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理系は大学院に行かなきゃダメ!?理系講師が語る実情

 

こんにちは。大学受験予備校の武田塾中山校です。

今回のテーマは「理系は大学院に行かなければならないのか?」です。

「大学院と言えば理系」、「理系と言えば大学院」というイメージの人も多いのではないでしょうか。

実際に、理系大学院に在学している講師が大学院の紹介をしていこうと思います!

高校生で理系の人だけでなく、大学生で大学院への進学を迷っている人まで、見ていってほしいなと思います!

 

 

 

 

そもそも、大学院ってなに?

大学院は聞いたことがあると思いますが、何をするところなのか、知っていますか?

Wikipediaには、

大学院には「修士課程博士前期課程)」「専門職学位課程」「博士課程博士後期課程)」があり、各課程を修了し、かつ所定の基準を満たした場合に、修士、専門職学位、博士の学位が授与される。

とあります。

一般的に、皆さんが想像しているのは「修士課程」ではないかなと思います。

 

ここからは。修士課程に焦点を当てて話していこうと思います。

 

 

収入の違い

学部卒よりも院卒のほうが収入が高いというのはよく聞く話ではないでしょうか。

企業の採用ページを見てみると初任給が学部卒と修士卒、博士卒で2万円ずつ違うということも多いです。

厚生労働省が行っている賃金に関する調査では、

院卒の新卒の初任給平均が23万8,900円

学部卒の新卒の初任給平均が21万200円

引用:令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況

やはり平均しても2万円程度院卒のほうが高くなるようです。

この2万円と2年間の勉強をどうとらえるかは人によるかなと思います。

大学院で勉強している身からするともう少し高くなってほしいなと思ったりします、、、。

皆さんはどう感じますか???

 

大学院の学費

大学院の学費はもちろん、「大学」や「国立か私立か」や「研究科」によって異なります。

初年度にかかるおおよその費用は、国立で82万、公立で70~100万円、私立で100~180万円と言われています。

引用:大学院へ行こう!

実際に国立と私立、そして、学部別で学費を比較していきましょう。

 

東京大学

国公立大学代表の東京大学です。

授業料(年額)は、法科大学院を除いて、全部の研究科で、535,800円です。

引用:東京大学

個人的にはほとんどの研究科で授業料が同じというのは驚きました。

 

慶応義塾大学

私立大学代表の慶応義塾大学です。

 

理工学

授業料:1,050,000円

在学生納付金:1,112,500円

 

医学

授業料:1,360,000円

在学生納付金:1,422,500円

 

薬学

授業料:1,000,000円

在学生納付金:1,062,500円

 

システムデザイン・マネジメント

授業料:1,920,000円

在学生納付金:1,982,500円

引用:慶応義塾大学

研究科によって多少の差はありますが、おおよそ100万円かかるようです。

 

 

ティーチングアシスタント(TA)って?

学費の話をするときに欠かせないと思う話題として、「ティーチングアシスタント(TA)」というのがあります。

大学院によって制度は多少違いますが、めちゃくちゃ簡単に言うと学部生への指導を手伝うことでお給料がもらえるというシステムです。

大半の院生はこの制度を利用しているのではないでしょうか。

研究室に缶詰状態の大学院生にとっては貴重な収入源です、、。

東京大学 TA(ティーチングアシスタント)

慶応義塾大学SFCにおけるTA/SA業務規則

 

大学院のスケジュール

ここでは、私立4年制薬学部を卒業し大学院博士課程前期(修士)1年に在学中の私の1週間のスケジュールを紹介しようかなと思います。

 

月曜日

月曜日は授業があります。

大学院生に基本的に授業はほとんどないのですが、月曜日のみ選択必修の授業があります。

前期に3つ、後期に2つだけ授業を取っています。

なので、それ以外の時間は研究室にいて、授業の時間だけ講義室に授業を受けに行っています。

 

授業内容は基本的にその教授の行っている研究の説明が多いです。

なので、学部の授業よりも難易度は高く、専門性が高いものが多いです。

特にテストはなく、レポートでの評価がほとんどのように感じます。

内容は難しいけど、単位を取るのは簡単というイメージです。

 

火~土曜日

火~金曜日は、授業も特にないので研究室です!

これが大学院生の醍醐味ですよね。

私は9:00~19:00がコアタイムと呼ばれる絶対に研究室にいてくださいという時間です。

※土曜日だけは9:00~17:00

 

これを過ぎて研究室にいることも多いのであくまで目安ですが、、、。

コアタイムがあるところ、ないところ、あっても短いところなどいろいろな研究室での考え方があるので、しっかりと調べてみてください。

 

また、私の所属する研究室では毎週金曜日の午前中にゼミと呼ばれる発表会があります。

周りの院生に聞くと大抵の研究室でゼミは何らかの形であるんじゃないかなと思ます。

 

日曜日

日曜日は休みです!!!

しっかり休むと言いたいところですが、論文を読んだり、平日にとったデータをまとめたりしています。

 

だいぶ、学部生の生活とはイメージが違うんじゃないでしょうか。

9割ぐらい研究室で過ごしていますね。

 

最後に

大学院の生活はしんどいことも多いです。

でも、研究がしたい!という人にとっては最高の環境です。

 

ここからは個人的な意見なので、そんな意見もあるよね、という程度に見てください。

上にも書きましたが、大学院での生活は9割が研究室で過ごすことになります。そのため、この大学にいたから、そのままその大学の大学院にという理由で進学は決めないほうがいいなと思います。その大学でやりたいことに近い研究室は大抵1つです。自分の通っている大学だからという理由だけでそこを選ぶと、そこの教授や先輩と雰囲気が合わなかった時、大学院生活は地獄の時間になってしまいます。自分の大学にこだわるのではなく、広い視点で大学院を選んでほしいなと思います。

また、私が大学院への進学を決めた理由が研究職採用が基本的に修士以上が条件ということです。やりたい職種によっては必須になってきてしまうので、将来から逆算して進学は考えてほしいなと思います。逆に言うと、職種によっては必須ではないので2年間自分にとって行く必要があるか、は真剣に考えてほしいなと思います。

 

以上です!

 

 


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