こんにちは!武田塾新潟校です!!
大学の入試制度……特に私立大学の入試制度は、大学独自の入試方式があったり、入試方式がいくつもあったりして、ややこしく感じることがありますよね。
というわけで、今回は『上智大学の一般入試制度』について解説していきたいと思います!
上智大学の一般入試
2021年度入試から、
◎TEAPスコア利用型(全学部統一日程入試)
◎学部学科試験・共通テスト併用型
◎共通テスト利用型
の3方式で入試が行われることになり、大学独自の個別学力試験のみで合否判定をする入試方式が事実上廃止されています。
TEAP(TEAP CBT含む)、もしくは共通テストのどちらかひとつは受けないと上智大学の一般入試に出願できないので注意してください。
また、3つの一般入試選抜方式に共通で、
・神学部神学科
・総合人間科学部心理学科・看護学科
には、二次試験として面接試験の実施があります。
来年度の一般入試要項は11月上旬公表予定とのことなので、上智大学の一般入試を受験する予定の人は要項が公開されたらしっかり確認しましょう。
それぞれの方式について
1.TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)
事前に受験したTEAP(TEAP CBTも可)のスコアと、大学独自試験の点数という2つの試験結果を用いて、合否判定を行う選抜方式です。
TEAPスコア利用型入試は、全学統一日程であることが大きな特徴です。
受験科目が共通していれば、TEAPスコア利用型入試の試験を1度受けるだけで複数の学部・学科を併願できます。
◇英語外部検定試験結果の利用について◇
こちらの受験方式では、TEAPもしくはTEAP CBTのスコア提出が必須です。
提出したTEAPスコアは、各学科が設定する英語の配点に応じて英語の得点として換算され、合否判定に使われます。
TEAPスコアを提出する代わりに、大学独自の英語試験の実施はありません。
2.学部学科試験・共通テスト併用型
大学入学共通テスト(任意提出の外国語外部検定試験結果を含む)と、大学独自試験の点数という2つの試験結果を用いて合否判定を行う選抜方式です。
◇『学部学科試験』とは◇
上智大学公式サイトの入試案内を見ると、
学部学科への適性を問う出題(記述式を含む)とし、文章理解力、論理的思考力、表現力等を総合的に測定します。
(出典:https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/gakubugakkashiken_kyoutsuu_heiyougata.html)
とあるように、教科や科目の枠組みを超えた総合問題が出題される学科が多いです。
各学科の学部学科試験内容と出題形式を以下の表にまとめてみました。
経済学部や理工学部では、英語や数学、理科といった一般的な入試科目の試験内容になっていますが、それ以外の学部では、専攻する分野への基礎知識や理解力を問う内容の『学部学科適性試験』が実施されることがわかります。
学部学科適性試験は、これまでの公募推薦入試で行われていた「個別テスト」に近いものと言えそうです。
◇英語外部検定試験結果の利用について◇
学部学科試験・共通テスト併用型では、外部検定試験結果の提出は任意です。
CEFRレベルA2(英検準二~二級相当)以上という条件がありますが、提出するとCEFRレベルごとに得点化され、大学入学共通テストの外国語の得点に加点されます(加点後の得点は、大学入学共通テストの外国語の満点が上限となっています)。
【加点例】
CEFR C2:+30点
CEFR C1:+30点
CEFR B2:+20点
CEFR B1:+10点
CEFR A2:+5点
CEFR A1以下:加点なし
3.共通テスト利用型
大学独自試験は行わず、大学入学共通テストのみで合否判定を行う選抜方式です。
◇英語外部検定の利用について◇
提出は不要ですが、CEFRレベルB2(英検準一級相当)以上の外国語外部検定試験結果を提出した場合、大学入学共通テストの外国語のみなし得点として換算され、合否判定に利用されます。
注意すべきなのは、みなし得点を合否判定に利用する場合も、大学入学共通テストの外国語科目受験が必須なこと。
外部検定試験の結果があるからといって慢心せず、必ず共通テストの外国語試験を受験しましょう。
【みなし得点例】
CEFR C2:200点
CEFR C1:200点
CEFR B2:180点
CEFR B1以下:みなし得点利用なし
合否判定には、大学入学共通テストの外国語の得点とみなし得点のうち、得点が高かった方が採用されます。
各方式の募集人員
各入試方式の募集人数を学部学科ごとに表にしました。
どの学部学科も共通で、学部学科試験・共通テスト併用型の募集人員が一番多く設定されています。
反対に、共通テスト利用型の募集人員数は、経済学部経営学科以外は3~5名の募集と、かなり少なめになっています。
どの外国語外部検定試験が利用できるの?
利用可能な英語4技能検定試験と有効期間については、以下の表をご参照ください。
提出する外部検定試験結果には
・4技能必須
・複数回受験した際の各技能スコアの組み合わせ不可
(英検に限り、二次試験が不合格で再度受験した場合のみ1次試験と2次試験の実施回が異なっていても利用可能)
という条件が付いていますので、条件を満たしているかどうかチェックしてから手続きに入りましょう。
おさらい
長くなってしまったので、ここで上智大学の一般入試選抜方式のポイントをおさらいしましょう!
☆TEAP(TEAP CBT含む)、もしくは共通テストのどちらか一方は受験しないと一般入試に出願できない!
★学部学科試験・共テ併用型では、ほとんどの学科で各分野への適性を問う『学部学科適性試験』が出題される!
☆それぞれの方式内の併願や、複数方式の併願が可能!
★学部学科試験・共テ併用型と共テ利用型では、外国語外部検定試験結果の提出は基本的に不要だが、決められた水準以上のスコアを提出できれば、加点やみなし得点で有利になる!
また、それぞれの方式ごとに利用可能・もしくは利用必須な外部検定の早見表を用意しましたので、こちらも併せてご覧ください!
まとめ
選抜方式によって、外部検定の利用方法や試験内容が全く違うことが分かります。
それぞれの選抜方式に合わせた準備を行っていきましょう!
また、2021年度入試要項には
①TEAPスコア利用型、②学部学科試験・共通テスト併用型については、出願書類、第1次試験および第2次試験(該当学科の第1次試験合格者のみ受験)により総合判定を行います。第1次試験の得点は標準化を行います。
出典:(https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/itd24t000007rjdh-att/2021ippansenbatsu_youkou.pdf)
とありますので、TEAPスコア利用型と学部学科試験・共通テスト併用型の大学独自試験では得点調整が行われるようです。
合格最低点を見る時や過去問を解く際は、「得点調整がされている」ということを頭に入れながら問題を見てみると、対策がしやすくなると思います。
「得点調整って何?」という人は、こちらの記事もご覧ください↓
【早稲田】私大一般入試や共テの『得点調整』を解説!!https://www.takeda.tv/niigata/blog/post-192488/
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