皆さんこんにちは!!
武田塾新潟校です!
今回は受験生の皆さんが悩む 受験方式について解説いたします。
受験方式とは
受験方式とは、大学受験の際に各大学ごとに設定している特定の日の受験のことで、N方式やA方式、T方式など様々ものがあります。
これには地方受験や大学のキャンパス受験など試験会場が異なったり、受験人数が大きく変わりますのでただ○○大学を受けると言っても、受験方式によって合格しやすかったり、逆に合格しにくいなどの違いがありますのでそれらについて簡単に説明させていただきます。またこの方式には日程ごとの違いもありますので、それらについても解説していきます!
大学入学共通テスト利用入試
こちらの入試は、旧称センター試験利用入試というものです。2020年度までセンター試験だったものが、2021年度から大学入学共通テストに変わり、その試験結果を利用して受験する方法です。試験日程は1月3週目の土日で、毎年同じ日程なので他の私大と試験がかぶらないという点でとても受けやすい入試です。ただ、2021年度の場合は、初めて実地されるので問題の予想や対策があまりできていないことから、例年よりも合格ボーダーが下がることが考えられます。しかし、3年程度で旧ボーダーとほとんど変わらないような点数に近づくと思います。
・大学入学共通テスト利用入試のメリット
このメリットとしては、今後継続していけば対策が容易になる事です。日程や出題傾向が決まっていて、かつ国公立受験で必ず必要な試験のため、対策問題集が大手予備校やそれ以外の出版社から大量に出版されます。そのため練習も対策もしやすく高得点が取りやすいです。
他にも、併願などする場合でも受験の費用が安く、同時に複数の大学・学部に出願できることも魅力です。
この入試制度は合格発表が速いのですべり止め確保が出来れば第1志望校だけに集中できるなど、安全対策でもあり勝負に出る手段としては有効です。
・大学入学共通テスト利用入試のデメリット
メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。
この入試は対策がしやすい≠高得点が取りやすいという事なので、その結果MARCHの合格点が9割を超える事も起こります。
8割ラインでようやく日東駒専に受かるかどうかになりますので、5割、6割だと全く勝負が出来ません。そのため、すべり止めにしか使えない事がデメリットです。
しかもこの入試は出願自体が共通テスト前にあるので、実力相応校を出願したけどテスト結果を見るとその下を受けてもギリギリだった、なんて受験費用が無駄になる事もあります。他にも、ある程度合格ボーダーが分かっているので、自己採点をしてすぐに結果が分かってしまいモチベーションを落としてしまう事もあります。
このように早い結果=不安につながることもありますので十分吟味して出願を決めなければいけません。
前期日程
前期日程とは、各大学が一番最初に行う試験の事です。
私立大学の多くは、1月末から2月の2週目までに行われます。
国公立大学は毎年の2月25、26日と決まっています。
その日程の中でも前期日程は複数の受験方式がありますのでそれらを解説していきます。
全学部統一方式
この方式は、名前の通り全学部を同日1日で受験可能な日程になっています。
この試験は様々な名称があり、日本大学のN方式、法政大学のT方式のように名称が変わっている場合もありますが、本質として、
「全学部を、同日に受験する」ことです。
この部分に着目していただければメリットなどについて適応されますので、しっかりと大学ごとの内容をご確認ください。
・全学部統一方式のメリット
この方式のメリットは、1日で複数の学部を受験可能になるという事です。
たとえば近畿大学は、1日で最大6学部(文系学科全て)を受験可能です。もしこれを各学部別に受験しようとなると、最低でも6日かかってしまいます。それを1日で受験できるという、日程的に楽に複数学部の合格が狙え、すべり止めなどで複数日受けなくても良いという本命の志望校に狙いを定めつつ受験できるメリットがあります。また、費用も安く多くの学校で全学部日程時の複数学部受験の場合は、受験費用の割引などがあります。例えば、通常近畿大学は3万2000円の受験費用ですが、学部を追加する場合は7000円を追加するだけで併願が可能になります。仮に2学部受験しようとなると、同じ学部受験でも学部個別で受けると2学部で6万4000円が、全学部で併願すると3万9000円で受験が可能になります。
