大学受験なら武田塾中山校
こんにちは。大学受験向け個別指導塾の武田塾中山校です。
今年も早くも10月ということで、受験生の皆さんは受験校を考える時期ではないでしょうか。
ということで今回は、どうやって受験校を決め、受験のスケジューリングをするのかをブログに残したいと思います。
また、実際に講師2人にどうやって受験日程を決めたかも教えてもらいました!
受験日程を考えている人はぜひ見ていってください!
受験校の決め方
挑戦校、実力相応校、安全校のカテゴライズ
まずは安全校、実力相応校、挑戦校のカテゴリー分けについてです。
(志望校と混同しないこと!)
定義としては以下の感じでしょうか。
安全校→模試でいうA判定(8割くらいの確率で受かる)
実力相応校→B~C判定(5割前後の確率で受かる)
挑戦校→D判定以下(受かる確率の方が明らかに低い)
基本的には自分の主観は極力入れず、模試の判定から選別することになります。
模試の判定に関しての注意ですが、マーク模試の判定はあまりあてにならないので、記述模試の判定で判断できるとより確実になると思います。
そして注意です!
模試の判定以外の判断材料はあまりあてにしないようにしましょう。
良くいる生徒の例を挙げてみます。
「志望校がMARCHだから神奈川大学は受けたくないです。」
「過去問で合格最低点を超えたから安全校だと判断しました。」
こういうことを言っている生徒は毎年必ずいます。
特に二つ目のように過去問を判断材料にする人は多いんですが、実際に過去問のできと合否についてはあまり関連性がないと感じています。
・入試の採点基準は誰にもわからない
・今年受験する受験生の合格最低点がどうなるかわからない
・受験当日に実力が出し切れる保証はない(むしろ出し切れることの方が稀)
これらが主な理由です。
まとめると、記述模試の判定をもとに、挑戦校、実力相応校、安全校の見極めをしっかりと客観的にすることが大事です。
カテゴリーごとに何校受験するか決める
さて、受験校を3種類のカテゴリーに分類しました。
次は受験校の数の話です。
一般論として、
挑戦校:3校
実力相応校:3校
安全校:3~4校
を受けるのが良いと言われています。
全部で10校ぐらい受けることになりますね。
共通テスト利用受験も3校ほどは出願すると思うので、実際に入試を受けに行くのは6,7校になると思います。
なぜこの6,7校がいいのかというと、受験のペースに関わっています。
「2日勉強して1日受験」というペースで進めていくのが体力的にちょうどよさそうに感じませんか?
このサイクルで回していくと、大体6,7校を受けた時点で20日ぐらいが経過します。
大学受験は1月末から始まって、2月中旬ぐらいにほとんどの日程が終了します。
つまり、大体20日間ぐらいが受験期間なんですね。
(厳密には国公立の前期日程(2月25日)や後期日程、私立大学の後期日程なんかもありますが今回は割愛しています。)
だから6,7校を受けるとちょうど良い分量に落ち着くというわけです。
実例① 横浜国立大学に通う講師 朝重さん
受験校をどうやって決めたか
普段から大学については興味のあるところか近くの国公立くらいしか調べておらず、受かるかどうかをあまり考えていませんでした。
普通に考えたらバカですが、なぜか不思議と一つぐらいは受かるものだと確信してました。
なので、模試での判定もC判定なら受かるというよくわからない考えを持っていました。
最後に受けた模試の判定は、確かA判定2個、B判定2個、C判定1個、D判定1個だったと思います。
ちなみにD判定が第一志望だった早稲田、C判定が今通っている横浜国立大学です。
B判定のうち一つは横浜市立大学でしたが、横国の判定がC判定だったので横市の受験はその時点で考えなくなりました。
今思うと恐ろしいですね。まじで横国受かっててよかったなと思います。
それぞれ何校受けたか
