こんにちは!
沖縄那覇で大旋風!
ゆいレールおもろまち駅より徒歩2分!
大学受験専門予備校の武田塾那覇校です。
共通テスト古文で8割以上得点するための
勉強方法をご紹介します!
また、記事の最後には得意な人向けに
基礎知識の最終確認問題も掲載しています!
古文の学習が一通り完了している人は
そちらをご覧ください!
8割得点=2ミス以上は許されない
そもそも、共通テストの古文で
8割以上得点するということは
具体的に何問中何問正解すれば
いいのでしょうか?
結論から言うと
8問中7問以上正解することが
8割得点の条件です。
2024年度から共通テストは新しく改訂され、
古典の配点は50点から45点に変更されました。
まだ新しく改訂された共通テストは一度も行われていないため、
第1回河合塾模試を参考にお答えします!
2024年度の第1回河合塾模試の問題と配点は
以下のようになっています。
配点 | 問題分析 | |
問1 | 4点×3問 | 短い語句の解釈問題 |
問2 | 6点 | 語句と表現に関する説明問題 |
問3 | 7点 | 内容合致問題 |
問4 |
6点×1問 7点×2問 |
複数テクスト問題 |
共通テスト古文は45点満点のテストであり、
8割=36点となっています。
なので、配点と照らしてみてみると
基本的に2問以上間違えると
8割を切ってしまうことが分かります。
1問しか間違えてはいけない、と聞くと、
古典で8割以上の得点を取ることが
いかに難しいかおわかりいただけると思います。
唯一、1問4点である問1の問題に関しては2問間違えても
37点=82%ですが、
基本的な語彙と文法知識で解ける問1を
2問以上落としてしまうレベルでは
他の問題を取り切ることは
なかなか難しいといえます。
したがって、
8割得点するためには1ミスまでしか許されないと肝に銘じておきましょう。
8割以上取るための具体的な勉強法
ここからは、
共通テストの古文で8割以上得点するための勉強法を
具体的に解説していきます!
①最初に古文の全体像をつかもう
どの教科でもいえることですが
まず最初にやるべきことは
全体像の把握です。
どんなことをどの程度、
どんな参考書で学ぶ必要があるのかを
最初に確認しておきましょう。
古文で「基礎知識」と呼ばれるものは
大きく分けて「単語」と「文法」の2つです。
なのでこの2つの習得こそが
古典の得点を上げる最初の一歩です!
ではそれぞれ、覚えるべきことは
どれくらいあるのでしょうか。
単語は300-400語
古文単語の場合は、一般的に
共通テストレベルの単語数は
300-400程度といわれています。
なのでそれくらいの単語が収録された
単語帳を使う必要があります。
『読んで見て覚える古文単語315』(桐原書店)や
『古文単語330 いろはにほへと』(いいずな書店)などが
癖がなく、人を選ばない単語帳なのでオススメです。
現役生であれば
学校で配布される教材を使って
進めても問題ありません。
「何を使うか」ではなく
「どう覚えるかが」肝心です。
そしてその「どう覚えるか」も
後ほどご紹介します!!
文法は大きく分けて5項目
文法で学ぶことは大きく分けると
「用言の活用」「音便」
「助動詞」「助詞」「敬語」
の5つがあります。
「用言」とは動詞・形容詞・形容動詞の3つであり
これらはそれぞれ決まった活用規則があります。
例えば、動詞なら
「四段活用」「上一段活用」
「上二段活用」「下一段活用」
「下二段活用」「カ行変格活用」
「サ行変格活用」「ナ行変格活用」
「ラ行変格活用」
の9種類があり、それぞれ
未然形・連用形・終止形・
連体形・已然形・命令形
でどのように語尾が変わるかを
覚えておく必要があります。
「音便」とは特定の場合に
本来と異なる発音や表記がされる現象です。
「イ音便」、「ウ音便」、
「撥音便」、「促音便」の4種類があります。
「助動詞」とは主に動詞の後ろについて
特定の意味を付与することばです。
英語でも"can"や"may","should"などがありますね。
古文で学ぶ助動詞は英語より多く
なんと28種類も存在します!
これらについて、意味と活用と
接続(上の動詞の活用形は何か)
などを覚えなければいけません。
これらは入試で必ず出ると言っていいほど
重要な知識です。
助動詞の学習が古文の文法においては
一番大きな山となります。
助詞とはいろいろなところについて
特定の意味を付与する付属語です。
助動詞と違い活用はありません。
主な助詞は55個もあり、覚えるのが大変な上に
助動詞ほど出題されないので
おろそかにしてしまうが人も多いかもしれませんが
確実に共通テストで8割取ろうと思ったら
避けては通れない学習です。
とはいえ、入試に出るのは決まったポイントが多いですから
参考書にしたがって重要な箇所を覚えるようにしましょう。
敬語には「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」の
3種類があり、基本的なルールはあまり現代文と変わりません。
しかし、敬語の用法を持つ動詞が30個ほどあり
それぞれの意味を理解する必要があります。
なので、敬語学習は
文法面だけでなく、単語の面からも
アプローチするといいでしょう。
以上が古文で必要な
いわゆる「基礎知識」の全体像です。
まずはこれらを覚えることに専念して
その後、長文問題演習を通して
基礎知識の使い方を会得しましょう!