こういった安く複数の学部合格が可能になる事が、全学部統一方式の最大のメリットではありますが、この試験方式にもデメリットがあります。
・全学部統一方式のデメリット
受験者が多く、上位者がすべり止めに受けに来るため、そのレベルを本命にして狙ってくる場合、「補欠合格になってしまうor合格できない」という事が起こります。
また、募集人員が少なく、大学によっては後で説明する学部個別方式の4分の1程度しか募集しないこともありますので合格しにくいことが挙げられます。この結果、例年全学部統一方式の受験は倍率が5倍程度になり、多い時は10倍など普通の受験では起こらないような事が起こります。
また他にも、合格発表が速いので第1志望の合格発表までに一度入学金を振り込まないといけないという事や、他の大学と日程がかぶりやすいという事が挙げられます。
これが全学部統一方式メリット・デメリットです。得することもありますが損することもありますのでしっかりと自分に合った受験方法を選んでください。
次はこの全学部統一方式の対になる方式をご説明します。
学部個別方式
学部個別方式とは、大学の学部ごとに受験日程を設定している方式の事です。
多くの場合、完全に学部ごとの個別日程ではなく、同日に他の学部も受験日になっている場合が多いですが、同日に併願が不可能な大学が多いです。
こちらも、別の名称になっていることがありますがどの名称でも共通していることが
「学部ごとの個別の受験日がある」
ことです。
この受験は、上位大学について学部ごとの特徴を出した出題になる事がありますので、過去問で対策と言えばこの学部個別が中心になります。
それでは、この学部個別方式のメリットとデメリットについてご説明いたします。
・学部個別方式のメリット
まず挙げられるのは、試験対策がしやすいという事です。
上でも書きましたが、学部個別方式は学部ごとの特徴のある問題を出します。例えば法学部であれば社会は法・政治の内容が出題されがちで対策さえしっかりと行えば、合格点を超えやすいことが挙げられます。
他にも、中堅大学の場合は受験者が少ないという事が挙げられます。これは日東駒専レベルの中堅私大の学部個別方式とMARCHレベルの受験日程と被ることが原因になっています。
これは例ですが、中央大学を本命にしている人が、同日に日本大学の学部個別方式があった場合どちらを受験するでしょうか?
ほとんどの人が中央大学を受験すると思います。こういった自分の優先すべき大学の日程と被ってしまい受験できないため倍率が下がりやすく、かつ合格者のレベルも大学相応になり受かりやすい事が挙げられます。
他にも、大学の受験日と連続させやすく、同レベル帯を複数受験し合格の可能性を上げられることもあります。
これらが、学部個別方式のメリットです。
今度はデメリットについてご説明いたします。
・学部個別方式のデメリット
まず挙げられるのは、上位大学を受験したいのに安全を広げようとすると受けられないなど、日程的な縛りが発生してしまう事です。
メリットでも書いた、例を考えると、すべり止めを安全に増やしたいがその上位大学と日程が被ってしまい上位行が受けられなくなることがデメリットになってしまいます。
確かにすべり止めを確保することは重要ですが、全学部統一方式と学部個別方式を両方受験すると費用的にも日程的にも圧迫されてしまいます。そのため、すべり止めに使用しにくくチャレンジでしか使用しにくいです。
また日東駒専レベル以下の大学では、ほとんど学部個別方式が無く全学部統一方式の受験しかないため、この日程と組み合わせようとするとどちらかしか取れないという事も起こりますので、受験計画が細かくなってしまいます。
倍率も平均的には安定して低いですが、人気大学であれば急に倍率が7倍など跳ね上がることもありますので注意しないといけません。
他にも費用面で複数学部受けようとすると高くなってしまう点や、合格発表が他よりも遅いので、第1志望の合格発表までに支払いが必要になるという面もあります。
これが、学部個別方式のメリットとデメリットでした。
これらの受験方式を自分の実力や日程に合わせて組んでいき、その過去問を対策することが一番合格しやすいですが、他にも合格しやすい方式について説明していきます。
