こんにちは!武田塾西宮北口校で教務をしています池上です。
連載企画として勉強法についてお伝えしている「スライムの勉強道場」第4回!
今回は、おや、前回とタイトルが同じだな??「勉強でつまづくとき」について深掘りしていこうと思います!
はじめましての方へ
少し自己紹介をしますね。
最近、インフルエンザの予防接種を受けに行きました。
予防接種というのは、ウイルス?を体に少量打ち込むことで、
それに対する免疫を体が作るため、対象の病気にかかりにくくなるもの
と思っているので、つまり予防接種をすると体調が悪くなる
というイメージがあります。
先週受けたのですが、今週に入ってから徐々に体がしんどくなってきました。
ついに今日、喉が痛くなりフラフラしてきました。
予防接種に負けたようです。
毒というのはこうやって効いてくるんですね。
*毒にかかったスライム
あと詳しくは前のブログに書いているので見てみてね!
そんな私ですが、武田塾の生徒を見ていて、もっとこうしたらいいのに、と思うことがたくさんあります。
もっとこう考えたらいいのに。
もっとこうすればできるのに。
そんな風に日々感じたことを何かの形で残しておきたく、この度ブログで書いております。
ぜひ塾生にも読んでほしい内容です。
塾生以外のみんなも、勉強方法とスライムについて気になることがあったらぜひ西宮北口校まで話を聞きに来てね!
*あくまで私個人の考えなので、武田塾での指導内容と完全には一致しない部分もありますが、本質は似ていると思います。
どうか受験勉強に悩むみなさんの参考になれば幸いです。
ただし、私はあまり甘いことは言わないので、ダメージを受ける覚悟をして読んでください(笑)
ということで、今回は第4弾、勉強でつまずくときについてです!
前の記事と同じやん、と思った方。
違いますよ。
今回は、「理解できないとき」にどうするかです。
勉強でつまずくとき
「理解できない」
覚えられないと同様、これもよくあります。
私も数学の教科書を読んでいてわからないこと、しょっちゅうありました。
理解できないときの原因は何でしょうか。
様々あるかとは思いますが、いくつか考えてみます。
・内容が難しすぎる
・適切な読み方ができていない
基本はこの二つかと思います。
内容が難しすぎる場合
参考書を変えましょう。
それが最善策です。
いやいや、自分は難解な参考書を解読したいんだという、
自分を痛めつけることに喜びを覚える方はスルーしてください。
一応、理由を説明します。
分からない情報が多すぎると、理解することが難しいです。
当たり前ですが、日本語を知らない人がセンター試験の現代文を読めるはずがありません。
単語すらわからないのに、読めませんよね。
自分にとってあまりに難しい参考書というのは、それに近い状態になります。
*テストが難しすぎて絶望している人
ですから、まずはその参考書で当たり前に使われているような言葉の意味を
分かる状態にすることが望ましいと思います。
例えば、英語の文法問題の解説で「〇〇は副詞節だから、~」というものがあったときに、
「副詞節」がなんなのか分からないと理解できません。
そういう情報がちらほら出てくるのは仕方ないです。
しかしあまりにも多いと、それらを調べることで精一杯になり、頭にはいりません。
そんなときはまず基本的な参考書をやった方がいいです。
基本的なことをやって、その意味が当たり前に思い浮かぶ状態になってからその参考書に戻りましょう。
適切な読み方ができていない場合
新しい参考書を読むときは、必ず新しい情報が出てきます。
(そうでなければあまり意味がない)
それが多すぎるときはまず基本的な参考書をやるということでしたが、
基本的な参考書をやっていても当然新しい情報や分からないことは出てくるので、
それをどう理解したらいいのか、ということです。
ここで考えてほしいことは、例えば以下の4つです。
・言葉の意味をわかっているか
・図で表せるものは描いているか
・他のものに置き換えて考えてみる
・その説明の目的は何なのかを考える
順番に見ていきましょう。
●「言葉の意味をわかっているか」
これは先ほど書いた通りです。
「副詞節」の意味をわからずして「この部分は副詞節だから~」という説明は理解できません。
しかしここで、意味はわかっているけど参考書の説明が理解できないという人がいます。
それは、わかるところを間違っています。
では、「副詞節」の意味がわかるというのはどういう状態か。
