2023年武田塾参考書ルート現代文編
今回は2023年版武田塾参考書ルート現代文編の紹介です!
現代文は、苦手な人でも勉強すればできるようになる!
現代文がとにかく苦手!という人は意外と多いと思います。現代文の勉強法なんて知らないし、そもそも勉強をしていない、勉強をしようと思っても何をすればいいのか分からない。
そんな悩みを解決しまていきたいと思います!
現代文は、苦手な人でも勉強すればできるようになります。
そして、現代文はある程度できるけれど、点数が安定せず波があるという人、実はこれが一番危険なのです。
少しできるからと思って現代文を後回しにしてしまい、本番でもブレの下がってしまったところで失敗するといったケースが本当に起こるからこそ、今回紹介するルートでは、今の時期からしっかりと現代文の力を養い実力を常に発揮できるようなレベルまで目指せるようになっています。
最後は高得点で安定するところまで紹介するので、「現代文にはしっかりとした勉強法があるんだ!」「こんな風に勉強すれば志望大学の現代文が解けるようになるんだ!」「安定するんだ!」ということを知ってもらえたら嬉しいです。
いまから参考書がたくさん出てきます。ルートについて詳細が知りたいという人は武田塾の無料受験相談にお申込みください!
英語の参考書ルートについて
現代文の参考書ルートは主に2種類あります。
➀現代文基礎徹底ルート
現代文に苦手意識がある人が、標準ルートに入る前に現代文の基礎を学べるルート
➁標準ルート
今でも偏差値50程度が取れている人が挑む一般的なルート
すべてこなせば、早稲田大学でも東京大学の記述でも戦えるルートになっています。
他の教科と同じで現代文も「日大レベル」という基礎のレベルは共通です。基礎のレベルが終わったらMARCHや早稲田大学を目指す難関私大の現代文ルートと、地方国公立・東大レベルに分かれていく設計になっています。
それでは、各ルートの詳細を紹介していきます。
現代文基礎徹底ルート
中学時代から現代文が苦手で、読解力に自信がない人向けのルートです。
いちばん最初に使う参考書は「できた!中3国語 読解」です。
これは、正直に言うと高校入試用の参考書です。
みなさんは「接続詞」というものを聞いたことはあるでしょうか?「しかし」「つまり」などのことです。実はこれが現代文ではとても重要です。接続詞「しかし」の後には筆者が言いたい重要なことがくるというルールがあるのです。
この参考書のいちばん最初の問題には日本語の文があって、そこに空欄があります。この空欄に「しかし」「つまり」「だから」という接続詞があり、どれが入るか?と問われます。このような日本語のルールの確認から入るのです。
特にこの参考書のおすすめポイントとしては、「それ」「これ」「あの」「どの」のような指示語そのものについても問題が組まれているということです。例えば文章に傍線が入っていて、この「その」が示すものは何か?という問題があるのです。
このように、指示語をしっかり追いかけてその内容を探し出すことは、どの大学の入試問題においても大変重要なことです。これを徹底的に練習できることがこの参考書の良さだと思っています。
読解力が低いという人は、おそらくこれまで文章を読んでこなかったと思います。この参考書は、文章を読む訓練をして国語力を高め、周りと差を縮めるために活用できる一冊です。
次に登場する参考書は「国語力を伸ばす 語彙1700」と「こわくない国語 文章の読解」の2冊です。
「国語力を伸ばす 語彙1700」は漢字の参考書です。
これは大学受験の後々のほうでも出てきますが、現代文は漢字を勉強すればできるようになります!