上にあった模試の結果的に僕は早稲田以外全部安全校くらいに思っていたので(本来は全然そんなことは無い)、安全校4つ、挑戦校1つくらいの気持ちで受けてました。
実際には、最初に述べた基準で言うなら安全校2つ、実力相応校2つ、挑戦校1つですね。
本当は横国と早稲田のほかには安全校1つだけ出願しておくくらいの気持ちでいたんですが、さすがに当時入ってた塾の先生から心配されたのと、親にも一応受けておけと助言され、しぶしぶ5校に増やした感じです。
本当に生意気ですね当時の自分は。いっそ落ちればよかったんじゃないかと思います。
まあでも、そんな生意気でひねくれてて無知な人間だったからこそ、数少ない受験校でもそこまで緊張せずにポテンシャルを発揮できたんじゃないかとも思うので、一概にダメとは言えないですね。
なので皆さん、考えるのはもちろん大事ですが、考えていない人間はそういう人間なりの強さがあることも知っておきましょう。
実例② 薬学部に通う講師 Kさん
受験校をどうやって決めたか
まずは、自分が大学を選ぶうえで、譲れない条件と、譲れる条件を出してみることからかなと思います。
私の場合、自分の将来の夢が薬学研究者なため、薬学部の中でも研究者の育成を目的としている「4年制薬学科」があるところというのが絶対に譲れない条件でした。
逆に譲れる条件だったのは、大学までのある程度の距離です。親に一人暮らしは反対されていたので地方の大学は受験できませんでしたが、片道2時間程度までなら頑張って通えるなと思い、その範囲で探しました。
実際に現在、片道2時間かかる大学に通学し、朝から夜まで研究をしていますが、「きつさ」よりもやりたいことができているという嬉しさが勝っているかなと思います。自分の中でやりたいことがやれるのであればある程度の通学時間は我慢ができる対象だったのであろうなと思います。
また、特にサークル活動や文化祭などは重視していなかったので、あまり気にしていませんでした。ただ、人によっては「大学に入ったらサークルをがんばりたい!」という人もいると思います。譲れない条件は人によって、「通いやすさ」や、「サークルの活動状況」などいろいろなものが出てくると思います。自分が少なくとも4年間通う大学になります。まずは、何に重きを置いて大学を選ぶか、考えてみてください。
それぞれ何校受けたか
私は、一般入試で受験したのが3校、そして、センター利用でも3校出願しました。が、正直、受験した大学数としては少なすぎると思います。ここは、特に講師を始めてからも後悔している点です、、、。
内訳としては、挑戦校が1校、実力相応校1校、安全校1校でした。
センターでも同様の内訳で挑戦校、実力相応校が一般で受けたところと同じ所に出願し、安全校だけ違うところに出願しました。
安全校に関しては、受験方式がいくつもあったので受けられる方式、日程を考えて組みました。
受験方式に関しては、大学で個別のものも多いので、しっかりと調べるようにしましょう。また、方式によって、「募集人数」、「受験科目」が異なることが多いです。
「募集人数」は気にしていない人も多いかもしれません。しかし、募集人数によって、必要になってくる偏差値も違ってくることがあるため、調べるときに募集人数も一緒に調べてみるようにしてください。
また、「受験科目」に関してですが、一般的な受験方式では「英語、化学、数学ⅠA、ⅡB」ですが、ほかの方式では「生物」や「物理」でも受験ができることもあります。安全校などを考えるうえで気にして調べてみるようにしてみてください。
受験スケジュールの組み方
受験校の順番を決める
入試の日程を眺めると、偏差値の低い大学から早く始まる傾向にあることがわかると思います。
実はこれが都合が良いんです。
というのも、自分にとって難易度の低い順番に受験を進められるからです。
ほとんどの人は大学受験は初めてだと思います。
なんでもそうですけど初めてのことって緊張しませんか?
