こんにちは! 西宮北口校で教務をしている池上がみーです!
今日は受験生をしていた当時の僕が一番得意だった科目、「地学」についてお伝えしたいと思います!
社会科目の「地理」ではなく、理科科目の「地学」です!!
非常にマイナーな科目ですが、学習する範囲が比較的狭いので実は受験生にとってはお得な科目だったりします♪
実は楽しくて役に立つ地学
地学で扱うテーマって、恐竜みたいな昔の動植物の化石とか、宇宙の星や銀河なんかも扱う楽しい科目なんですね。
しかも、地震や火山の噴火のような日本の災害から命を守るために知っておきたいテーマとか、天気図の読み方のような日常で役に立つことも扱っているんですね!
受験勉強の負担が少なくて、しかも楽しい話題が多かったり、生活の中で役に立つ知識だったりと、とても魅力的な科目なのに妙に日の目を浴びない可哀そうな存在なのです。
受検者数がどえらく少ない!?
地学と聞いて、ピンと来ない方も多いかもしれませんね。
最近は理科科目に「~基礎」ができたので、「地学基礎」で学ばれたという方も多いようですが、僕が受験生だった10年くらい前には冗談抜きで知る人ぞ知るマイナー科目でした。
そもそも、当時は地学を開講すらしていない高校も多く、僕の通っていた県立高校も漏れなく開講してませんでした。
ためしに僕が受験生だった2010年のセンター試験の受験者数を見てみると……
・化学の受験者数208,168人
・生物の受験者数184,632人
・物理の受験者数147,319人
・地学の受験者数24,406人(!)
桁がひとつ少ない!!どゆこと!?
一番受験者数が多い化学の1/8しか受験者がいなかったのです!!
ただし、新課程がはじまって理科の基礎科目が開設されて以降は、地学基礎の受験者数が物理基礎より多くなったりと、少しずつ日の目を浴びるようになってきてはいます。
おそらく文系の学生から地学基礎が支持されていることが、物理基礎よりも受験者数が多い理由でしょう(ちなみに、理系の学生に受験する人が多い「基礎」ではない方の地学と物理を比べると、物理が15万人近い受験者がいたのに対して地学は1400人ほどでした)。
しかし、国公立大学の二次試験や私立大学の個別試験で地学を選択できる大学は有名大学の一部の学部に限られていたりしますので、共通テスト以外で地学にお目にかかることは滅多にありません。
このように、いまだになんか存在感の薄い科目が地学なのです。
武田塾の地学マスターは本部の高田史拓か、西宮北口校の池上か⁉
僕が昔通っていた高校では地学が開講されていなかったわけですが、僕自身は中学生の頃に観ていたNHKスペシャル「地球大進化」シリーズ(生物の進化について扱った傑作です)が大好きで、一時期は古生物学者になりたいと考えていた程でしたので(結局は文系になりましたが……)、せっかくの大好きな化石とか古生物の知識を大学受験で使いたい!という一心で、独学で地学の勉強をしていました。
……とか言いつつも、秋のセンター模試では50点いかないくらいの点数しか取れていなかったことを白状します。
しかし!ここから怒涛の追い上げをみせて、3ヶ月で知識を定着させ演習も終わらせ、センター本番では90点まで点数を伸ばすことができました!
そして一浪してからの2回目のセンター試験では、1問間違いの97点をマークしました!!
このような地学のツワモノの僕とタメを張れるのは、武田塾で言うならば本部で教務をされていて、地学マスターを自認している高田史拓さんくらいじゃないでしょうか。
いやむしろ、高田さんはセンター地学87点だったそうなので、点数だけで言うなら僕の方が上です!!
ただし、高田さんがセンター試験を受けられた2014年は難化して平均点が大幅に下がった年で、漏れなく地学の平均点もすごく下がっていたため一概に比べることは難しいので、悪しからず。
(「E判定から京都大学合格!武田塾講師高田の受験ブログ」より2014年11月20日の記事参照のこと)
共通テスト科目の地学はどう勉強したらいい??
武田塾ではルートと呼ばれる参考書のカリキュラムがありますが、地学や地学基礎に関してはそもそも参考書の数が圧倒的に少ないので、ルートも辛うじて整備できている(?)という状況です。
少し古い動画ですが、センター試験対策の地学と地学基礎のルートについて、前述の地学マスター高田さんと教務長の中森さんとが対談している動画がありますので、よかったらご参照ください。
動画内でも話に出ていましたが、地学ってやっぱり独学の人が多いんですよね(笑)
ただ、覚えることが少なく、難易度も決して高くないし取っ付きやすいので独学には向いている科目です。
動画のなかで紹介されていた参考書は、一部は共通テスト版に改訂されながら、現在でも販売されています。
ここからは動画の中で紹介されていた参考書を中心にお話しをしていこうと思います。
共通テストで「地学基礎」ではなく「地学」を選択する人はほぼおらず、二次試験で地学を選択する人も少ないですので、ここからは地学基礎の共通テスト対策に絞ってお話しをしていこうと思います!!
なお、地学基礎ではなく無印地学の対策についても、最後に少しだけお話しします!
