不安、焦りとの向き合い方～絶望の中を突き進め～　苅部先生編

絶望の中を突き進め

こんにちは！武田塾成田校で講師をしている苅部　伶と申します。

今回のブログでは日々勉強をしていく中で皆さんの中に潜んであろうネガティブだと思われている感情についていつも通り私の経験に基づいてお話していこうと思います。最後まで読んでいただけたら幸いです。

受験の不安や焦り

　受験。大学に行きたいのならば避けては通れない道です。この期間にどれだけ自分を追い込めるかによってその後の未来は大きく変わってくると思います。合格を掴み取るためには同じ大学、学部に行きたいライバルよりも総合力で上回らなければなりません。そのためには勉強を続けていく必要があります。ライバルたちよりも勉強時間が多いのならば、その時間しっかりと集中して取り組めたのならばきっとその方は受かるでしょう。

　口で言うのはとても簡単ですね。実際やってみるのは皆さんが日々経験している通りとんでもなくハードなことです。

　なぜハードなのでしょうか？

　勉強をしている間、参考書にだけに意識を注ぐことができるならばきっといくらか気持ちは楽になると思います。しかし私たちはロボットではない訳ですから、一つのことだけに完全に集中することには限界があります。勉強している間、「あー分かんないなぁ、、、」「あ！スマホが鳴った！誰だろう！」「今日のごはんなんだろうな」等色々なことを考えてしまうと思います。これでは勉強に完全には集中できていませんが、こんなことを考えているうちはまだいいのかもしれません。本当に恐ろしいのは“不安”や“焦り”なのだと思います。

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できない自分と対峙する

「また同じミスをしてしまった、、、」「英語もやらなきゃいけないのに数学が終わらないよ、、、」「このまま勉強を続けて本当に合格できるのかな、、、」

きっとこのようなことを考えてしまい、勉強に集中することができない人は真面目に、本気で受験に取り組んでいる方に多いと思います。本気でやってるからこそ結果が出なければ不安にもなります。このような気持ちに陥ってしまうと、自力ではなかなか抜け出せないものだと思います。何時間もその不安を引きずってしまうことなんてざらにありますし、下手したら寝る前まで、ぐるぐると頭の中をその不安が駆け回っているかもしれません。

　ここまでの話を聞いてみると、不安や焦りってなんて邪魔者なんだ！と思うかもしれません。果たして本当にそうなのでしょうか？

　「まぁ今回は～してなかったからぁ」等と言い訳を並べていれば、きつい言い方をしますと自分の間違いや、置かれている現状から逃げていれば、不安なんて感じることもないと思います。しかしこのまま勉強を続けて成長は見込めるでしょうか。自分自身から逃げてしまう人が、いざ受験会場でライバルたちを目の前にして結果を出すことができるでしょうか。答えはおそらくNOだと思います。本番でも同じように言い訳を並べることになってしまうでしょう。現役生だった頃の私がまさにそうでした。恥ずかしいことこの上ないです。

苦しいことですが、できない自分から目をそらしてはいけないのです。ならばできない自分と向き合おうとすると先ほど申し上げた不安が襲ってくることになります。しかしその気持ちと対峙している時点で、逃げに走る人なんかよりよっぽど先の成長が見込めます。不安を抱えてしまっているあなたは自分自身を脆いと感じてしまっているかもしれません。違います。自分の中のここは引き下がれない、負けてはいけないという芯がしっかりと通っているのです。表面上はボロボロかもしれない。しかしそんなあなたは絶対に倒れはしません。

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不安や焦りは敵ではない

ここから私が皆さんにお伝えしたいのは皆さんが苦しめられているであろう不安や焦りというのは必ずしも私たちの敵ではないということです。これらはうまく付き合っていけば自分を成長させる糧となります。勉強している間は常に付きまとっているこの気持ち、飲まれてしまうか、利用するかは自分次第なのです。

　ここで重要なのは飲まれてしまわないことです。不安に飲まれてしまっては手を動かし、勉強しているつもりかもしれませんが、きっと頭はやっていることを吸収できるほど余裕がありません。それでは勉強を続けていても伸び悩んでしまいますし、更なる不安を煽るだけです。こうなる前に何とかする必要があります。

　そもそも不安とは自分の中で、最初から他のことに手が付けられないほど大きなものではないと思います。きっとはじめは小さく、ちょっとした気がかりのようなものだったと思います。それを知らずのうちに育ててしまい、自分ではどうしようもできないくらいの大きさになってしまったなんてことがよくあります。

　しっかりと自分の中に不安な気持ちがあるということが分かったのですから、無理に引き連れまわしたり、置いてけぼりにせず、しっかりと不安な自分の声を聞いてあげる必要があります。自分の弱い部分も長い受験をともにするパートナーですから、ないがしろにしてはいけません。手を止めて、一旦立ち止まってみてください。この先大丈夫なのかなという気持ちがあるのに、焦って先に先に進もうとするから不安が大きくなっていってしまうのです。進むのは二の次です。そうやって不安に向き合いそして寄り添ってみてください。きっと敵だと思っていた相手は、そんなに悪い奴ではなくあなたの力になってくれるはずです。

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不安は”道しるべ”になってくれる

　タイトルにある通り、一見受験は激しく揺れ動く自分の感情に振り回されながら勉強を続けていく、まさに絶望の中を突き進んでいかなければならないものだと思われがちです。しかしここまで話してきた通り、決してそんなことはないんだよというのが今回私が話したかったことです。不安は大なり小なり今の自分に足りないものからくるものです。それができるようになれば一つ一つと不安は解消されていくのだと思います。つまり最終的に合格する自分へ向かうため、受験という暗闇を照らしてくれる“道しるべ”に不安はなってくれるのです。このブログを読んで、少しでも考え方が変わってまた机に向かおうと思っていただけたのなら幸いです。

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最後に

　今回は不安や焦りに関して話しましたが、自分が勝手に嫌なものだと決めつけて、敵視してしまっているものは他にも多々あると思います。これを機に一旦見つめなおす、もしくは見方を変えてみるといったことをしてみてはいかがでしょうか？仲間になりたそうな目でこちらを見ているものがあるかもしれませんよ！

最後までご精読ありがとうございました。