記憶定着のため有効な復習法
こんにちは!武田塾成田校で講師をしている苅部 伶です。梅雨入りし、じめじめした日が続きますが、皆さんは計画通り受験勉強を進められているでしょうか?気分の上がる明るい落ち着いた音楽でも聴きながら乗り越えていきましょう!今回お話する内容は記憶の定着、復習に関してです。最後まで読んで参考にしていただければ幸いです。
復習の重要性
受験勉強に暗記は欠かせません。英語や生物などではいうまでもなく、数学や化学でさえ暗記しなければ問題は解けるようにはなりません。毎日新しいことを学びレベルアップしていくにはいいですが、進むことばかり考えて振り返ることを忘れていると、せっかく手に入れた知識は頭の中ですっぽりと抜け落ちてしまうもしくは、断片だけ残った状態で使える知識として維持することができません。なので新しい範囲を進めることは大事ですが、それと同等にやった範囲を適度なタイミングで復習することもとても重要です。
復習のタイミングとは?
ここでいう適度なタイミングとはいつ頃なのでしょうか。ズバリ、知識を得てから、問題を解き終えてから一週間以内にはもう一度頭の中を整理する時間をとった方がいいと思います。この一週間というのはあくまで最低ラインであり、不安な方はもっと早めに復習のタイミングを設けてもいいと思います。そしてここで話しているのはじっくりと行う復習に関してのことです。
もう一つ重要な復習のタイミングがあります。それは知識を得たその日のうちにです。この時はガッツリと机に向かって取り組む必要はありません。お風呂上がりのソファーなど場所もどこだってかまわないのです。軽くでいいのでその日行ったことを顧みる時間をとった方が確実に知識の定着度が上がると思います。私が受験生だった頃は一日の勉強時間の内、最後寝る前一時間くらいはこのプチ復習に時間を使っていました。
忘れてしまっても大丈夫!
初見のページに取り組むときにきっと重要なところ、覚えにくいところなどを線を引いたり重点的にチェックすると思います。そしてプチ復習では今日やった範囲を、さっきやった範囲ではあるが覚えているか軽くテストするわけです。チェックしたところを覚えている!素晴らしいです。覚えにくいところをやっぱり忘れてしまっていた、、、構いません!
もう一度しっかりと頭に刻む努力をすればいいのです。ここで気を付けることは、チェックもしていなかったのに、覚えられていると思っていたのに抜けていたものたちの存在に気づくことです。思わぬところに敵は潜んでいるものですから、こうやって自分でこまめに復習、チェックを行うことは非常に有用ですし、大切なことなのです。
人間はどうしても忘れてしまう生き物ですから忘れてしまうこと自体はいいのです。忘れてしまったことに気づかない、または気づいていてもそのまま放置してしまっていることがいけないのです。忘れてしまう程度も人それぞれだと思いますが、自分の記憶力の程度に合わせて効率の良い復習タイミングを見つけることができたのならば、いくらでも周りを出し抜くことができるようになると思います。
大切なことをもう一度。一日にプチ復習の時間を設けて、その日行ったことを二周できるようになりましょう。時間は一周目よりも全然かけなくていいのです。かける時間に対して記憶定着への貢献度が非常に高いので是非行ってみてください!
一周目の覚え方も重要だ!
少し話は変わりますが、復習の時、辛いこととは何でしょうか?復習の時にやった内容が全部抜けていて初めまして同然であることだと思います。なので、復習の時のウェイトを減らすために、そして何より記憶の定着のために一周目のときにどうやって覚えるかが非常に重要だと思うのです。インパクトのある覚え方をする、私の場合はこれに尽きました。ゴロなどもこれに入ります。詳しいことは各教科ごとの「勉強のハテナ」や「参考書の使い方」に関してのブログをご参照ください。
武田塾ではどのように勉強を進めていくの?
武田塾では四日二日のペースで自学習を進めていきます。四日間進んでその後二日間でその範囲を復習するのです。これまで話してきたように、頭の中からせっかく学んだ知識が抜け落ちないように、記憶の定着に特化した方法を武田塾では毎週行っていくこととなります。このペースをしっかりと守れているかを私たち講師が特訓の時間を使ってしっかりとチェックしていきます。やはりペース通りに進めている方と、できていない方を比べると、確認テストの点数、合格率が全然違ってきます。確認テストは8割からが合格ですが、直近一週間でやってきたことがそのまま出てきます。9割以上を目標としなければ、いざ受験で出会う問題たちを迎え撃つことはできるでしょうか汗 まずは一週間の結果をしっかりと出すこと、そしてそのために必要なのがこのブログで話している記憶の定着をどのように行っていくかなのです。
ちょっと待ってそのやり方!!
よく生徒さんの中には課題として出された範囲を特訓までに全範囲終わらせてこようと頑張ってきてくれる方がいます。その心意気には拍手を送らせてもらいたいですが、受験勉強としてはちょっと待った!です。復習の時間までしっかりととれてその範囲は“やった”に入るので、多いなと感じた場合は自分でペースを調節する必要があります。
復習を行わず、問題を解き進める。これはやめてくださいという話ですが、具体的な理由としては、この勉強の仕方は時として弊害が生じることがあるからです。英語の長文など一回内容を知ってしまったら100%の実力で二回目取り組めないものがあります。問題を解き終わり、何ができていなかったから読めなかったのかという自己分析の復習時間を設けなければ、同じミスを繰り返すだけです。この反省している時間がレベルアップには必要なのに、その機会をみすみす逃してしまい、そこにどんどん問題を進めなきゃという思考も加わると、同じレベルで貴重な問題を消費していくことになります。前のミスをいかして!とはいきません。問題の無駄遣いを防ぐためにも一つのものから得られるものをすくいきってから次へと進むようにして下さい!
最後に
最後に復習に関しての注意点を一言だけ言わせていただきますが、同じ範囲を何周もしたからといって覚えられるわけではないということです。具体的に申し上げると、何周もするからといって一回一回の復習の精度を落としてもいいと言う訳では決してありません。いつでもやる時は目の前のものには全力で取り組むようにして下さいね!
以上、今回のブログでは復習に関して私なりの意見を書かせていただきました。最後までご精読ありがとうございました。