こんにちは、武田塾西那須野校の鈴木です。
GWが終わり、今年度がスタートして早くも1ヶ月が経ちました。
受験生のみなさんは、いかがお過ごしでしょうか。
この時期、大学受験に向けてどれくらい受験勉強を取り組んでいるかには個人差があります。
3月や4月から、あるいはそれ以前から塾に通ったりしてバリバリ頑張っている人もいれば、
そろそろ受験勉強を始めようと思う人、部活を引退してから始める人など様々だと思います。
今回は、まだ受験勉強を始めていない人で、特に国公立大学を志望している人に向けて、
私が知っておいて欲しいと思うことをお伝えしていきたいと思います。
塾に通っている人や受験勉強をスタートしている人は既に知っているが多いと思いますが、
現在勉強がうまくいっていないと感じている人には参考になる情報があるかもしれません。
ぜひご覧になってみてください。
国公立大学の一般入試についての基本情報
国公立大学の一般入試は、共通テストと2次試験(個別学力検査)で構成されます。
時系列で見ると以下のようになります。
1.共通テストを受験する(1月中旬)
2.自己採点結果を考慮して受験校を決定し、出願する(1月下旬~2月上旬)
3.出願した大学の2次試験を受ける(前期:2月下旬、 中期・後期:3月上旬)
4.合否の結果が出る(前期:3月上旬、 中期・後期:3月上旬~中旬)
なお最終的な合否結果は、共通テストと2次試験の合計で決まります。
共通テストと2次試験の配点比率は大学や学部によって異なりますが、
旧帝大と呼ばれる上位の大学を除けば、共通テスト重視の場合がほとんどです。
従って、これから受験勉強を始めようと思っている人は、
まずは共通テストの点数を伸ばすことを目指すとよいでしょう。
受験に必要な共通テスト科目と出題傾向について
受験に必要な共通テスト科目は受験する大学や学部、日程によって異なりますが、
ほとんどの大学では、文系と理系どちらの場合でも、
外国語、国語、数学、理科、地歴公民 の5教科の受験が必要になってきます。
自分の志望大学や地元の国公立大学などの入試情報を調べてみて、
自分に必要な共通テスト科目を確認してみてください。
学校や塾で模試を受けている場合は、「マーク模試」を参考にするのも有効です。
模試にはいくつか種類がありますが、マーク模試は共通テスト型の模試なので、
普段マーク模試で受けている科目が一般的に必要な共通テスト科目となりますし、
マーク模試で出題される問題は、共通テストの出題傾向に合わせて作られています。
共通テストは全教科で全ての問題がマークシートによる選択式という特徴がありますが、
それに加え、英語(リーディング),数学の出題形式が他の試験と大きく異なります。
受験勉強を始める際に、まずは基礎のインプットからスタートすると思いますが、
最初に共通テストの過去問やマーク模試の出題傾向を確認して、
最終的にどのような問題に対応するのか、どのような知識や経験が必要なのかを
考えてみるとよいでしょう。
例えば英語の受験勉強をする場合、単語と文法から始めることが多いと思いますが、
共通テストの過去問を見ると、カッコを埋める文法四択問題は全く出題されません。
従って共通テスト対策として受験勉強をするならば、
「英文法ポラリス」や「ブライトステージ」のような参考書は手短に済ませて、
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 -必修編-」のような、
長文の読解や解釈の力を伸ばすための参考書に早めに着手することをお勧めします。
必要ない勉強に時間をかけ過ぎていたり、必要な勉強が抜けていたりすると、
長時間勉強しても成績が伸びないという事態が起こりやすくなります。
自分のやっている勉強が適切であるかどうかを日々意識しながら取り組み、
成果に繋がる効率の良い勉強を実践しましょう。
勉強する科目の優先順位について
国公立大学の受験に必要な共通テスト科目は多く、
文系でも理系でも、5教科7科目が必要になることが一般的です。
これらの科目を同時に勉強するのは学習時間が分散して効率が悪くなるので、
優先順位の高い科目から受験勉強を始めることをお勧めします。
この動画は前回の共通テスト直前期に武田塾チャンネルで紹介されたもので、
共通テスト直前でも点数が伸ばせる受験科目についてお伝えしています。
このランキング上位の科目である理科基礎や公民は、
1ヶ月どころか1~2週間でも点数を伸ばすことが可能なので、
放置するのはもったいないから必ず勉強するように言われています。
逆に言えば、直前に勉強しても成績が伸び悩む、日々の積み重ねが重要な科目こそが、
早めに着手する優先順位の高い科目であると言えるでしょう。
一般に、英国数の3教科は日々の積み重ねが重要だと言われています。
その理由は、文章を読解したり、その場で問題を解いたりする応用力が要求されるからです。
理科や地歴公民では、覚えた知識がそのまま点数に繋がることも珍しくないですが、
英国数では覚えた知識を使いこなして問題が解けなければ点数に繋がりません。
受験生によくある事例として、「学校の単語テストは完璧なのに長文が読めない」とか、
「古文の助動詞一覧表は完璧に覚えているのに古文の文章が読めない」といったものがあります。
これらに共通するのは、知識をインプットすること自体が目的になってしまっていることです。
英単語を覚える目的は、単語テストの合格ではなく、入試問題を正解して点数に繋げることです。
そのためには、インプットした知識を使いこなす能力と、
入試問題に合った適切な知識のインプットの両方が必要になります。
頑張っているのに伸び悩んでいると感じている場合は、
知識をインプットすること自体が目的になってしまっていないかを確認し、
自分が受ける入試の過去問を確認しながら、自分に必要な勉強が何であるかを考えてみましょう。
このように英国数の3教科については、勉強してもすぐに点数に繋がらない恐れがあるので、
早めに受験勉強に着手するようにしましょう。
苦手な教科が多い場合には、まずは英語から着手することをお勧めします。
数学については、共通テスト型の問題に対応するのは直前でも構いませんが、
2次関数や確率など、各単元で苦手なものがあれば早めに復習しておくとよいでしょう。
最後に
今回は、これから受験勉強を始める人で、その中でも特に国公立大学を志望している人に向けて、
私が知っておいて欲しいと思うことをお伝えさせていただきました。
受験において、志望校に対して成績が足りなかったらレベルを下げるのはよくあることですが、
どこの大学を目指すにせよ、国公立大学に合格しようと思ったら、共通テストの得点率は、
最低でも5割、できれば6割くらいは欲しいところです。
逆に言えば、もし現時点でのマーク模試の成績が3割とか4割といった状況であるならば、
そのまま点数が伸びなければ、どこの国公立大学にも合格できないことを覚悟してください。
もちろん成績が伸び悩んだ時には色々な手段が取れるので最後まで諦めてはいけませんが、
自分の勉強が順調なのか、何とかしなければヤバイのかを見極めるためにも、
受験勉強には早めに着手して欲しいと思っています。
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