こんにちは。
いきなり本題ですが、4月から物理を1年受け持った生徒が、2024共通テスト物理で大問全四つ中、二つを完答、一つで一ミスの結果を出してくれたので、今回はこの生徒の指導で意識したことを書き留めていきます。
意識したポイントは三つです。
1.用語を正しく理解できているか確認し続けること
例えば電気分野なら、電位と電位差に違いはあるか、電位差と電圧の場合はどうか、といったことを問い続けて、参考書「物理のエッセンス」と認識をすり合わせていきます。
基本的なことですが、この用語の理解が曖昧だと、問題の解釈が食い違ってきます。
解答の説明をしようにも、まずそうはならないといった前提の部分から説明し直すことになります。
そうなると、その認識が間違っていて〜と言ったことから説明することになるので、説明し終わってもすっきりしないままです。
認識違いは1番避けたいので、用語の理解を徹底することが必要です。
2.結果から考えさせること
答えが出たら終わり、ではなくその答えと自分の感覚が一致するか確かめさせます。
目で見てイメージしやすい力学を扱いながら、答えが妥当か考える習慣をつけさせていきます。
速さの二乗に比例するのは妥当か、質量に反比例していて問題ないか、次元の違う足し算になっていないか、と言ったことを確認します。
習慣にさせると、どこで間違ったか勝手に判断して、勝手に納得できるようになっていきます。
物理の感覚が身について、目に見えて参考書の使い方が上手になっていきました。
3.白紙から解答させること
物理の初歩的な問題では、言われた通りに公式を使えば良いのですが、難易度が上がってくると、どの公式が使えて何を使ってはいけないか自分で判断しなければなりません。
ここで答えをちらちら見ながら解かせてしまうと、この判断の過程を飛ばしてしまうことになります。
こうなると発展的な問題に対処できなくなってしまいます。
良問の風のように易しければ問題ありませんが、それ以上は厳しくなってきます。
国立や難関大を受験するなら、前提の部分から問われるので、必ず自分で判断できるように、面倒でも答えを見ずに解答するようにしましょう。
以上の三つを意識しました。
特に一つ目の[用語を正しく理解できているか]は重要で、良問の風レベルでもなんとなくで解けてしまうので、正しく理解できているか確認し続けた意味はあったと思います。
参考になれば幸いです。