例えば「副詞節って何?」と聞くと、
「副詞のはたらきをする節」という答えが返ってきたりします。
そのままやん。
つっこみたくなります。
*放送禁止用語でつっこみをいれるおばあさん
これは間違ってません。
しかしさらに聞いていくと、不十分な理解であることが判明します。
「じゃあ節って何?」→「SとVがあるやつ」
「副詞って何?」→「名詞以外を修飾するやつ」
「じゃあ副詞節って何?」→「SとVがあって、名詞以外を修飾するやつ」
「じゃあ副詞節を一つのカタマリとして、SVOCのどれかをあてるとしたらどれになる?」→「C ?」
わかりますでしょうか。
副詞というのは、SVOCのどれにも当てはまりません。
なら副詞節も同様です。
主文のSVOCには影響しないのです。
(あってもなくてもメインの文構造は成り立つ)
つまりこの場合、副詞とは何かを聞かれたときに、
「名詞以外を修飾する」という意味・はたらきに加えて、
「文中ではSVOCのどれにも属さない(よくMと表現されますね)」
という文中における位置の理解が必要です。
先程の例では、2つ目の方を理解していなかったということです。
または、「early」などの具体的な副詞とそれを使う例文を知っていれば、
I get up (early) in the morning.などで、
それがあってもなくても文が成り立つことはわかります。
(earlyがなくても文としてのSVの形は成り立つ)
先程の説明だけではいまいちピンとこないときは、こういう風に
具体例を用いて考えてみましょう。
このように、英文法の知識ならば、その言葉の
「意味・はたらき」、「文中における位置」の二つについてわかっているかの確認をしましょう。
少なくとも、「意味・はたらき」、「文中における位置」の二つが言えて、
初めてそれを理解していると捉えてください。
具体例は、最悪例文をすらすら言えなくてもいいですが、
調べて探すことはできる状態でないと勉強に不便が生じます。
ここまでできていれば、先ほどの「副詞節だから~」という説明の理解の仕方が変わります。
「この部分は副詞節だから~」は、
=この部分はその中にSVなどの一つの文として必要な要素を含み、かつ主文を修飾する役割としてのカタマリであり、主文のSVOCなどの文構造とは別のものとしてとらえることができる(修飾のMとしてよい)から~
となります。
ただし、問題によって、この説明のどの部分を受けて次の説明につながるのかは様々です。
ちょっと話が難しくなってきましたね。
説明のどの部分を受けて次の説明につながるのか、については、簡単な例を挙げてみましょう。
「これはリンゴだから~」という解説があるとします。
ここで「リンゴ」が先ほどの「副詞節」の代わりだと思ってください。
*副詞節の代わり。毒入り
ではまず、リンゴとは何かについて考えましょう。
赤い、酸っぱい、しゃりしゃりしている、果物、とかですかね。
では、これを用いてリンゴを理解すると、
「これはリンゴだから~」は、
=リンゴは赤くて酸っぱくてシャリシャリしている果物だから~
になります。あとはこのどの部分を理由に次の説明につながるかです。
例えば、
・これはリンゴだから(酸っぱいから)、酸っぱいものが苦手な私は好きじゃない
・これはリンゴだから(赤いから)、この木のテーブルに置くと色が合う
・これはリンゴだから(シャリシャリしているから)、食感がこの料理に合わない
・これはリンゴだから(果物だから)、サラダコーナーではなくフルーツコーナーに置きます
のように、次にくる文脈次第で、リンゴのどの性質を理由にしているかは異なるということです。
(例文がへたくそですみません(笑))
もう一度「副詞節」の説明に戻って読んでみてくださいね。
「この部分は副詞節だから~」という理由は、
副詞節が「その中にSVなどの一つの文として必要な要素を含んでいるから」かもしれないし、
「主文を修飾する役割であるから」かもしれないということです。
このようにして、言葉の意味を理解するというのは、意外と大変なのです。
ここまできちんと考えていますか?
なんとなく読んでいた人は、しっかり確認してみましょう。
●「図で表せるものは描いているか」
これは、言葉だけで理解するのが難しい場合に必要です。
特に数学や物理などの理系科目でやることになります。
例えば、「3辺の長さがそれぞれ3cm,4cm,5cmの三角形」と言われて、
それがどのようなものであるかわかりますか?
