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「医学部受験の勝算を高める大学選び:入試方式と得意科目の戦略 岩瀬先生

「医学部受験の勝算を高める大学選び」

~入試方式と得意科目の戦略~

皆さんは、得意教科と苦手教科があると思います。

自分の志望校が得意分野の配点が大きく、苦手分野の配点が低ければ楽に入れるのにと考えたことはありませんか?

私は実際にありました。

私の場合は共通テストに自信がなく、共通テストの比率が低い入試方式の大学を調べていました。

そこで今回は、入試方式に特徴がある医学部入試について紹介したいと思います。

このような議題を扱う際に、自分に合った入試方式だからという理由で志望校を決めるのは不純という意見があると思います。

この意見について私は、最初に大学に興味を持つ理由として入試方式が自分に合っていたという理由でもいいと思います。

そのきっかけにより大学について調べて、その大学の良いところを発見するかもしれません。

医学部は全国で82校もあり、自力で全ての大学を調べることは難しいと思います。

このブログを機に色々な大学に興味を持ってもらえたら幸いです。

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特徴的な入試方式の大学

最初に入試科目に特徴のある東海大学帝京大学について解説していきたいと思います。

まずは東海大学について解説します。

東海大学の理科科目は、物理・化学・生物のうち一つだけで受験可能です。

現役受験生は特に、受験生によっては理科の2科目のうちどちらかを苦手にしていることも多いと思います。

また、2023年度入試から数Ⅲが削除されています。

これにより文系の人でも医学部入試に挑めるようになりました

勉強が間に合っていなかったり数Ⅲに苦手意識を持つ受験生にとっては受験しやすい大学といえます。

次に、帝京大学について解説します。

帝京大学の一般入試では、必須科目である英語に加えて、数学・国語・理科から任意の2科目を選択して受験することが可能です。

この大学も、国語を選択できることから理数系の科目が苦手な受験生にも挑戦しやすい医学部です。

さらに国語に関しては現代文1問を必須として、もう1問を現代文、古文、漢文の中から自由に選択する事ができます。

また、数Ⅲを使わない受験が可能です

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教科ごとの配点が特徴的な大学

ここからは、教科ごとの配点が特徴的であったり、数Ⅲの出題がない大学などを紹介していきたいと思います。

まず初めに数Ⅲが出題されない大学

帝京大学 金沢医科大学 近畿大学 東海大学

この3つの大学は数Ⅲを使わないため数学の勉強が遅れていたり数Ⅲが苦手な受験生に有利といえます。

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次に英語の配点が高い大学について紹介します。

国際医療福祉大学 順天堂大学 東邦大学

この3つの大学は英語の配点が高いので英語を武器としている受験生は有利な大学といえます。

英語の配点割合
国際医療福祉大学
36.4%
順天堂大学(A方式)
40.0%
東邦大学
37.5%
※一般的な英語の配点は25%~30%

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最後に理科の配点が低い大学を紹介したいと思います。

国際医療福祉大学 順天堂大学(A方式) 東邦大学 日本医科大学(前期) 北里大学 藤田医科大学(前期) 兵庫医科大学(一般A) 産業医科大学 愛知医科大学

この5つの大学は理科科目の配点が低く理科科目の勉強が遅れている受験生でも受験しやすいといえます。

理科2科目の配点割合
国際医療福祉大学
36.4%
順天堂大学(A方式)
40.0%
東邦大学
37.6%
日本医科大学(前期) 
40.0%
北里大学
40.0%
藤田医科大学(前期)
33.4%
兵庫医科大学(一般A)
40.0%
産業医科大学
33.4%
愛知医科大学
40.0%
※一般的な理科2科目の配点は50.0%

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共通テストと2次試験の比率

センター試験から共通テストに変更し、その形式はかなり変わったといえます。

今までは、医学部に挑戦するのであればセンター試験はできて当然と考えられる傾向がありました。

しかし共通テストになり、以前よりも情報処理能力が求められるようになり、苦手意識を持つ受験生が増えたと感じています。

深く思考することのほうが得意な受験生にとって、2次試験の方が得意と感じる受験生もいます。

そこで、大学共通入試テストの配点が高い大学、低い大学を紹介していきます。

自分に合った入試方式の大学を探してみてください。

今回は前期日程を紹介します。

まず共通テストの配点が高い大学を紹介します。

下の%は大学入学共通テストと2次試験の比率を表しています。

共通テストの比率が60%以上の大学は7校あります。

大学共通テストの比率
山口大学
60.0%
宮崎大学
60.0%
島根大学
60.3%
旭川医科大
61.1%
弘前大学
66.7%
佐賀大学
67.8%
徳島大学
69.2%

これらの大学は共通テストの比率が重く、共通テストの重要性が高くなっています。2次対策も重要ですが、共通テスト対策の時間を作る必要があり受験勉強の優先事項を考えながら勉強していく必要があります

次に2次テストの配点が高い大学を紹介します。2次試験の比率が65%以上の大学は11校あります。

2次試験の比率
東京医科歯科大学
66.7%
広島大学
66.7%
熊本大学
66.7%
名古屋市立大学
68.6%
岡山大学
68.8%
千葉大学
69.0%
金沢大学
70.0%
大阪大学
75.0%
東北大学
79.2%
京都大学
80.0%
東京大学
80.0%

2次テストの比率が高い大学はやはり偏差値が高い大学が多いですが、これらの大学は共通テストで失敗しても足切りを突破すれば2次試験で挽回が可能です。

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私は千葉大学医学部に通っているので、千葉大学について紹介しようと思います。

千葉大学では共通テストの合格者平均点は公開していないので、武田塾の「国公立大学の得点率ボーダー」という記事を参考にすると、千葉大学医学部の共通テストのボーダーラインは88%となっています。

しかし私の周りの学生に共通テスト得点率を聞くと、80%ほどしか得点できていなかったり、中には80%をきってしまう学生もいました。

ボーダーラインからすれば、D判定またはE判定になってもおかしくない共通テストの得点率でも逆転合格が可能ということは受験生にとって心強いものであるといえます。

または、最後まで油断出来ないともいえます。

これまで紹介してきた大学を見ればわかるように大学ごとに入試科目の配点が異なり、自分の得意不得意を見極めて大学を選ぶことで大学合格に近づくと思います。

自分に合う入試方式の大学を見つけた際に、その大学の特徴について調べてみてください。

入試方式や配点だけでなく、大学の雰囲気やカリキュラム、教員陣の研究内容なども考慮しましょう。

大学を調べることで面接対策にもなります。

医学部は長い学生生活が待っており自分の成長と学びたいことに合致した大学を見つけることで充実した学生生活を送ることができます。

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