こんにちは!
今回は、どの学部を受験しようか迷っている受験生の皆さんに、学部選びにおいて重要な考え方をご紹介します!
学部選びは難しい!
受験生にとって、学部選びは大変難しいものだと思います。
今まで理数科・普通科・など、文系と理系という大きなくくりでしか自分の興味関心を考えたことが無い、という人が大半だと思います。
その結果、○○大学に行きたいけど、一番偏差値が低いこの学部だったら自分でも受かりそう、就活でこの学部が有利そうだから、この学部に行こう。このように、自分の興味関心に関係なく、なんとなく有利そうだから、という理由で学部を考えてしまいがちです。
しかし、本当にそのような考え方で良いのでしょうか?せっかくの大学生活の4年間、受験時や就活時に有利になりそうだから、という理由で選んだ学問の専攻を学び続けるのでしょうか?
私はそうではないと思います。
この記事を読めば、どの学部を選択することによって、皆さんの将来が最も充実したものになるのか、解決の糸口が見つかると思います。
好きなことを学べる学部を選ぼう!
結論から言うと、好きなことを学べばいい、好きなことが学べる学部に進学すればよい、これに尽きると思います。
その理由として、①学部は就職にほとんど影響しない、②同じ興味関心を持つ仲間と出会える、の2つの理由があります。
①学部は就職にほとんど影響しない
私は就職先が無い、で有名な文学部で文学を学んでいる人間ですが、文学部だから、という理由で就活に苦労することなく、某大手企業への就職が決まっています。実際周りの友人に話を聞いても、文学部であっても、IT系や商社など、学部で学んだこととは全く関係のない企業へ就職をしている人も多くいます。もちろん、文学部のイメージとしてある、出版社へ就職したい、という文学部の友人もいました。
理系に進むと研究職、というイメージもありますが、実際は少し違います。もちろん、院進をし、研究職に就く進路もありますが、学部を卒業し、一般企業の社員となる進路もあります。実際に、大学では宇宙について学んでいたから、将来はロケットの部品の取引に携わりたい、と商社で働いている方に出会ったこともあります。また、理系で学んだことは関係なく、営業の仕事や銀行に勤めたいという友人もいました。
このような進路の背景として、就職活動も親世代の物とは全く別物になっている、という現状があります。
現在の就職活動の現状
私は丁度数か月前に就職活動を終えた者ですが、今の就職活動では、有名な企業に入るのではなく、本人が一番やりがいや楽しさを感じられる、好きな企業へ入ることが重要視されています。難しい話になりますが、時代の変動が激しく、終身雇用制が崩壊してきていたり、そもそも就職時点で大企業であった会社も、数年後には無くなってしまう可能性が出てきているのが今の社会です。このような社会の中で、会社に依存することなく、個人の力で生きていくには、社会的なブランドに影響されて、好きな仕事が出来ず、やりがいを感じられない会社で働くのではなく、自分に合った、楽しい仕事をして生きていけるような会社を選ぶことが重要になっています。
このような就職活動を将来に控えている受験生は学部選択において、好きなことを学び、自分の興味関心を広げられる学部を選ぶのが正解なのではないか、と私は思います。就職先を選ぶ際、学部選択の時点で、社会的なブランドに影響される必要は全くありません。どの学部に行ったからと言って、就職に有利になることなどは、ありません。好きなことを学び、大学生活4年間を満喫してください。
②同じ興味関心を持つ仲間と出会える
次に、同じ興味関心を持つ仲間と出会えることです。高校生までの、漠然と理系と文型というくくりの中にいるとあまり感じませんが、実際、自分と似通った興味関心を持つ仲間はあまりいません。例えば、獣医になりたいという将来の夢があるとして、同じクラスの中で同じ獣医という将来の夢も持っている人はどれほどいるでしょうか。私の場合、英語教育に興味関心を持っていますが、高校生までのクラスで、同じように英語教育に興味を持っている人はいませんでした。しかし、大学に進学してみると、10人ほどの同じ興味関心を持っている学友と出会えました。(何万人という学生が通う大学で、10人の同じ興味を持つ友人と出会えたことは奇跡なんじゃないかと思うくらいです。)私自身、この仲間と切磋琢磨しながら、学びを深めていけることがとても楽しみです。
しかし、学部選択の時点で、なんとなく簡単そう、有利そう、という理由で専攻を選んでしまうとこのようには行きません。友人と同じ興味を持てないままになってしまったり、全く興味関心が沸かない状態で、毎回のレポートやテストを4年間こなしていかなければいけないのは、なかなか苦しいものになっていきそうな気がします。(興味関心があっても、レポートはきついものもあります)
大学4年間を自分の興味関心に注ぎ、気が合う友人と過ごせるには、やはり学部選択の時に、自分の関心に正直になり、これを学びたい、という専攻を選ぶのが一番の近道です。
まとめ
まとめです。
受験生にとっての悩みの種である、学部はどうやって選べばいいのか、ということでしたが、結論として、
・好きなことを学べばいい
その理由は
・学部は就活にほとんど影響しない
・自分が興味のあるものを4年間、友人と学ぶのは楽しい
ということでした。
極論になりますが、大学進学をする、というのも人生の一つの選択肢でしかありません。就活をして、企業に就職するのも、人生の一つの選択肢でしかありません。大学に行かずに働き始めることもできますし、企業に就職せず、フリーランスとして生きて行ったり、海外に留学するのも一つの生き方です。人が生きていくうえで、大学進学し、就職し、定年まで働き続ける、というルートしかないと考える必要はありません。大学卒業後は選択肢がそもそも提示されず、どんな進路の選択をしても良くなります。
受験勉強では、目の前にある大学に受かるか、受からないか、偏差値がどうだ、ということに気がとられてしまいますが、その前に、今から自分の好きなことを知り、好きなことを学び、楽しむことを大切にして欲しいです。本来、自分の生活のことを考えず、好きなことを学ぶことは、学生時代にだけ許された特権です。その特権を大事に使ってください。