こんにちは!武田塾西宮北口校で教務をしています池上です。
連載企画として勉強法についてお伝えしている「スライムの勉強道場」の第3回です!!
今回は「勉強でつまずくとき」ついてお話ししていこうと思います!
はじめましての方へ
自己紹介をしますね。
私はだいたい2ヶ月に一回髪を切ります。
髪を切るのにお金をかけたくないので、基本は伸ばすだけ伸ばしてからばっさり切ります。
そういうわけで、店はとりあえず安いところに行っています。
いつも引っ越すたびに、近くにある安い理髪店を探しており、今の家の近くにも「プラージュ」という
チェーン店があったのでそこに通っていました。
そこでこの間のある月曜にお店に行ったのですが、閉まっておりました。
あ、月曜は休みだったりするもんな、と思い次の金曜にまた行きました。
また閉まってました。
お店が潰れてました。
*スライムはやわらかいのでよく潰れます
あと詳しくは前のブログに書いているので見てみてね!
そんな私ですが、武田塾の生徒を見ていて、もっとこうしたらいいのに、と思うことがたくさんあります。
もっとこう考えたらいいのに。
もっとこうすればできるのに。
そんな風に日々感じたことを何かの形で残しておきたく、この度ブログで書いております。
ぜひ塾生にも読んでほしい内容です。
塾生以外のみんなも、勉強方法とスライムについて気になることがあったらぜひ西宮北口校まで話を聞きに来てね!
*あくまで私個人の考えなので、武田塾での指導内容と完全には一致しない部分もありますが、本質は似ていると思います。
どうか受験勉強に悩むみなさんの参考になれば幸いです。
ただし、私はあまり甘いことは言わないので、ダメージを受ける覚悟をして読んでください(笑)
ということで、今回は第3弾、勉強でつまずくときについてです!
勉強でつまずくとき
前の記事で、勉強のおおまかな流れとその目的について話しました。
しかし、実際やるときにはつまずくことがたくさんあると思います。
そういうときどのように取り組んだらいいのかをいくつか考えてみます。
いくつかに分けて考えていきますが、今回は、覚えられないときについて考えてみます。
「覚えられない」
これ、意外と多いですよね。
私も暗記が大嫌いです。
*暗記が嫌いすぎて思いつめている人(私ではありません)
やろうと思うと眠くなる。
頭に入らない。
覚えてもすぐ忘れてしまう。
など。
忘れてしまったら、かけた時間が無駄に感じます。
暗記ができない原因はいくつかあると思っています。
例えば、
・そもそも基本的な暗記のやり方を間違っている
・暗記が難しいものに対して工夫できていない
(内容が難しすぎるなど、自分にとってハードルが高いものも含む)
です。
それぞれ見てみましょう。
暗記のやり方について
暗記の基本は、「繰り返し」です。
この記事を見ている人の中に、掛け算九九が言えない人はおそらくほとんどいないですよね。
ではなぜ九九は言えるのでしょうか。
初めて習ったのは小学校低学年のときです。
そのときどんな風に覚えましたか?
ひたすら繰り返し口に出して覚えたはずです。
私もそうでした。
特に6の段は覚えられず、何度も泣きながらやった記憶があります。
当時は相当に苦労しましたが、それでもひたすら繰り返すうちに自然と頭にはいっていきました。
しかしそれから何年も経過しているので、
さすがに忘れるかと思いきや・・・
今でも言えますね。
普通なら1年も前のことなんて忘れます。
忘れないのは、何度も使っているからです。
つまり、暗記というのは、まず「繰り返すことで頭にいれる」
それをまた「繰り返すことで忘れないようにする」んです。
基本はこれに尽きます。
あとはその頻度やタイミングは人ぞれぞれです。
ではどうするのか。
●繰り返すことで頭に入れる
「繰り返すことで頭にいれる」とき、その頻度やタイミングはどのようにしたらいいのか。
これは、例えるなら「今から英単語を100個覚えよう!」というときにどうするかという話です。
この作業一つとっても人によって大きな差があります。
ここで絶対に押さえておくべきポイントは、
「覚えたと思ってからしばらく時間が経過しても答えられる状態になって、初めて覚えたとすること」
です。
単語の意味を覚えて、10秒後にもう一度確認して答えられたとします。
そこで覚えることを止めたとしたら、
きっとその意味は、5分後には忘れています。
*さっき設定したパスワードを忘れて自分の携帯が使えなくなった人
いったんその単語のことが頭から離れ、しばらく違うことを考え、
その後に聞かれても答えられた、そこで初めて一回覚えたという状態になります。
それを実現するためのやり方を考えると、例えば、
1→2→3→・・・→98→99→100→1→2→・・・
と100個をぐるぐる何周もまわしてみましょう。
これだと、同じ単語にもう一度戻るまでに時間がかかります。
同じ単語を見るまでの時間間隔が開くので、やり方として良いかもしれません。
