【有料級】英語の成績が伸びる武田塾のノウハウが詰まった学習方法【教科別勉強法シリーズ】
武田塾の英語の勉強法と成績の上げ方を徹底解説!
英語は受験で一番重要な科目です。
これまで数多くの逆転合格を生み出してきた武田塾は、もちろん英語の成績もめちゃくちゃ上げてきました。その経験を基にして話していきます。
英語の勉強法の全体像
英語の成績を伸ばすカギはずばり「勉強の順番」です。
正しい順番で勉強することで成績が上がります。学校・塾・予備校は文法や長文等の全てが同時並行で進みます。
同時並行では英語の成績は伸びません!
武田塾は英語を基礎から順番に仕上げていくことが大事だと考えます。
武田塾の英語の勉強順序を紹介します。
➀英単語・英文法
始めに基礎や土台を徹底的に固めましょう。
➁英文解釈
一文を正確に訳せる状態を目指し、長文読解への下準備を行う。
➂英語長文
教科書レベルから志望校過去問まで徐々に問題の難易度を上げていく。
このように武田塾は同時並行ではなく、基礎から積み上げて勉強することによって効率的に成績を伸ばせると考ています。英語の勉強は順番が大事であり、正しい順番で成績を伸ばしましょう!
英単語の覚え方
英語が苦手な生徒の特徴はわからない単語が多い事であり、そのため英語長文が解けずに虫食い状態となっています。
英語の勉強において英単語が一番重要です!
人によっては英単語を覚えるだけで長文読解ができるようになります。武田塾は英単語を効率的に覚えることに力を入れています。「システム英単語」という人気の参考書を使って英単語を100個覚える方法やポイントは次の通りです。
➀知らない単語を洗い出す。
まずは訳を隠して自分で訳せるかをテストします。長文が読めるかなのでスペルを書けなくてもよく、1語1訳で大丈夫です。2秒以内に訳せない単語は出来なかったものとして扱いましょう。まずは100個で自分が覚えている単語、いない単語の個数を調べてください。
➁10単語1セットに分けて勉強する。
覚えていない単語が多い場合、いきなり覚えろと言われても難しですよね。そこで、10単語1セットに分けて勉強する方法を武田塾は推奨しています。
1セットの単語を覚える平均時間は5分ほどです。覚え方は様々ありますが、テストを何度もしたり声に出したりする生徒が多いです。
➂訳を隠して再度テストを行う。
10単語全て訳すことが出来ればそのセットはクリアです。この作業をセット数分、順番に進めてください。
この時、ルーズリーフやノートにわからなかった単語をまとめましょう。
④随時復習を行う。
例えば、覚えるべき単語が70個あるなら、前半40個が終わった段階で復習テストを挟んでください。完璧なら後半30個をまた10個ずつ覚え、30個覚えたら復習テストをしてください。それも完璧なら最後に全ての単語の復習テストを行い、完璧に単語を覚えましょう。大体武田塾生はここまでを1時間で行います。覚えることが苦手な人でも90分で覚えることができます。まだ英単語を覚えられない人はこういう方法も試してみてください。
まとめとして「10個ずつに小分けにする」「覚えられていない単語を放置しない」この2点を特に意識してください。
補足として、単語帳選びも重要です。必ず自分のレベルに合う単語帳を使用しましょう。また、頻出度順に記載されている単語帳がオススメです。具体的には、システム英単語や英単語ターゲット1900などです。文章や例文を使って覚える単語帳は読解力や構文解釈が必要なので、あまりおすすめしません。基礎から学べる単語帳を選びましょう。
英熟語の覚え方
基礎的な英単語を覚え終わってから勉強を始めてください。
武田塾では大学ごとにレベル分けを行っています。私立志望の場合は日大・MARCH早慶レベル、国公立志望の場合は日大・地方国公立・東大レベルといったような感じです。
基礎的な英単語レベルである日大レベルを覚えた後に英熟語の暗記を開始してください。例えば「システム英単語」なら1200番までが基礎レベルです。
英熟語は英単語と同じ方法で覚えていきましょう。覚えやすくするためのコツとしては、メインの動詞+前置詞の形式が多いので、前置詞のイメージを捉えておくと効果的です。基本的には英単語と同様に機械的にコツコツ覚えていきましょう。
英文法の勉強法
英文法は英語の文のルールであり、これを知らずにいきなり長文読解は難しいです。英文法は大きく分けて勉強法が2段階あります。
➀理解の段階
英文法の各テーマについてしっかり理解してから問題集に進もうという意味です。英文法の概念を理解して説明できるようになる段階のことをいいます。
参考書で言うと「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」などは、英文法の各テーマをやさしく説明してくれています。説明できるかが一つの基準になります。