何回か繰り返していくことで、徐々に慣れていって緊張も取れてきますよね。
大学受験においてはこれが自然とできるようになっています。
序盤は緊張で力を出すことは難しいので、難易度の低い大学(安全校)で慣れを獲得します。
慣れてきたところで実力相応校を受けることができると、グッと合格可能性が高まります。
合格を勝ち取ることで安心も手に入るので、挑戦校に晴れ晴れとした気持ちで立ち向かえるというわけです。
ここで注意してほしいことがあります。
入学手続き締切日です。
大学に合格したとき、入学する権利を得るためには入学金を支払う必要があります。
この金額が大体25万円ほどするので、ポンポン払えるものではありません。
この締切日に注意してください。
うまくリレーのバトンのように合格発表日と手続き締切日がつなげていけるといいんですが、これに失敗すると2校以上に入学手続き金を支払うはめになります。
(国公立志望の人はどうやっても私立大学確保のために一回は支払う必要があります。)
これらに注意して、受験日程を組んでみましょう。
ちなみに、安全校を受けないという人が毎年います。
よっぽどメンタルが強靭ならば良いですが、安全校を受けないことで失敗する人は実際多いです。
理由は上にも書きましたが、慣れていない状態ではそもそも力を発揮できないと考えておいた方がいいです。
実例① 横浜国立大学に通う講師 朝重さん
受験日程を決めるポイントは?
これは2つありました。金銭面と戦略面です。
①金銭面の計画のポイント
まず金銭面ですが、このポイントはずばり、
合格後の入金をリレーできる日程を組むことです。
どういうことか説明しますね。
当然ですが、入学金の支払いというのは合格発表後から数日間の猶予をもって行われます。
基本的にこの入学金は、合格した権利を保持するために必要な金額として考えられています。
しかし裏を返せば、この数日間の猶予の間に他の大学の合格が決まれば、その大学の合格は保持する必要がなくなります。
なので、この猶予を利用して入学金の入金を留保する、というのがどの大学の日程でもできるように、日程をリレーするような組み方が大事になってくるのです。
併願校を選ぶときには、出来るだけ合格発表の間隔が狭くなるように受験を行うべきでしょう。そうすれば出費はかなり減らせます。
ただし、基本的に国公立大学の受験日はかなり後の方なので、基本的に入学金の留保は国公立まで間を持たせるとなると難しいです。
併願校一校分くらいは出費は覚悟した方がいいかもしれませんね。
②戦略面の計画のポイント
次に受験における戦略面での話です。
あ、これは僕のメンタルを鑑みての戦略なので、一般論ではありません。悪しからず。
さて、僕はどういう戦略をとっていたかというと、
志望校と併願校の受験間隔は極力空けるです。
言い換えれば、併願校は早いうちに受けきり、志望校だけ日程を切り離すのです。
理由としては、僕は自分自身が余裕を持っていれば強い、けど意気込むと弱いタイプだと自覚していたことが大きいです。
というのも、僕の中での併願校の位置付けは、全落ちを回避するためというよりも、試験の環境に慣れ、問題を解く練習をするためという意味合いが強かったのです。
しかし、練習とはいっても問題は志望校のものではありません。
その為、変に併願校の受験時に得た感覚を頼りにしてしまうと、本番で全く違うタイプの問題が出てきたときに頭が混乱すると思ったのです。
なので、一度練習で試験の環境や時間配分に慣れておいてから、一度気持ちや思考をリセットする期間を作ろうと考えました。
併願校の受験を2月前半に固め、2月後半の早稲田の受験までは早稲田の過去問巡りや息抜きに徹しました。
結果的に失敗こそしたものの、ちゃんと本番で自分のポテンシャルを最高潮に持っていけていたと思っています。
また、早稲田の受験から横国の受験までの間も間が空いていたので、過去問を対策しつつ、息抜き多めにして軽く構えていました。
その結果が合格だったので、リラックス効果というのはある程度あるんじゃないかと思います。
皆さんも、受験前はそこまでがちがちに気張らず、本命の受験前には一度インターバルをいれてみてはいかがでしょう。
その方が肩の力が抜けると思いますよ。
注意点!