しかしよほどの記憶力を持っていない限り、
他の99個をやった後に1個目の単語へ戻ってきて意味を答えるのは難しいです。
時間が経過しすぎているため、ほぼ忘れています。
いきなりやるにはかなりしんどいです。
もはやハードルも高くてやる気が出なくなるでしょう。
(これでできるなら悪くはないですが)
よって、まずは区切りを小さくする必要があります。
①10個に区切る。
1→2→3→・・・→8→9→10→1→2→・・・
これなら一周するのにそれほど多くの時間はかかりません。30秒もあれば十分です。
この周期で覚えて、全ての単語を連続で答えられたならば30秒は記憶が維持できたことになります。
これを1~50に対して、10個ずつ5回に分けてやります。
②50個に区切る。(今やった50個を繰り返す)
1→2→3→・・・→48→49→50→1→2→・・・
先ほどの計算でいくと、これなら3分もあれば一周できますね。
これがクリアできたら、5分間は記憶が維持できたことになります。
同様に、61~100に対しても手順1と2を行います。
③100個に区切る。(今日やった全てを繰り返す)
1→2→3→・・・→99→100→1→2→・・・
クリアできたら同様に、6分間は記憶が維持できたことになります。
このようにして、記憶を維持できる時間をのばしていくイメージです。
●繰り返すことで忘れないようにする
次に今日覚えたこの英単語を「繰り返すことで忘れないようにする」にはどうするか。
あとはシンプルです。
2日後くらいにもう一度これら100個の単語をテストしてください。
そのときかなり忘れているようなら(例えば半分以上忘れているなら)、
2日後ではなく1日後にしましょう。
1日後でも忘れているなら、半日後にしましょう。
ポイントは「完全に忘れ切らないうちに復習すること」です。
完全に忘れてしまった記憶は、ゼロから覚え直すことになります。
それは非常に大変です。
しかし、ある程度覚えている状態ならば覚え直すのは楽になります。
また、その状態で覚え直すと、記憶が強化されます。
理想はそこそこ覚えている状態で復習することですが、
さすがにそれをすると回数が多くなり時間がかかりすぎるので、適度に間はあけましょう。
テストをして、忘れてしまっていた単語については書き出して、
また同様のやり方で覚えましょう。
ということで、基本的な暗記のやり方でした。
武田塾の場合、これにもう少し工夫を加えてやっています。
それについてはまたの機会に説明できたらと思います。
暗記が難しいものに対する工夫について
これはいろいろあります。
よく聞くものは、ゴロで覚える、語源から覚える、イラストを描いて覚えるなど。
正直方法は、どれでもいいです。
大事なのは、「自分がやりやすいものでやること」です。
よく参考書にゴロが載っていたり、
イラストが描かれていたりもしますが、
それが自分に合うならそれでよし、
しかしそれがしっくりこないならば、
無理にそれで覚えようとしても頭にはいりません。
一番は、自分で考えたものを使って覚えることです。
(それができれば苦労しませんが)
とはいえ、それを全ての暗記ものに対してやっていると膨大な時間がかかります。
単純に暗記できるものはしてしまい、どうしても覚えられないものに限りましょう。
受験生のみんなは、そんなに暇ではないはずです。
*忙しくしている医者(受験生ではありません)
工夫の仕方として、いくつかの例を挙げておきます。
例えば英単語の語源から覚える方法は様々な単語に応用できます。
知っておくと便利かと思いますが、もう少しくだけたやり方を紹介します。
語源については調べたらいろいろ出てくると思うので、そちらを見てみてください。
ちなみにこのやり方は、実際に私が英単語を覚えるならこうする、というものです。
しかしそれが皆さんに合っているとは限りません。
また、選んだ単語は適当に選んだだけのものなので、効果は保証しません。(笑)
では見ていきましょう。
例1)statement(=陳述、声明)が覚えられない
まず陳述や声明の意味は分かりますか??
いまいちピンとこなければ日本語の意味を調べましょう。
例えば
「声明=自分の立場・考えをはっきりと人々に告げること。
特に政治・外交上の意見の発表」
とあります。
つまり、公の場に対して意見を言葉で伝えようとするイメージですね。
やることは一つだけです。
この意味とstatementという単語をなんらかの形で「つなげる」のです。
さあどうしましょうか。
私の場合はまず、単語を真ん中で分けました。
(何を言ってるんだこいつ、と思わないでください。分けたい年頃なのです)
後半の「ment」の部分を見ましょう。
読み方は「メント」
→「面と」
→「面と向かって」
という風になります。
(理由は聞かないでください。そういう性格なんです)
次に「state」。
これはちょっと悩みました。
「ステイト」?