武田塾では説明できることに重きを置いています。参考書を使い、各英文法の概念を説明できるようにすることが大事です。
この段階の参考書の問題はおまけであり、解けて当たり前という位置づけです。得にオススメの勉強法は参考書の1ページごとに「読んで閉じて説明できるか」を繰り返す方法です。人は説明する目的で文章を読むと理解が深まります。
句・節・SVOCについては英文解釈や長文理解に影響するためしっかり基礎を固めておいてください。
➁問題演習の段階
問題を解きながら文法の理解を深める段階です。
有名な参考書だと「NextStage英文法・語法シリーズ」「英文法・語法Vintageシリーズ」「スクランブル英文法・語法シリーズ」「関正生の英文法ポラリス1 標準レベル」などがおすすめです。
覚えないといけない表現が沢山ありますが、この問題演習の期間にしっかり一つ一つ暗記していくことによって後の長文演習に繋がります。
ただ注意点があります。
1つ目はなんとなく雰囲気で解かないことです。1問1問理由付きで正解へのプロセスまで説明出来るようになりましょう。
2つ目は参考書の解説通りに解答できるようにすることです。正解+理由が説明出来ればその問題を理解できているということであり、多少形式が違う問題でも解くことができ、長文問題も理解しながら対応ができます。
しかし、これが答えは分かるが理屈が分からない状態だと文法問題も解けず英語長文でも知識が活かせません。理由付きで正解のプロセスまで含めて解答できることを目標に勉強することが重要です。
ここからは追加事項ですが、英文法をテーマごとに区切らず混ぜて出題する問題集も存在します。そうした実践向けの参考書は「関正生の英文法ファイナル演習ポラリス」「英文法ファイナル問題集」です。上で紹介した参考書(NextStage等)ではテーマごとに問題が並んでいるので解答を推測できてしまう欠点があります。時間に余裕があればこれらの参考書に挑戦してみてほしいです。
文法問題集の選び方も重要で、学年と志望校に応じて参考書を使い分けてください。共通テストのみの生徒は英文法問題も出題されず、最低限長文が読めればよいため「関正生の英文法ポラリス1 標準レベル」で充分です。また、高校1~2年生はいきなり「NextStage英文法・語法問題集シリーズ」などを使用すると量が多く知識が細かいので難しいです。そのため、「英文法ポラリス」等から始めるのがよいかと思われます。難関私大(早慶上智やGMARCH)を目指す場合は、最終的には分厚い系の参考書(学校でよく配られる「NextStage英文法・語法問題シリーズ」や「英文法・語法 Vintageシリーズ」等)の攻略が必須です。
上記参考書の内容には複数のテーマがありますが、「文法」と「語法」が最重要で必須の勉強テーマです。「語彙」「イディオム」「アクセント」は不要です。これは別の参考書で充分であるためです。
まとめとして、英文法は理解と問題演習の2段階があります。理解の段階では書いてある内容を説明できるまでやりこみ、問題演習の段階では正解までのプロセスを理由付きで言えるようにするというこの2つを徹底して英文法の勉強を進めていってください。
英文解釈の勉強法
ここまで英単語・英熟語の暗記と英文法の勉強を説明してきましたが、次にすぐ英語長文ではなく英文解釈を挟むことが武田塾の勉強です。
英文解釈とは英文を整理(SVOCを振ったり品詞のかたまりに分ける)して訳しやすくする段階のことです。英文解釈を学ぶと、文章を正確に読む力が身に付きます。英語のルールや役割を理解しておきましょう。
「that」を例に英文解釈を考えてみます。
「that」は指示語・関係代名詞・名詞節・同格など様々な使い方がありますが、長文読解を行う際にこれらを識別する必要があります。それを学ぶのが英文解釈です。使用してほしい参考書は「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編」「入門英文解釈の技術70」です。
訳すための判断基準を学ぶことによって長文を読む下準備になります。注意することは参考書の訳を暗記してしまわないことです。基本的に参考書は①英文②解説・考え方③日本語訳という構成になっており、重要なのは②解説・考え方です。しかし結果である③日本語訳しか読まない受験生が多く、これは危険な状態です。訳を覚えただけで英文解釈が出来た気にならないように気を付けましょう。最終的なゴールは「長文」でることを意識してプロセスを重視しながら勉強してください。
また、頭の中で訳せていたらOKと思っている受験生も注意が必要です。実際にノートなどに訳を書くことによって自分の言葉で訳せるかを確認するのが重要です。