これが一番大事です!
一番伝わってほしいのは、僕の選び方を参考にしろというのではありません!
自己分析をして自分に合った選択をしろということです!
僕はある程度自信があったから受験校を絞れたのですし、あがり症だから本番前はリラックスしていたのです。
自信がなければたくさん受けて安心したいという人もいれば、逆に背水の陣にしてポテンシャルを維持する人もいます。
切り替えがうまく、過去問でボルテージを上げたまま勢いで行けるタイプの人もいます。
どう受験するのが正しいかは本当に人によります。
なので、自分の性格をよく見つめ、それを踏まえてから考えましょう。
こればっかりは、考えすぎてもいいくらいだと僕は思っています。
実例② 薬学部に通う講師 Kさん
受験日程を決めるポイントは??
まず、絶対に避けてほしいのが、「連続した受験」です。日程だけ見るといけるような錯覚に陥るかもしれませんが、正直、2日連続であってもしんどいと思います。受験は、普段のテストや模試とは空気感が違います。
普段行かないようなところまで行き、独特の緊張感の中で集中して何時間もテストを受ける
疲れないわけがありません。また、そんな状況で家に帰っても次の日の準備が十分にできなかったりと万全でない状態で受験に挑んでしまうことにつながります。2連続までは何とかなるとは思いますが、自分の体力面とも相談して、多くとも3連続以内に収めることをお勧めします。
次に、私が避けたほうがいいと思うのが、「受験の一発目に志望順位が高いところを受験すること」です。
私が緊張しいだということも影響はしていると思いますが、私が受験を受けたときには1回目に受けたセンター試験では、緊張のあまり頭が回らなかったです、、、。何度か受験を経験するうちに緊張感が程よいものになっていきました。そのため、それぐらいのタイミングで第一志望校が受けられるとよかったかなと思います。少なくとも1度目に第一志望を受験することは避けたほうがいいかなと思います。
滑り止めってどこまで入れた?
先ほども話しましたが、私は滑り止めはあまり受験しませんでした。
その理由としては、まず譲れない条件に当てはまる大学が少なかったということが挙げられます。
ただ、もう少し追加して受験することが必要だったかなと思います。当時の自分の考えとしては「合格しても通う気がない大学を受験しても意味があるのか??」というものでした。しかし、先ほどの受験スケジュールの項目でも話をしましたが、「一発目に第一志望を受験しない」などの条件をそろえようとすると、合格しても通うかどうかは別としても「受験に慣れる」という意味を込めて複数受験校を検討する必要があるかなと思います。そのような理由で決めた受験校は、そこに進学するためではなく、本当に行きたい大学に行くために受験するものです。
ただ、受験科目などを増やしてまでは受ける必要がありません。そのため、自分の受験科目に合わせて受験できる学部学科を調べてみてください。
最後に
では、最後にこれまでに述べたポイントをまとめます。
①原則、模試の判定でA帯、B~C帯、D以下帯に分けてレベルを計ること(主観を入れない)
②赤本の合格最低点を合格ラインの目安にしないこと
③入学金の支払いを最低限にとどめられるように日程を選ぶこと
④本命とそれ以外の受験間隔は空けること
⑤受かってもいかないなと思っている大学でも受験すること
受験は、もちろん、日ごろの勉強による実力は大切です。しかし、それだけでは不十分かなと感じます。
今回は、「どう受験のスケジュールを組むか」という観点からお話をさせていただきましたが、「どう受験と戦っていくか」という戦術も必要になってくるかなと思います。
日ごろ勉強を頑張り、つけた実力をしっかりと発揮するために戦術面でも対策をするようにしましょう。自分で調べてみることはもちろんですが、受験経験者である先生など周りの人にもいろいろと聞いてみてください。
これらをもとに、皆さんが最高の結果に少しでも近づけるような計画をしてくれればと思います。
がんばりましょう!
以上です。
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