物理 化学 生物 地学どれを選べばいいの!?
と理科の選択科目で困っている高校生の方に必見です!
今回は、理科の科目選択の方法と物理・化学・生物・地学の特徴を総まとめ編として紹介します!
各記事へのリンクもあるので、ご参照ください!
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各科目の総まとめ編
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理科の科目選択の方法とそれぞれの特徴を紹介します!~物理編~
理科の科目選択の方法とそれぞれの特徴を紹介します!~化学編~
理科の科目選択の方法とそれぞれの特徴を紹介します!~生物編~
理科の科目選択の方法とそれぞれの特徴を紹介します!~地学編~
【物理】という科目の特徴
物理の大きな特徴として「暗記が少ない」「それなりの数学力が必要」というのがあります。
主に使う公式は各分野に数個しかなく、そこから他の公式も導出できるので暗記に困ることはありません。
例えば熱力学では「熱力学第一法則」と「気体の状態方程式」さえわかっていればほとんどの問題を解くことができます。
計算量に関しては、物理は化学と違って数字は代入せずに文字式のまま計算することが多いので有効数字やめんどくさい計算に悩まされることは少ないです。
また、物理量には「単位」がありますからそこから見直しや選択肢を絞ることもできます。
リンゴが10個あり、子どもたちが7個食べてしまいました。
残りはいくつありますか?
という問題の選択肢に「3ℓ」とあったらおかしいですよね。
このように単位を見るだけで選択肢をだいぶ絞ることが可能です。
数学を結構使いますし、物理基礎でもsinやcosが出てきますから、
文系の数学に苦手意識がある方にはおススメできないですね。
【化学】という科目の特徴
化学は理論化学、無機化学、有機化学の全部で3つの分野に大きく分かれています。
無機化学と有機化学は暗記することが多く、特に無機化学はほとんどが暗記問題です。
例えばFe2+の水溶液は何色か?と言われたときにその原理は高校の範囲では説明できないので覚えるしかないのです。
有機化学は同じようにそれなりの暗記がありますが、化合物の名前には規則性があり覚えるのはそこまで苦労しません。
そして有機では主にその知識を活用して構造決定をするのですがこれはパズルみたいで結構楽しいです。
理論化学は暗記は少ないもののとにかく計算がめんどくさく、有効数字3桁の小数の計算をさせられたりするので計算ミスが多発します。
電卓を使えないストレスといつまでも戦わなければなりません。
特に化学が苦手になってしまう原因となるのが、物質量(mol)だと言われています。
物質量(mol)についてしっかりと理解できて、
計算問題にも対応できるようになればほとんどの問題は解くことができると言っても過言ではありません。
しかし、物質量(mol)も概念を理解するまでは難しいと感じるかもしれませんが、
概念について理解できればスラスラと問題を解くことができます!
暗記の部分に関しては、しっかりと理論を理解したうえでの体系的な暗記
が求められます。
だが、丸暗記しているだけでは問題に対応することはできません。
覚えた内容の意味をしっかりと理解し、
多くの問題を解いてパターンに慣れることで化学の点数は格段に高得点を取れるようになってくるのです!
