こんにちは武田塾中山校です
受験生は追い込みの季節になってきましたね。
今回は模試についてです。
もうそろそろ受験前最後の模試の時期になります。そんな残り少ないイベントに対して、どう向き合うのがいいのでしょうか?
今回は、武田塾中山校の講師に現役時代の模試への向き合い方を聞いてみました!
色々模試のことで悩みがある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
目次
プロフィール
名前:朝重先生
大学:横浜国立大学理工学部数物・電子情報系学科
受験科目
英語・数学ⅠAⅡBⅢ・物理・化学・国語・現代社会
国語と現代社会に関してはセンター試験に使う科目でした。
模試について
どの模試受けた?
当時は河合塾マナビスの生徒だったので、第1回~第3回までの河合模試とセンタープレを受けていました。
また、確か第2回あたりで駿台模試を受けていた記憶もあります。河合と比べると問題の難易度が高く、ハイレベルな問題に取り組めるとのことだったので、興味を持って受けていました。結果はやはり河合模試から大きく落ちていましたね(笑)。
ただ、一度難易度帯の異なる模試を受けてみることで良い経験になったとは思っています。
当時は早稲田大学を志望校に入れていたので、早慶オープンなども受験していました。
早慶オープンは、もとより現役生がいい点数を取るのは難しいと聞いていました。時期的にも10月末ごろで、まだ合格レベルを目指している途中である中で、実際の入試問題相当の難易度の問題を出されて絶望した記憶があります。
問題の傾向や志望校までの距離感を図るにはいいと思いますが、それ以前にこういった志望校別のオープン模試では玉砕を覚悟しておくべきだと思います。
どこの場所で受けた?
自分が怠けもののため、予約を取るのを忘れていて結構遠くの会場しか空いていない状態となり、しぶしぶその中で一番近かった金沢文庫駅あたりまで受けに行ったこともありますが、そこからは懲りて、ちゃんと予約を取るようにしていました。
一番いいのは志望校や近場の大学の会場で受けてみることです。大学構内で受験をしてみると、受験当日の雰囲気や緊張感が分かると思います。
僕は横浜市立大学や横浜国立大学で模試を受けた記憶があります。
入試本番までにどれくらい受けた?
上に書いたとおり、河合模試マーク・記述をそれぞれ3回、駿台を1回、早慶オープンを1回、センタープレを1回、さらに毎年学校で受ける進研模試で計3回で、合計12回ぐらいは受けました。
3年生になってからで言えば10回ですかね。大体の人はこれくらいじゃないかと思いますが、いかがでしょうか?
模試を受けるまで
共通テスト対策ってやってた?
僕の頃はまだセンター試験だったので、そのつもりで話させていただくんですが、センター試験を明確に意識して対策を始めたのは3年生の9月末ごろだったと思います。
僕はおそらく始めたのが遅い方ですが、物理と科学に関しては特にこれといってセンター対策になるようなことはしなかったので、その分他科目のセンター対策にリソースを割けた効果はあると思います。
最後の模試が11月近くにあったので、センター対策の結果は最後の模試とセンタープレで感じられればいいと考えていたので、それまではそんなに本腰を入れていなかった記憶です。
もちろん、早めに対策しておくに越したことはないと思いますが、共通テスト対策とはいっても新しい知識を入れなければならないのではなく、志望校の過去問研究と同様、ただ問題の特色から戦略を練っていく作業になるので、そんなに肩肘張ってやることではないという考えもあり、このようなプランニングになっていました。
実際に受けた科目は?
英語・数学①・数学②・理科②×2科目(物理・化学)・国語(現代文・古文・漢文)・現代社会
で受験しました。主な得点源は英語・数学・物理あたりだと考えていたので、国語と現代社会に関しては気楽に構え、大失敗だけはしないようにと考えながら臨んでいました。
共通テスト対策用の参考書とか解いてた?
特にこれといって解いてはいませんでしたが、学校から配られたセンター対策問題集(模試集?)のようなものは解いていました。
共通テスト対策というのは、先ほども書いた通り結局は問題の特色を見極めて戦略を自分なりに立てることなので、そういった対策問題の解説などを熟読して分析しておけばそこまで対策に困ることはないのではないでしょうか。
時間配分は考えてました?
模試を重ねていくたびに、自分なりにここは苦手、ここは得意というのが見えてきていたので、第3回マーク模試の頃には自分なりの時間配分がほぼ構成として完成していました。
基本的には点数と時間のウエイトがどちらも軽いものは短時間で先に解き終え、時間と点数が見合わない問題などは一旦飛ばし、配点の高い問題を優先的に時間をかけて解いてから最後に飛ばした問題と問題全体を見直す、というのが全科目共通した自分なりの戦略でした。
この時間に対する点数の比率から決めるやり方はセンターか共通テストかに限らず重要なことなので、意識してみるといいかもしれません。
記述模試対策してた?