慣れている人ならわかるでしょうが、初めて聞く人は分からないはずです。
だから図を描きます。
まず3cmはこれくらいかなあと真横に線を引いてみる。
その線の左端から、4cmはこれくらいかとちょっと右上に線を引いてみる。
すると、あれ、最後の辺が5cmになりそうにないな・・・となります。
あ、じゃあ4cmの辺はもう少し上とか左上の方へいくのかなと引きなおしてみる。
そういうことを繰り返していくと、「なんか直角っぽい三角形になりそうだなあ」と気づくことがあります。
そこで三平方の定理をやってみると、たしかに直角三角形だとなるわけです。
もう一つ例を挙げてみましょう。
「四角形ABCDがあり、BとCの中点をEとすると、ベクトルABがベクトルDEと平行で、ACとDEの交点をFとして・・・」
とか言われても、どれとどれが平行でどこがFなのかよくわからないですよね。
しかしこういうのも図を描くことで一発で理解できます。
むしろ、図を描かないと間違った図形を思い浮かべることが多いです。
*こんな四角形を書いた人は要注意
自分の頭の中でこれが瞬時にイメージできる文系のあなたは、今すぐ理転してノーベル賞を目指しましょう。
ということで、文字でわからないものは、図を描いて理解できないか試してみましょう。
ちなみにこれは、国語や英語でも使えます。
文章だけではいまいち理解しきれないときは、一度自分なりに書いてみましょう。
●「他のものに置き換えて考えてみる」
ここから先は、少し上級編です。
他の分野だったらこれにあたる(似ている)みたいな置き換えや、
つまりこういうことだと思えばいいんだ、という噛み砕きのことです。
ちょっと分かりにくいですね。
まず置き換えについて、少し簡単な例で話します。
古典文法では「識別」というものがありますよね。
「に」ときたら助動詞なのか、助詞なのか、副詞や動詞、形容動詞の一部なのか・・・を判別するあれです。
これってなんやねんと思うかもしれませんが、英語でも同じことはやっています。
英語に置き換えてみましょう。
thatときたら、
「あれ」という指示代名詞
「同格」のthat
「関係代名詞」のthat
「It is ~ that構文」のthat
・・・
などの選択肢がありましたね。
また、そのどれにあたるのかを決める判断基準があるはずです。
(後ろが不完全文なら関係代名詞、など)
つまり、どちらも文章を読むときに、その単語が何を表しているのかを判断しないといけないので、そのための知識が必要ということです。
だから、古文の識別がなんなのかよくわからない、という人は、英語の長文を読むときを思い浮かべたらいいと思います。
古文でも同じことが必要なのです。
*双子って同じですよね。右が古文で左が英語。よくわかりません
また、噛み砕きですが、例えば数学の積分の理解はこれに近い気がします。
初め積分を習ったとき、よくわかりませんでした。
というより、今でもそんなに分かっていません。
積分とは何か?を説明するのはちょっと難しい・・・。
しかし、高校数学でよくやるものに、面積の計算がありますね。
まずは、積分したら面積が求められるんだー、くらいの理解でいいわけです。
ただし、面積計算の説明で出てくる「区分求積法」は理解しておいて損はないと思います。
(その方が応用がきくので)
ここでの説明は割愛しますが、要は
「厳密には曲線で囲まれた面積だけど、めちゃくちゃ小さい長方形に区切っていけば限りなく近い面積が求められる」みたいな発想です。
極限を使った考え方ですね。
よって、積分ならば、「すごく細かく区切って足していくこと」
という理解になります。
こういうのを、授業で聞くのももちろんですが、自分で積分というのがピンとこないときに考える必要があるのです。
考え方としては、
「実際にそれを行うことで何が得られているのか」、まずはそれを見ることです。
ここでは面積が計算できました。
次に面積が算出される理屈を最低限理解しましょう。
実際の証明では式が出てくるのでパニックになるかもしれません。
そこは先ほど説明した「言葉の意味をわかっているか」です。
ここでは言葉ではなく、「数字」や「記号」になりますが、一つ一つ確認していきましょう。
もちろん、図も見ながら考えましょう。
そうすれば、
「めっちゃ小さいxの範囲に対して長方形の面積計算をして、それをたくさん足し合わせているんだ」
ということくらいは分かるはずです。
それで十分です。
このように、「つまりどういうことか」という視点を持つことが大切です。
次は「その説明の目的は何なのかを考える」ですが、
ちょっと長くなりそうなので、続きはまた次のブログで!!
ちなみに前回の受験勉強ブログはこちら
→【教務池上の勉強ブログ】スライムの勉強道場 vol.③勉強でつまずくとき
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武田塾にはルートというものが存在します。
ルートとは、科目ごとにどの参考書をどういった順番でいつまでに解けばいいかを示したものです。
基本的にはそのルートを元に個別のカリキュラムを設け、
宿題を設定し、毎週確認テストを受け、内容の定着度を確認していきます。
ですので、自分自身の現在のレベルに応じて宿題の設定がされるため
基礎の取りこぼしがなく、進めることができます。
また4日2日の学習ペースで学習を管理していくため
常に一定のペースで学習を進めていくことになります。
サボったら確認テストの結果でバレてしまいますので
学習習慣をまず身につけていくという点でもお役立ちできます!
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武田塾が授業ではなくて参考書で指導しているのは、授業を受けるだけでは成績は伸びないからです。
いくら分かりやすくて楽しい授業を受けても、
それを何度も復習して完璧に定着させ、試験本番で再現できるようにならなければ志望校に合格することはできないのです。
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校舎紹介
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