うーーん・・・。
とりあえず無理やりひねり出したのは、「アメリカ」です。
なぜアメリカか?
アメリカって正式には「The United States of America」って言いますよね。
その「States」の部分とほぼ同じなので、「State = アメリカ」としました。
これらの情報より、「statement = アメリカに面と向かって」という意味になります。
(なりませんが)
よって、「アメリカに面と向かって(日本国としての)声明を発表する」というイメージができあがります。
あっ、ということはstatementの意味は「声明」だっ、となるわけです。(きっと)
まとめると、
「statement」
→「state=アメリカ、ment=面と向かって」
→「アメリカに面と向かって」
→「アメリカに面と向かって何をするか?声明でしょ!」
→「声明」
となるわけです。
(きっと)
例2)simultaneously(=同時に)が覚えられない
これは難問ですね。
最初見た時は思いつきませんでした。
というかまず読み方が分からない。
とりあえずこれの発音を考えましょう。
webサイトで発音を聞いてみると、
「さぁいもぉてぃにあすりぃ」(米国発音)
・・・「しみるてーにあすりー」だと思ってました・・・。
いやしかし、今は意味を覚えることが先決。
「さぁいもぉてぃにあすりぃ」
「しみるてーにあすりー」
の2つなら、どちらが使いやすそうですか?
どう考えても「しみるてーにあすりー」の方ですよね!
ということで、「しみてーにあすりー」とします。
勝負はここからです。
私は分けるのが好きなので、分けていきます。
「しみてーにあすりー」
→「しみる てーにあす りー」
→「しみる てーにあせ りー」
→「しみる てーにあせ あすりーと」
→「染みる 手に汗 アスリート」
想像してください。
ミニ四駆で戦う少年たちの姿を。
(私が小学生の頃に流行ってました)
わかりにくい人は普通に陸上選手を想像してください。
きっと手に汗握る熱い戦いの果てに、
どちらが勝つのか!?
という緊迫した状況です。
いまゴールしたのは烈か?豪か?
・・・なんと、同時にゴールだーーーー!!!!!
(分からない人はレッツ&ゴ-を参照)
というわけで、「染みる 手に汗 (アス)リー(ト)」
アスリートたちは「同時に」ゴールした。
意味は「同時に」ですね。
おしまい。
*持久走で「一緒に走ろう」という約束を破り友達を置いていった男
しょうもないと思うかもしれませんが、私はこの英単語を当分忘れないと思います。
不意打ちで私に質問してみてください。
一ヶ月くらいは答えられる自信があります。
とても勉強になりました。
ありがとうございます。
今年の入試に役立てます。
これらを行うときに大事なこと
これまでの説明について、少し補足します。
覚えにくいものを覚えるための工夫ということでやりましたが、
お察しの通り、これ、時間がかかります。
時間がかかるというのは、「思い出すのに時間がかかる」ということです。
英単語などは、最終的には瞬時に意味が出てくる状態が望ましいです。
では上記の方法はダメかというとそういうことではなく、少しずつ速くしなければなりません。
最初は各段階を丁寧に思い出す練習をします。
すると一つ一つの段階を経るスピードがあがってきます。
さらには各段階が省略されてくることにより達成されます。
つまり、
「statement」
→「state=アメリカ、ment=面と向かって」
→「アメリカに面と向かって」
→「アメリカに面と向かって何をするか?声明でしょ!」
→「声明」
の一つ一つの→が2秒かかるとしたら、2秒×4=8秒で思い出せる状態ですよね。
それを何度も繰り返すうちに、1秒×4=4秒、0.5秒×4=2秒、0.3秒×4=1.2秒、・・・と時間が短くなっていきます。
そのうちそれが、
「statement」→「アメリカに声明!」とか、
「statement」→「声明!」
と短縮されたりして、最終的には瞬時に出てくる、という感じです。
この短縮については、自分で意識して行っていかないと、いつまでも
全ての工程を繰り返すことになるので、慣れてきたら徐々に削るように努めてみましょう。
何度も言いますが、こういうのは普通に繰り返しても覚えられないときの最終手段です。
実際、これらの単語を現役のときは単純に覚えてました。
今回はあえて考えて覚え方を作っただけです。
こだわって無駄な時間をかけないようにしましょう。
ということで今回は、暗記で困ったときについてでした。
次回からは、「理解できないときにどうするか」についてお話していきたいと思います!
ますます重要な内容になっていくので、是非読んでくださいね。
ちなみに前回の受験勉強ブログはこちら
→【教務池上の勉強ブログ】スライムの勉強道場 vol.② 勉強の基本的な手順
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