漢字は問題数が少なく、勉強をしてもコスパが悪いと思われがちですが、これは漢字ではなく語彙力を付けるための教材なのです。中学生だったら知っておいてほしい熟語や漢字が載っています。
この参考書の良い点は、熟語や漢字の意味もセットで記載していることです。つまり、この参考書を使えば熟語と漢字を一緒に覚えられ、語彙力を伸ばすことができるのです。
中学生レベルで知っておいてほしい語彙が入っていますが、中には高校生でもしらないようなものも入っています。
「国語力を伸ばす 語彙1700」を解けば、語彙に関しての下地作りは完璧といえるくらいまで仕上がります。
「こわくない国語 文章の読解」は、現代文の読み方を教えてくれる参考書です。ところどころ漫画形式になっていて、文章を読むときにどうすれば筆者の主張がわかるのかを丁寧に解説している参考書になっています。
この本の後半には本格的な高校受験の問題も載っているので、この基礎徹底ルートでは、高校受験の現代文であれば解けるという状態を作っていってほしいと思います。
ここまでが中学の復習、高校受験までの国語でした。高校受験の国語はひとつの基準になっていて、ここがしっかりできていないと、いくら大学受験の勉強をしても厳しいということになります。まずは高校受験の問題でしっかり読解ができるようになりましょう。
標準ルート
➀日大レベル
現代文では分野ごとに分けて紹介していきます。
1つ目は「語句」です。
語句は「現代文キーワード読解」という参考書を使っていきます。
キーワードというのは、先ほどの語彙に近いイメージです。
大学受験の現代文となると、難しい語彙が出てきます。その語彙がわからないと、理解できているようでも実はその文章の理解が曖昧になっていることが多いのです。例えば、「”抽象”とは何?」と聞かれたら、「なんとなくこんな感じ」というのは言えても、明確にはその意味がわかりませんよね。
そういったことが文章の至るところで積み重なっていくと、文章自体がかすんで見えてしまうのです。
文章を鮮明に理解するためにはキーワードの理解が不可欠であり、そのために重要な語彙の意味も理解する必要があります。「現代文キーワード読解」を使うと、よく出る頻出の言葉を覚えることができ、さらに文章のテーマを押さえることができます。「科学」「宗教」「言語」「文化」など、現代文の入試でよく出る文章のテーマに合わせたよく出題される文章と頻出の語句が学べるのです。
2つ目は「漢字」です。
参考書は「入試 漢字マスター1800」を使っていきます。
漢字は、大学のレベルが上がれば上がるほど出題が減るという傾向があります。日東駒専や産近甲龍など比較的易しい大学の入試では漢字の出題が多いと言われているのです。
自分の目指している大学が易しいほど漢字が重要になるので、頑張って漢字を勉強していきましょう。
また、「入試 漢字マスター1800」は漢字と意味がセットで書いてあるので、レベルの高い大学を受験する人にとっても語彙力を強化することができるという点で活きてくる教材になっています。取り組む順番は「書きA・B→共通テスト対策→書きC→読みA・B→四字熟語」です。
3つ目は「読解」です。
最初に取り組むのは「田村のやさしく語る現代文」です。
この本は第一部と第二部の構成になっていて、第一部で現代文とはどのような科目なのか、現代文を読む際に気をつけなければならないこと、意識すべきことといった現代文の勉強法がまとめられています。
そして第二部で、第一部で学んだことを使って実際に問題を解いていくという形式になっています。
「田村のやさしく語る現代文」は、ふつうの参考書にはなかなか書いていないような現代文の基礎の基礎を学べる一冊であり、しかも第二部の解説で、第一部で学んだ内容を復習できる構成になっているのがおすすめポイントです。
もしも「田村のやさしく語る現代文」が合わないという人は、柳生先生の「ゼロから覚醒 はじめよう現代文」を使用してもOKです。
次に、本格的な読解の参考書に入っていくことになります。
使うのは「船口のゼロから読み解く最強の現代文」です。
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」では、文章全体をどう読むか、問題をどう攻めるかということを学べます。
そして、この2冊で学んだことが実際に使えるかどうかを確認できるのが「入試現代文へのアクセス 基本編」です。
「アクセス」というだけあって解説が詳しく、この問題はどう考えて答えに至るのかといったプロセスまで解説してくれる参考書なので、しっかり読んでほしいと思います。
この読解の参考書である三冊を使用しながら現代文の学習を進めていく中で大切にしてほしいのは、正解の根拠を人に説明できるようになってほしいということです。
現代文の成績が伸びない人は選択問題を適当に選んでいることが多いので、消去法ではなく正解に至る根拠を理解して解くことが重要です。
我流を捨て、使用した参考書の筆者の考え方を吸収してください。正解したとしても解説を熟読して、解説を見ずに正解に至るプロセスを人に説明できるまで参考書を読み解くようにしましょう。