②単語の暗記
自分のやるべきことを確認したら
本格的に勉強をスタートしましょう!
まず最初にやるべきことは
単語と文法の暗記です。
この2つは並行で進めるようにしましょう。
多義語はイメージをつかむことが大切!
古文単語を覚えるときのコツは
「単語のイメージを理解する」ことです。
単語帳に乗っている単語の意味は
1周目から複数覚えられるようにしましょう。
そのほうが効率よく覚えることができます。
これはなぜかというと
古文単語は同じ単語が
全く逆の意味を持つことがあるからです。
たとえば「いみじ」という単語は
素晴らしいというプラスの意味と
ひどいというマイナスの意味の2つがあります。
今風に言うと「やばい」みたいな単語ですね。
この単語の持つ根本的なイメージは
「程度がおおきいこと」です。
このイメージを持っていれば
上記の3つの意味もすんなり理解できるのではないでしょうか。
英単語のように1語1訳を最初に覚えてしまうと
思わぬところで足をすくわれてしまうのが
古文単語です。
「読んでみて覚える古文単語315」や
「古文単語315」であれば
「キーポイント」という
単語のイメージの解説が
各単語に載っています。
なのでそちらを必ず確認しましょう。
また、漢字で覚えるのも1つの手です。
アウトプットの回数を稼ごう
また、これは古文単語だけの話ではないですが
覚えられるまで何回も赤シートで隠して
セルフテストを行うようにしましょう。
回数を重ねることと
テストという形でアウトプットをすることが
暗記においては何よりも大切です。
③文法の習得
単語の暗記と並行して進めなければならないのが
文法事項の習得です。
先の方で説明した
用言の活用、助動詞、助詞、音便、敬語などを
覚える段階に入りましょう。
ただ説明を読むだけじゃダメ!問題演習とセットで進めよう
このとき意識してほしいことは
参考書を読むだけでなく
何回も繰り返して問題を解くことです。
古文だけでなく、全ての勉強に当てはまることですが
参考書を読み込む(インプット)だけでは
学習の効率はあまり高いとはいえません。
一度ざっと説明を読んだら
実際に問題を解いてみる(アウトプット)ことが
非常に重要です。
なので、文法の勉強は
教科書の代わりとなる講義本と
問題集の両方を使って進めていくといいでしょう。
替え歌などで工夫して暗記を乗り切ろう
また、助動詞の接続や用言の活用など
文法の学習は単純暗記が多いです。なので
替え歌を作ってみたり
呪文のように何度も口ずさむなど
楽に覚えるための工夫を
してみるようにしましょう!
参考書は、武田塾のルートでは
『富井の古典文法をはじめからていねいに』 or
『岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本』
まったく勉強したことがない人でも読めるよう、
古典文法を基礎から徹底的に解説してくれている本でインプットしながら
『やさしくわかりやすい古典文法』 or
『ステップアップノ-ト30古典文法基礎ドリル』
学んだ内容をすぐに問題演習で確認できるアウトプット用のドリルを使用しています。
このインプット&アウトプットを繰り返し行ってそれぞれを完璧にできれば
大学受験に必要な文法事項は全て網羅できます。
④読解問題集のやりこみ
さて、単語と文法を頭に入れたら
次はこれらの知識を使って実際に問題を解いてみましょう。
しかし、「問題を解く」といっても、
ここでいきなり共通テストの過去問や予想問題に入るのはあまりおすすめできません。
なぜなら、単語と文法を理解しただけでは共通テストの過去問のレベルには太刀打ちできないからです。
まずは、習得した知識を問題の中で使っていく訓練をする必要があります。
この段階では
『古文上達 基礎編 読解と演習45』
のような、やや短めの文章を使う問題集で
長文の読解力を養うようにしましょう。
ここで注意することは
・多くの参考書に手をつけず一冊を完璧にすること
・解説を読んでも分からない部分は前の参考書に戻ること
の2点です。
1つめの「一冊を完璧にする」ことは
みなさん気をつけていると思います。
躓いてしまう人が多いのは
2つめの「前の参考書に戻る」という点です。
一冊を完璧にする方法に関しては、
こちらの記事👇を参考にしてみてください!