中期日程
この日程は、基本全学部統一方式になっています。併願も可能ですが大学によってできないところもありますので注意してください。
この日程は募集人数が前期日程の5分の1程度で多くて15人程度 少ないと5人程度になります。
その関係で、倍率は7倍程度と高い時もありますが、志望者の多くは実力ギリギリ層から実力相応レベルなため合格するのであれば、過去問で合格点に余裕で届いている人は、前期よりも合格しやすいのではないかと思います。
他にも、日東駒専未満であれば2科目受験になる事が多く、得意科目を中心として受験が出来る事が大きなメリットです。
また私立大学の中期日程は2月の2週目から3週目にかけて行われ、国公立大学は3月8日以降に行われます。
前期日程と後期日程の間にありますので、前期日程の結果が出る前に試験が合ったり、合格発表当日に試験があるなど少しタイミングが計りにくいことが特徴です。
後期日程
そして最後が後期日程です。
後期日程は、募集人数が基本一桁、もしくは若干名としか記載されないほど、合格する人が少ないことで有名ですが、合格しにくいかどうかでいえば、実力さえ足りていれば合格しやすい受験方式です。
倍率だけを見てしまうと、最大270倍から1倍まで大きく差がありますが、これは募集人数が少ないことで起こりますので、実際実力不足でも受けるという人が多いのでそこまで気にしなくてもいいです。
特に最低合格点のパーセンテージはほとんどでどの日程よりも低く、低いところでは40%程度で合格できるところもあります。
もちろん人気大学になればなるほど、倍率も合格点も上がってきますが、前期日程の合格点にぎりぎり届かない程度であれば十分合格できますのでしっかりとこの日程も視野に入れつつ受験を考えてほしいですね。
さてここまで、お話してきた「日程」と「方式」ですが、この日程と方式を組み合わせることで合格の可能性を大きく上げる方法があります。
それが、こちらです!!
実力別受かりすい受験の組み方!!
実力相応校=旧帝、早慶
共通テスト利用入試で日東駒専レベル
全学部日程で日東駒専受験
学部個別で早慶上理を軸に、MARCHを受験
その後、国公立の試験
すべり止めが確保できていなければ、後期に日東駒専レベルを受験
※早慶志望の人は、MARCHも全学部日程と学部個別の両方を受験(4日程度)
実力相応校=地方国公立、MARCH
共通テスト利用入試で大東亜帝國レベル
全学部日程で日東駒専を受験
学部個別でMARCHを軸に成成明学レベルを受験
その後、国公立の試験
すべり止めを確保できていなければ、中期に大東亜帝國レベル、後期に日東駒専レベルを受験
※MARCH志望の人は、全学部日程のMARCHと学部個別の両方を受験(6日程度)
実力相応校=日東駒専
共通テスト利用入試で偏差値35程度を受験
全学部日程で偏差値37.5~42.5と大東亜帝國
学部個別で日東駒専を軸に、大東亜帝國を受験
すべり止めを確保できていなければ、中期に偏差値37.5~42.5の大学、後期に大東亜帝國レベルを受験
※浪人をしたくない人は、共通テスト利用入試でBF大学を受けるのもありです。
いや日程的にすべり止めは、全学部統一方式の方で受けたい…なんていうこの内容に納得いかない人!!
まず共通テスト利用入試は安心を買うものだと思ってください。受験は突撃するものではありません。しっかりと計画を練り、勝てる手を打っていくことが重要です。たとえ現役生で、浪人も覚悟していると言っても、大学に合格すれば通うかもしれません。
そういう可能性も考えて受験をする必要がありますので、当たって砕けろ精神は絶対にやめてください。
大学受験は、しっかりと自分の実力に応じて日程を組む必要がありますので、担任の先生や塾の先生に聞いてみてください!!
ただ、学校の先生は大学情報にあまり詳しくない人もいますので、そういう時こそ通っている塾の先生に聞いてみてください。
塾の先生は大学受験のプロです。大学の事については学校の先生よりも詳しいのでぜひ、通っている塾に相談に行きましょう!
では、そのすべり止めの決め方はどうすればいいのか?
その内容については次回の記事でご説明いたします。
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