こんにちは! 武田塾西那須野校の鈴木です。
4月になり新年度を迎えて、新高3や既卒の受験生の方は来年の受験に向けた勉強計画を
立てている頃ではないでしょうか。『いきなり難しいことをせず、まずは基礎を固めよう』
という考え方には多くの人が同意してくれると思いますが、なぜ基礎が大切なのかについては
人それぞれの考え方があるのではないかと思います。
この記事では基礎の大切さと学習時の注意点について、私が普段のトークや個別指導で生徒に
伝えている内容を紹介していきたいと思います。
基礎を身に付けると、「ベースの点数」が上がる!
『今度のテストで何点くらい取れそう?』と質問されたら、それが定期テストであれ模試であれ、
『恐らく〇〇点くらいかな。あとは問題の難しさや相性で10点くらい前後すると思う』といった
感じで予想するのではないでしょうか。私は、この最初に思いついた点数を「ベースの点数」、
そこから前後する点数を「上ぶれ下ぶれ」と呼んでいます。
そして、基礎をしっかり身に付けることによって、「ベースの点数」を上げることができます。
私が大学受験生だった時の話になるのですが、センター試験の「英語(筆記)」のマーク模試で、
私は200点満点のうち、110点~130点を長期間取り続けました。これはベースの点数が120点の
状態であると言えます。その後、英単語の暗記に集中的に取り組んだところ、ベースの点数が
160点まで上がり、その付近で推移するようになりました。
私の場合は、たまたま英単語がネックになっていたので点数が伸びましたが、英単語を覚えれば
必ず点数が伸びるといった甘い話はありません。しかし、英単語や英文法などの基礎をひと通り
身に付けていけば、ある程度のレベルまではベースの点数は必ずアップします。
よく『模試の点数に一喜一憂しないように』と言われますが、模試の準備や解き直しの勉強は
「上ぶれ下ぶれ」の部分を改善することに繋がります。解けない問題があったり、思ったより
点数が悪かったら悔しいとは思いますが、最初のうちはベースの点数を上げる方が優先されます。
模試の勉強に時間をかけ過ぎないように気を付けておきましょう。
基礎のインプットは、アウトプットを意識しながら取り組もう!
本格的な受験勉強を始める前に、まず自分が受験する際の出題傾向を必ず確認しておきましょう。
例えば英単語を覚える際に、中学生の時はスペルを書くことがメインでした。これは定期テストや
高校入試では英単語や英文を書かされることが多かったので当然のことと言えます。
しかし大学受験では単語の和訳を覚える方法が一般的です。共通テストや首都圏の私立大学では
選択問題がメインですし、並べ替え問題では一部を除いて単語のスペルは問題に書かれています。
英作文では自分で英文を書く必要がありますが、その際は難しい単語や表現を避けて分かりやすい
英文を書く方が望ましく、結果として難しい英単語のスペルを覚える優先順位は下がるのです。
選択式と記述式という出題形式の差も大きいです。
例えば日本史で歴史上の人物の名前を答える際、記述式だと漢字を書けなければいけませんが、
選択式なら読めれば大丈夫です。古文単語についても選択式であればプラスやマイナスのイメージ
を把握していれば十分に使えますが、記述式だと正確な訳が必要になり、難度が跳ね上がります。
また基礎知識を暗記する際は、使い方まで含めてしっかり把握しておく必要があります。
私が中学3年生の時の話ですが、数学の授業で二次方程式の解の公式を暗記させられました。
その際、「公式を見ないで書けて暗唱もできるのに、公式を使って問題を解くことができない」
という友達が少なからずいました。それを知った瞬間に、これはマズイと思ってその友達に、
「まずは公式を見ながらでもいいから問題を解けるようになろう」と言って手本を見せながら
解き方を説明しました。
この事例から分かるように、基礎を単に暗記しても使いこなせなかったら効果が発揮されません。
基礎は身に付けて終了するものではなく、後に活用するものであることを意識しましょう。
英単語を覚える目的は、単語テストに合格することではなく長文読解などに活用することであり、
古文の助動詞を覚える目的は、助動詞一覧表を埋められるようにすることではなく、実際の文章で
活用や接続を考慮して識別できるようにすることです。暗記そのものを目的にしてはいけません。
もう1つ重要な点として、基礎的な知識や問題が大学受験でそのまま出題されることは少ない
ということが挙げられます。例えば数学の教科書に載っている基本例題が、そのレベルのまま
受験本番で出題されることはほとんどありません。
つまり受験に活用しようと思ったら、基礎的な問題をその場で考えて解くようでは不十分で、
背景となる知識や考え方を理解して説明できるようになったうえで、どのような応用問題が
出そうかというところまで想定しておくのが望ましいです。
受験本番で実際に活用できるレベルにするには、非常に高い完成度が求められるのです。
様々な情報を集めて自分の勉強法を模索しよう!
今の時代、学校や塾だけでなくインターネット上でも、大学受験についての情報を得ることが
できます。勉強法についても多くの方が様々なやり方を発信しており、オススメの勉強法や、
成功事例や失敗事例を知っておくことは損にはならないと思います。
武田塾は、YouTubeの武田塾チャンネルで、大学受験情報やオススメの参考書と使い方など
を紹介していますので、知りたいことや気になることがある方は、ぜひご覧になってください。
こちらは去年の動画ですが、武田塾の現塾長である中森先生(当時は教務部長)が基礎の大切さ
について話してくれています。
まずは成功イメージの持てる自分の勉強法をつかみ取って欲しいと思います。
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