一切していませんでした!(笑)
というのも、これは持論なのですが、模試というのは本来対策すべきものではないと考えているのです。
日々の勉強の延長線上、どのような勉強のサイクルをどれだけ守ったのか、その是非と成果を問うための場所が模試なのであって、模試の点数を上げることそのものには何の意味もありません。
自分がどのような勉強を出来るようになり、それによってどんなことが出来るようになったのかを点数や部分的な結果から感じ取ることが出来れば成功であり、むしろ直前の追い込みという不確定要素によっていたずらに点数を上げるのはそれを感じ取るのに余分な要素を与えてしまっているといえると思います。
なので、模試に備えた勉強というのはしたことがなく、あくまで普段の勉強でやってきたことがどれくらい守れるのかを模試の場で見るつもりで挑んでいました。
ただ、そうはいっても、本番と同じような緊張感で試験を受けるタイミングが一度くらいないと本番で大失敗してしまう可能性はあるので、模試を解いている最中に関しては少しでも点を取るつもりで頭を働かせなければなりません。
模試までの過ごし方と模試の最中の取り組み方の違いを意識的に分けられるといいでしょう。
模試本番!
何分前に来てた?
最低でも開始30分前には着くようにしていました。
トイレとか受験票の準備とか、着いてからも色々やることはあるので、出来るだけ余裕は持つべきだと思います。
ルーティンとかあった?
周りの人が直前まで知識の詰め込みをしている中で、あえて自分だけは音楽聞いて余裕醸し出したりしてました。
まるで周りが必死すぎておかしいかのような素振りでいると、本当にそんな風に感じられてくるのが人間の面白いところですね。
本番で緊張しやすい人は、あえて自分の世界に入り込まず、周りの顔色をうかがって笑ってやるくらいの余裕があると緊張がほぐれていいと思いますよ。
直前に使う参考書は?
特にないです。本番前にもし見たくなったら見れるようにノートを持参していたくらいです。
結局のところ、ノートが一番自分の分からなかったところをまとめてくれる道具なのだと思ってからは、見返して学びになるノートづくりを心がけ、定期的にそれで見直しをするようにしていました。
模試を受け終わった後
帳票はどこを見てた?
自分が前回の模試から変わった部分(完答できる問題が増えたかなど)を見た後で、偏差値を見てちょっと悦に浸っていました。
自分の成長を感じると嬉しいのはもちろんですが、自分がこれほどの人よりも上の成績なんだと思うとまた別の優越感が出てきてしまうんです。
嫌な人間になってしまったものですね。
とはいえ、自分が何に喜びを感じる人間なのかをわかっておくと、こういう時に自分がどこを見て喜ぶことが出来るかわかることにもなるので、モチベーションの維持にはつながりやすいと思います。
判定って気にしてた?
最初の方はあまり気にしていなかったのですが、最後の模試近くにまでなると、どうしても不安になってしまう気持ちはありました。
とはいえ、常に自分はまだまだ改善できる点がたくさんあるんだと感じていたので、怖くてもなるべく判定を気にしないように、これからの自分の伸びに期待するようにしていました。
結果が芳しくなくても自己肯定感を上げてあげられると、相当精神が楽になると思います。受験勉強は長い道のりなので、自分なりのメンタルケアの手法も持っておきましょう。
復習のやり方
まず、間違えた問題に関して、なぜ解けなかったのかの原因を考えます。
公式忘れや手法が思いつかないなどの間違いから、問題文の読み違え、計算ミスなどのケアレスミスまで分けて、それに応じた対策を考えます。
さらに、公式を忘れてしまった理由、思いつかなかった理由、ケアレスミスをした理由をさらに掘り下げてみます。
その掘り下げをやり切ってみると、おのずと復習は終わっています。
自分の何が足りなくて問題が解けなかったのかを知るには、問題の本質を細かく見る必要があるからです。
自分で一つ納得した理論をもって理解することが出来れば、二度と似たようなミスはしなくて済むでしょう。
最後に
さて、今回は模試に対する取り組み方をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
模試での失敗で心が沈んでしまう人は良くいますが、模試なんて所詮は「模擬」試験です。
本番ではないのですから、そこまで躍起になることはありません。
大事なことは、それまで自分が積み重ねた勉強が確かに身になっているという成功体験であり、点数というのはその副産物でしかありません。
自分が成長するチャンスとして受け止められるようになると、一気に模試への向き合い方も変わるのではないでしょうか?
以上です。
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