さらに日本語訳が意訳になっている参考書にも注意が必要です。元の例題に構文を振って直訳できるようにしてください。英文解釈は長文に活かせるような勉強をするために、プロセスが説明できるようになるまで参考書を読み込むことが重要です。
英語長文の勉強法
英語長文の参考書選びは、易しい参考書から徐々に難易度を上げていくのがよいでしょう。
また難易度だけでなく、最初は解答解説が詳しいものや本文に全ての構文(SVOCなど)が振ってあるものを使うようにしましょう。自分の読み方が正しかったのか確認できるからです。
オススメ参考書は「関正生のThe Rules英語長文問題集シリーズ」「レベル別問題集英語長文問題ソリューションシリーズ」「英語長文レベル別問題集シリーズ」「英語長文ハイパートレーニングシリーズ」です。
時間制限やスピードを重視する受験生がいますが、第一目標はゆっくり正確に訳すことです。正確に訳すことが出来れば問題が取れるからです。英語長文の勉強はこれまでの集大成であり、今まで培ってきた基礎力を試す場所でもあります。いきなりスラスラ読める生徒もいますが、つまずいた場合に1番大事なのは「振り返り力」であり、何が原因なのか、どこの基礎が甘いのかなどを振り返る力が一番重要です。
具体的な英語の長文の勉強法は次の通りです。
➀問題をゆっくり解いてみる。
知らない単語や訳などは印をつけて復習しましょう。
➁採点を行い、本文をコピーしてSVOCを振る。
名詞・形容詞・副詞も()付けや修飾の矢印付けを練習してください。やり方は解説の詳しい参考書に載っているので、参考にしてどんどん書き込んでいってください。
➂参考書の解説と照らし合わせる。
間違いがあれば振り返りましょう。
④問題(設問)の復習を行う。
内容一致問題は国語の現代文の勉強に近く、必ず根拠は本文中にあるので、理屈やプロセスまで含めた解答ができるようにしていきましょう。
また武田塾では英語長文を勉強する上で5つの壁が存在すると考えており、苦戦する受験生はきっとどこかの壁でつまずいているはずです。
➀単語・熟語
➁語彙の壁文法
➂構文の壁内容理解の壁
英語長文の単語を目で追うだけで内容が頭に入っていない状態(単語を目で追うだけシンドローム)に陥っていないでしょうか。そこで「段落一言メモ作戦」が有効です。手順は以下の通りです。
➀1段落文章を読む
➁10秒休憩する
➂その間に内容を思いだしてメモする
④⑴段落ごとに⑴~⑶を繰り返す。
各段落のテーマを一言メモに残すことはとても大事です。段落ごとに内容を振り返る癖をこの段階で身に付けておきましょう。照らし合わせながら解答しなければ正確に正答できるようにはなりませんよ。
➀問題の壁
攻略へのポイントは1問1問解答への根拠を確認して解く癖をつけること。
➁スピードの壁
攻略には音読がポイントになってくる。
②でつまずいている人は基礎事項に問題ある等、自分に必要なことを分析したらしっかり復習を行ってください。振り返り力を鍛えることが長文読解の近道であり、復習に一番時間をかけるようにしましょう。
※音読の目的
人間の脳は音読するスピードで文字を認識しています。音読と文字認識のスピードは一致しているので、音読を繰り返すことで文字認識力を高めることができます。
また音読は「返り読み」の防止にもなり、英語の語順のまま理解する力をつけることにも役立ちます。
さらに音読はリスニングにも役立ちます。英語は実際に発音できる音しか聞き取れないからです。
武田塾では音声付音読を推奨しています。英語長文の音声付参考書は「レベル別英語長文問題Solutionシリーズ」「関正生のThe Rules英語長文問題集シリーズ」「速読英熟語」などです。CDを目標に音読を進めていってください。
そこで武田塾流シャドーイングの実戦がオススメです。カエルの歌のイメージで輪唱のように音声から少し遅れて発声するものです。慣れないうちは本文を見ながら随時音声を止めて音読する。慣れたら文章全体を通してシャドーイングする。これを一日30分を目安に毎日続けることにより英語の理解力がかなり上がります。そこで分からなかった文法事項や構文や単語なども合わせて復習できるので、英語そのものを叩き込んでいくイメージで身に付けていきましょう。最終的にはCDなしでもCDの速度で訳せたり本文を見なくても音読ができるようになります。音読練習は差がつく部分なので面倒くさがらずに取り組もう!
ここまでがまず英語長文を速く読めるため!という段階で、英単語の覚え方・英熟語・英文法・英文解釈の勉強法・英語長文・音読の勉強法という全部について話してきました。英語は基礎から順に勉強しつつ解答のプロセスを説明できることが重要です。
英語長文も基礎が固まっていれば読める!
留めない場合は振り返って復習しよう!
時間はかかるが武田塾の勉強法が最速です。