よく「文章を復習しても同じ文章は入試で出ないのに意味はあるんですか?」と聞いてくる人がいますが、具体的な文章を通じて読み方やプロセスを学び、次の問題に適用できるよう練習を繰り返すことこそが現代文の成長のポイントなのです。
一度解いてみただけで分かった気になるのではなく、しっかりと解説を読み込んで考え方を再現することが重要です。
現代文の勉強は演習よりも復習に時間をかけましょう。
「入試現代文へのアクセス 基本編」を解いて簡単な文章が読める状態になったら、次は共通テスト・センター試験に挑んでいくことになります。
使う参考書は「きめる!共通テスト現代文」です。
実際に入試レベルの問題をどのように解いていけばよいのかが体系的にまとめられている参考書です。
イラストが豊富に使われており、現代文が得意な人の頭の中がわかるような解説になっています。まさに現代文の学習に革命が起こる一冊です。
さらに、小説の解き方も詳しく載っているので、小説の正しい解き方を吸収することができます。小説にも解答の根拠を正しく解く方法があるので、筆者の心情に揺さぶられずに解く方法をこの参考書で学びましょう。
その後は、センター試験の過去問を10年分解いていきます。
共通テスト・センター試験レベルの点数をしっかり取れる人は、日東駒専・産近甲龍の入試問題でも十分に戦えます。
「きめる!共通テスト現代文」で学んだ通り正確に解くことが重要です。もしも過去問で点数が取れなかったり波があったりする場合は、もう一度「田村」や「きめる!」に戻って正しいプロセスを復習してからリベンジするようにしましょう。
さて、日東駒専・産近甲龍レベルとして共通テスト・センター試験の問題が解けるようになったら次はMARCHレベルです。
➁MARCHレベル
MARCHレベルで使う参考書の一冊目は「現代文読解力の開発講座」です。
これは現代文の「読む力」を上げる参考書ですが、現代文という科目は筆者の主張がわかれば点数が取れる科目です。
この「開発講座」で要旨をまとめる訓練をして、筆者の言いたいことや主張を文章から読み解き、まとめる訓練を繰り返しやっていきます。
次に、演習として「入試現代文へのアクセス 発展編」に入っていきます。
発展編は、先ほど登場した基本編に比べると難易度は上がっていますが、比較的このレベルにしては解きやすい問題が中心になっているので、1個1個根拠を丁寧に確認して、この文章の主張は何だろうと考えながら取り組んでほしいと思います。
そして、最後に仕上げとして「GMARCH・関関同立の現代文」に取り組みます。
上の二冊に比べると難易度は上がりますが、比較的解きやすい問題で構成されています。
③早稲田レベル
最初に使う参考書は「現代文と格闘する」です。
これまでよりもさらに現代文を緻密に正確に読み解き、難関大の問題と戦えるレベルまで引き上げてくれる一冊です。
川野先生いわく、これを終えれば早稲田レベルでも無双できるようになるとのこと。高田先生・川野先生も過去に格闘した名著ですので、圧倒的な力を付けたい人は挑戦しましょう。
「現代文と格闘する」を終えた後には「早稲田の国語」で比較的易しい国際教養学部から順に過去問に挑戦していきましょう。
④地方国公立レベル
日大レベルは私立でも国公立でも共通なので、地方国公立レベルには共通テスト・センター試験の過去問で高得点を取ってから入りましょう。
まず取り組むのはMARCHレベルと同じで「現代文読解力の開発講座」です。
筆者の言いたいこと、主張を掴むのがこの本の目的です。
そして、国公立の現代文といえば記述問題です。記述を取れなければ始まらないということで、記述の書き方を詳しく教えてくれる参考書「船口の最強の現代文記述トレーニング」に取り組みます。
記述問題が解けるとマーク問題の正答率も上がるので、余裕があれば私立の人にも取り組んでほしい一冊です。
記述の演習は「国公立標準問題集CanPass現代文」で行います。
記述の問題は誰かに見てもらって添削をしてもらう必要があると思われがちですが、武田塾で使用している参考書は全て自己採点ができるようになっているので大丈夫です。
最後に過去問に取り組めば、地方国公立レベルは終わりです。
⑤東大レベル
東大をはじめとした難関国公立や旧帝大を目指すコースです。
まず「得点奪取現代文 記述・論述対策」に取り組みます。
これは「CanPass」よりも一歩上の参考書で、生徒の答案例も載っており、生徒の答案例を先生がどのように採点し、何点になるかという採点者の始点を学ぶことができる、記述に特化した一冊です。
記述問題は採点基準を基にしっかり復習をすることがより大事になります。
また、自分で完全答案が書けるようになるまで振り返っておくことも重要です。
これが終わったら最後に志望校の過去問に取り組みましょう。
今回のまとめ
現代文が苦手な人は基礎徹底ルートで日本語のルールを学びましょう!
筆者の主張を読み解くために解答の根拠を説明できるようになりましょう!
志望大学に適した参考書を選び、過去問と繰り返し復習していきましょう!