酸や塩基など、暗記部分も覚えつつ計算問題を解きながら意味を理解していくのが効果的な勉強法となってきます。
ただ、この科目は高校理科の中で最も多くの人が学ぶ(と思われる)科目なので、
他の科目より知っておいた方がいい知識や概念が多いのかもしれません。
文系理系関係なく、1年次からこの科目を習う人は多いのではないでしょうか。
また受験科目として2科目目に選ぶと、学部選びの際に潰しが聞く教科でもあるので、
文系・理系どちらにもおすすめの科目です。
【生物】という科目の特徴
生物に関しては、私たちの日々の生活の中で最も触れ合う機会が多く、抵抗がある人は少ない科目です。
細胞や生態系など、暗記科目がほとんどなので数学が苦手な人でも取り組みやすい科目です。
中でも大きなメリットとして、
一問を解くのに必要な過程が少ない
という他の物理や化学などの問題にはない、メリットがあります。
生物の大半の問題は知識を問われるもので、いわゆる、知っているか知らないかです。
そこには特別な思考はいりません。
また、計算問題も出されることはありますが、簡単な四則演算しか求められません。
微分積分が必要な場面はありません。
しかも、長くて三行程度の式で解けるような問題ですので数分しか、かかりません。
一問を解くのに必要な過程が少ないということは、
たくさんの問題を受験前までに解けるというメリットになります。
特に生物で知識を問うような問題では、ひねりのある問題を作ることは難しいです。
ゆえに、頻出問題であり、且つ類似問題であるといったものが多々あります。
実際に、似た問題を解いた経験がたくさんあるということは、
受験本番時の確実な点の獲得につながることになります。
また、他の物理や化学にはない特徴として、
考察問題は知識がなくても解ける
といった、他にはない点もあります。
全ての考察問題がそうではありませんし、流石に0知識で完答は不可能です。
ただ、部分点は確実にとれる問題があることは事実です。
では、事前の知識がないのに、どう考察問題を解くのかという話になりますね。
これに関しては国語の読解と同じで、問題文から答えを探せばいいのです。
ここまでは、生物のメリットについてお話しましたが、
しかし、生物を選択すると自分の受験できる学部がかなり狭められてしまうのがデメリットとしても上げられます。
農学部や理学部の生物学科など、自分が行きたい学部がはっきりしているのならば生物を選択しても良いですが、
多くの理系受験生であれば物理を選択するのが一般的です。
生物で受験できる学部としては、
「農学部」「医学部」「歯学部」「薬学部」
「看護系」「栄養系」「工学部のバイオ系」
などが主に挙げられます。
センター試験でしか理科を使用しないのであれば生物を選択しても問題ないですが、
生物は物理と比べても論述が多く問題文もかなり長いので、
二次試験において物理よりも不利になってしまうことがあります。
ただ、もともと生物が大好きな人であれば生物を選択することをオススメします。
覚える内容がとても多いため、
生物を好きという気持ちがないと途中で内容の多さに挫折してしまうことになってしまうでしょう。
文系と一部の理系にオススメの科目ですね。
【地学】という科目の特徴
地学基礎を受ける上でのメリット・デメリットを紹介いたします。
メリットは、
文系にオススメ
という点です。
地学の内容は地球や宇宙、化石のことなど、
中身が中学理科の延長であるため、頭に入りやすいと同時に、
知識の半分くらいは中学の内容
になります。
また、他の科目と比べて量が少ないです。
特に、地学基礎の場合は、
そのため、中学の理科で地層や天体などの分野が得意だった人は、簡単に高得点を狙うことができます。
また、計算問題が他の理科科目と比べて簡単です。
地学の計算問題はグラフを読み取って計算する問題が多く、グラフの意味さえ分かれば簡単に求めることができます。
たとえば、2017年度の地学基礎の問題では計算問題が3題出題され、
そのうちの2題はグラフから数値を読み取って解く問題でした。
このように、文系でセンターの理科基礎を受けるなら、
地学基礎は内容も少なくて計算も簡単なため、かなりおススメの科目です。
デメリットは、
地学を学べる高校、地学で受けられる大学が少ない
という点です。
物理や化学と比べて、大学に入ってから地学の知識を使う機会がほとんどなく、
受験科目として指定されにくいです。
実際、地学を受験で使える大学は、
主なところで
大阪市立大学、理学部地球学科
千葉大学 理学部地球科学科
など(2020年現在)しかありません。
また、地学基礎に関しても文系であれば受験科目にできますが、
理系の場合、選択不可であることも多いです。
そのため、仮に第一志望の大学で地学や地学基礎が使えたとしても、
他の志望大学で使えない可能性もあるため注意が必要になります。
さらに、
地学をカリキュラムに入れている高校はほとんどなく、
参考書も他の3科目と比べて充実していません。
一部の文系、中学の理科が得意だった方のみにオススメできる科目と言えるでしょう。
まとめ
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