まず、教科書になるものは『ひとりで学べる地学』が挙げられていますが、僕が受験生だった当時から市販されている教科書的なものはこれしかありませんでした(笑)
この教科書については、やってもやらなくても、どちらでもOKですが、共通テストまで余裕がなければ飛ばすのがいいでしょう。
次に、講義系参考書として挙げられているのが『きめる!』シリーズの地学の参考書ですが、こちらは改訂されて共通テスト用のものがすでに販売されています。
僕は個人的には地学の講義系参考書は、受験生のときに使っていた安藤雅彦先生の『実況中継』シリーズ(こちらも共通テスト用が発売済)の参考書の方がゴロ合わせなども載っていて好きだったのですが、どちらを使っても問題はないでしょう。
地学の参考書は書店でもあんまり置いてないので、手に入る方を使えばOKです。
そして知識の整理用に挙げられているのが『地学基礎の必修ノート』ですが、これはセンター試験と共通テストの区別なく使えるので、購入して何周もまわして知識を定着させましょう!
あとは問題演習としてZ会の『9割をねらえ!解決!センター地学Ⅰ』が挙げられていましたが、これはすでに絶版になっていて、後継書として『ハイスコア!共通テスト攻略 地学基礎』というものが同じZ会から出ています。
動画の中でも言及されていましたが、ここまでの講義系参考書・知識の整理用参考書・問題演習の3冊を2ヶ月弱もあれば十分に終わらせることができるでしょう。
ここまででも人によっては共通テストで7~8割程度の得点ができるようになるでしょうが、ダメ押しで駿台や河合が出している共通テスト用のマークシート式問題集や共通テストの赤本なんかをやり込めば共通テスト地学基礎で9割を超えていくことも可能です!!
100点満点もあり得るでしょうし、狙っていくくらいでいいでしょう!!
だいたいこれで3ヶ月くらいですが、地学基礎は本当に短い期間でバッチリ仕上げることができる科目なのです。
最後に、ただの読み物としてですが、テレビにもよく出演されている京都大学の名物教授の鎌田浩毅先生(この3月に定年退職)が『やりなおし高校地学』という本をちくま新書から出されています。
時間があれば勉強と思わずに暇つぶし程度で読んでみてもいいでしょうし、あるいは地学の勉強が初めてという人が取っ掛かりとして最初に読んでみるのもいいかもしれません。
国公立の二次試験や私立の一般試験を地学で受験する方へ
地学基礎でなく、無印の地学で二次試験や一般試験を受験される稀有な方は、対策するための参考書の少なさに困られているのではないでしょうか。
強いて言うならば、上記でも紹介した『ひとりで学べる地学』と、図説などは有用かと思いますが、それだけではさすがに少ないですよね。
そういった方々のための耳より情報を。
おそらく唯一の二次試験の過去問も収録された問題集として、教科書会社の啓林館さんが学校用教材として作られている『センサー地学 改訂版』を購入して学習されることをオススメします!
こちらは啓林館公式サイトから、学校関係者以外の一般の方でも購入できるようになっています。
巻末特集に「記述問題トレーニング」と「チャレンジ問題」という二次試験対策が収録されているので、コチラもぜひ活用しましょう!
あとは、ご自身が受けられる大学の過去問以外に、他の二次試験や一般試験で地学が出題される大学の過去問を解くこともオススメです。
社会科目で地理を選択する人にはオススメ
名前の似ている理科科目の「地学」と、社会科目の「地理」ですが、実は内容でも被っている部分があります。
なので、社会科目で地理を選択している人は、地学と組み合わせると効率的だったりします。
受験する大学の科目にもよりますが、場合によっては地理+地学で受験してみるのもいいかもしれません!!
地学基礎の2021年、最新ルートの参考書を紹介!
武田塾の参考書オンラインストア「逆参.com」に、最新のルートに沿った地学基礎の参考書がまとめられています!
その中の共通テストレベルの参考書をご紹介したいと思います。
講義系参考書
先程も紹介した『きめる!共通テスト地学基礎』とともに、もう一冊紹介されているのが、『青木の地学基礎をはじめからていねいに』です。
『きめる!」と『青木』を見比べてみて、自分が使いやすいと思った方を使って勉強すればOKです!
演習系参考書
先程は『ハイスコア!共通テスト攻略 地学基礎』を紹介しましたが、今年メインで武田塾が推しているのは『短期攻略大学入学共通テスト 地学基礎』です。
講義系参考書を一周したら、この問題集を解いていき、重要事項を暗記しきれていないなと思ったらまた講義系を復習しましょう。
予想問題集
先程は駿台や河合の予想問題集を紹介しましたが、今年は代ゼミが出している『大学入学共通テスト実戦問題集』の地学が熱い!
ここまで終わらせたら、あとは過去問演習をしっかり積みましょう。
きめるor青木→短期攻略→代ゼミ予想問題集→過去問という流れで勉強していけば、高得点を目指すことができるでしょう。
これらの参考書がないときは、講義系なら安藤、演習系ならハイスコア、予想問題集なら河合や駿台などで代替してもOKです。
一人でも地学を学ぶ人が増えてくれると嬉しい!
地震大国で季節や天候の移り変わりも激しい日本では、地学の知識は実学と言っても過言ではありません。
しかも楽しい科目なのに、なんで開校している学校が少ないのか不思議でなりません。
もっと地学を高校で学ばせるようにすれば、地震や気象などの知識が豊富な若者が増えて災害に強い国になるでしょうから、文部科学省には地学の普及につとめて欲しいものです。
おっと、自分の好きな科目なので、つい熱が入ってしまいました!
でも本当にオススメの科目なので、一人でも多くのひとが地学を科目選択してくれることを僕は願ってます!!
地学の勉強の仕方について聞きたいなら、ぜひ無料受験相談に!
地学の勉強の仕方がわからない…という方、西宮北口校でお話しを聞かせていただけませんか。
無料受験相談を承っておりますので、0798-42-7311までお気軽にご相談ください。
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校舎紹介
西宮北口校は2017年1月開校
宝塚校は2020年2月開校
岡本校は2020年3月開校
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