中で、実力がもう少し伸び悩んでいる際に、公立大学も視野に入れ
て見てください。
きっとあなたの大学選びの幅が増えるのではないでしょうか。
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