皆さんこんにちは！武田塾成田校講師の長井です！
そろそろ受験も近くなり、ヒトによってはもう本番の試験が始まっていると思います。
こうして受験期が近くなりピリピリとした緊張感のある時期になると、勉強と休憩のメリハリが重要になってきます。
そして集中力を上げるために、チョコレートやラムネなどで糖分補給をするのが脳にとってよいという俗説があり、
多くの受験生がこれを信じて実行してきたことと思います。
ですが、この俗説には注意点があり、何も考えず従っていると、逆に眠くなったりぼーっとしてしまったりといったことにつながってしまいます。
日々の勉強の中だけでなく、試験本番の日にも休憩時間で糖分補給をする受験生が見受けられるため、
ここいらで一度、糖分補給について正しい知識を入れておき、 周りの受験生と差をつけちゃいましょう！！
では早速糖分補給でのポイントについて述べていきたいところですが、
その前にまず人体の血糖値調節機構について軽くお勉強しておきましょう。
血糖値の調節（特に高血糖に対する反応）でカギとなるのはインスリン！！
まずヒト（動物）にはエネルギーのもととなる糖の血中濃度を調節する機構が備わっています。
基本的に野生動物は飢えとの戦いになります。
そのため、ニンゲンもそうですが、血糖値を下げるホルモンより上げるホルモンの方が充実しています。
血糖値が低すぎると力が入らず、生存に対してパフォーマンス的に圧倒的に不利な状態になってしまうからです。
とは言っても血糖値が高すぎることもやはり問題となってきます。
高血糖状態に対する調節機構として、膵臓から分泌されるインスリンがカギとなります！
インスリンは血中のグルコースを細胞に取り込ませることで血糖値を下げる役割があります。
そして、このインスリンは血糖値が上がるとそれを追うように分泌量が増大します。←これ、後で重要になります。
インスリンの分泌量が多すぎてしまうと、低血糖状態となり、眠くなったり頭がぼーっとした状態になってしまいます。
急激な血糖上昇はインスリン分泌を強力に促進する
先ほどの話のつづきとなりますが、
インスリンの分泌量を増やす要因として、急激な血糖上昇があります。
急激に血糖が上昇すると、体が「やばいよいやばいよ、早く血糖値下げないと」ということでインスリン分泌を促進するのです。
裏を返すと、
急激に血糖を上昇させてしまうと、インスリン分泌が促進されて逆に低血糖状態となってしまうのです。
この急激な血糖上昇を血糖値スパイクと呼んだりします。
頭のいい皆さんはもう薄々勘づいてると思いますが、冒頭のチョコレートだのラムネだのは、この話につながってきます。
こいつらは腸管から吸収されて血中にグルコースとして存在するスピードが速い食品のため、血糖値スパイクを引き起こし、低血糖状態になってしまいうるのです。
試験中に低血糖になってしまうと、眠くなったり、集中できず、普段は考えれば解ける問題でも解けなくなってしまうのです。
怖い話ですよね...
糖分補給として他にNGな食品は？？逆にOKな食品は？？
ではどんな食品であればいいのか、気になりますよね。
これを表した指標としてGI値というのがあります。
簡単に言うと、食べてからグルコースとして血中に吸収されるスピードを数値化したものです。
GI値が高いものほど血糖値がすぐ上昇し、GI値が低いものほどゆっくり消化吸収され、血糖値の上昇もその分ゆっくりになります。
以下はそのGI値の表です。参考にしてください。
この表を見るとおにぎりや食パンとかもGI値が高く、食後に眠くなりやすくなることが想定されます。
ちなみに先ほどまで挙げていたチョコレートですが、カカオの含有量によってGI値が変わるため、一概にチョコレートは高GI値の食品とは言えませんが、
よく目にするカカオ少なめのミルクチョコレートはGI値高めなので気を付けましょう！
※ちなみにGI値が高い食品でも、摂食量が少なければ血糖値もそこまで上がらないのでインスリンの分泌も控えめになります。
GI値が高い食品がダメというのではなく、摂食量と相談しながら自分にあった糖分補給法を見つけることが重要です！！
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