前の参考書も活用しながら進めていくことが大切
「問題文を読んでいても全然入ってこない」
「解説に書いてることがピンとこない」
というような場合は、まだ単語や文法が
理解できていない場合がほとんどです。
その状態で問題集を進めても効率は
あまりよくないでしょう。
なのでそのような場合は
これより前の段階で使った
単語帳や文法問題集に戻って
覚えなおすようにしましょう。
また、長文を読むときの自分ルールの作成も
この段階でやるべきことです。
たとえば、筆者の場合は
・登場人物はすべて丸で囲っておく
・傍線や和歌は品詞分解をして直訳しておく
ことを徹底していました。
知識面で抜けている穴を埋め、
長文の読み方を学ぶことで
読解力を養うことが
この段階での到達目標です!
⑤長文問題集のやりこみ
時間が無ければスキップでもOK
読解問題集まで終わらせたら
標準的な長さの問題演習を行います。
ただし、共通テストで高得点を狙うには
次のステップ、「過去問のやりこみ」が
非常に重要になってきます。
ですので、時間がない場合はこの段階は
スキップしても問題ありません。
時間がある場合は
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[1 基礎レベル] 』や
『マーク式基礎問題集 古文』などの
武田塾ルートでいう
日大レベルの問題集を
1冊仕上げるようにしましょう。
最初のうちは「読めるかどうか」をチェック
最初のうちは時間制限を気にすることなく
読めるかどうかの確認をするようにしましょう。
このときに、初見で半分以上落としてしまう場合は
読解問題集以前の段階で
穴があるといえるでしょう。
そのときは、読解問題集を中心に
今までの参考書に戻って
抜けている個所をざっと復習する
ようにしましょう。
⑥過去問・予想問題のやりこみ
ここまで学習を進めたあなたは
古文の基礎的な読解力が身についている
ことでしょう。
いよいよ、過去問演習に入ります。
この段階で使うのは、主に
・センター試験の過去問
・共通テストの過去問・試行調査問題
・共通テストの予想問題
の3つです。
これらの優先順位としては
1👑:共通テストの過去問・試行調査問題
2:共通テストの予想問題
3:センター試験の過去問
の順で取り組むようにしましょう。
なぜなら、共通テストとセンター試験では
資料問題の有無など、異なる点があるため
共通テストに特化した問題を
やりこむ必要があるからです。
センター試験の過去問は
問題が足りなくなったときに追加で
取り組むようにしましょう。
この段階でやるべきことは
目標点数と現時点での自分の力の距離
を測ることです。
毎回毎回、本番と同じような時間
(古文であれば一般的に20分ほど)
で解いてみて
何点取れたのか、あと何点足りないのかを
必ず記録するようにしましょう。
それに加えて、復習も今までよりも
さらに丁寧に取り組むことが求められます。
間違えた問題はもちろん、
2択で悩むなどして微妙だった問題は
印をつけておいて、
たとえ正解していたとしても
復習するようにしましょう。
特に1年分しかない過去問は
単語帳に載ってない単語は
ノートにまとめる、
自分で全訳を置いてみる、
制限時間を厳しくして解きなおすなど
とにかく使い倒すようにしましょう。
1問1問から学べることを
すべて学ぶようにしてください。
以上が共通テスト古文で8割以上とるための
基本的な勉強法です!
【得意な人向け】最終確認問題!
最後に、古文の学習が一通り終わって
古文が得意科目になった人向けに
最終確認問題をご用意しました!
全て解けるかどうか、
自分の古文力を今一度
確認してみましょう!
問1:形容詞の語幹用法
「名詞+助詞『を』+形容詞の語幹+助詞『み』」は
どのように訳すでしょう?
問2:古文ででてくる「なむ」という語句は
いくつか種類があります。
どのように識別するでしょう?
問3:「ゆかし」「やをら」「めでたし」とは
それぞれどのような意味でしょう?
問4:「奉る」という尊敬動詞は
何種類の訳があるでしょう?
問5:連用形接続の助動詞は
何種類あるでしょう?それぞれの
意味と活用も答えてください。
問6:「き」と「けり」、「る」と「らる」は
それぞれ同じような意味を持つ助動詞ですが
どのように使い分けられているでしょう?
問7:冒頭で述べた河合塾模試の問題は
それぞれどのような設問だったでしょう?
設問形式を把握しておくことも
とても重要です。
これらはすべて
参考書に載っている基礎知識や
過去問演習を丁寧にやっていれば
当然わかっているべき問題です!
1問でもわからなかった人は
すぐに復習するようにしましょう!
【まとめ】正しい勉強方法で8割以上確実にとろう!
今回は
共通テスト古文で8割以上
確実に得点するための勉強方法と
得意な人向けの最終確認問題を
ご紹介しました!
最後にもう一度勉強の流れを
確認しておくと、
単語と文法の暗記
↓
読解問題集
↓
長文問題集
↓
過去問・予想問題演習
という流れです。
当たり前のことのように感じるかもしれませんが
妥協することなくこれらに取り組めば
8割どころか、満点も狙うことができます!
この記事で紹介した細かいテクニックも含めて
皆さんもぜひ実践してみてください!
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