「学校の傍用問題集は受験勉強に使えますか？」
「受験勉強と学校の勉強を両立させたいけど
どうしたらいいのかわからない…。」
このような声はよく聞きます。
今回は、クリアー・サクシード・4STEPと
いった学校でよく使われている傍用問題集に
ついて解説します💁
学校の傍用問題集は受験に使えるの？
結論から言うと…
単体ではおすすめしません！
それだけで活用できる人は非常に限られます。
傍用問題集の特徴
問題数が多い
このような問題集は問題の量が多いので、網羅度が
高く、たくさん練習ができます。
演習をがっつり重ねたい人には向いているでしょう。
しかし、
量が多すぎてなかなか終わらせられない人も出ます。
解説が薄い
問題数が多い分、解説が薄いです。
理解につまづきやすく、スムーズに進めることが
難しいというデメリットがあります。
数学が得意で初めから解ける問題が多い、
薄い解説でも理解ができる人なら問題ないですが、
数学が苦手で解ける問題が少ない、薄い解説で理解
することが難しい人だと非常に時間がかかります。
つまり、
傍用問題集は、できる人ができることを確認する
ためには使えても、できないことをできるように
するためには非常に使いにくいということです。
傍用問題集の種類とレベル
代表的な傍用問題集である
『クリアー』『サクシード』『4STEP』を、
武田塾ルートのレベルに対応させるなら
以下の通りになります。
高校入門レベル：『クリアー』
日大レベル：『サクシード』
日大～MARCHレベル：『4STEP』
学校では、授業の予習・復習に用いたり、宿題
として出されたり日常学習用に使われています。
やはり、入試標準レベルの問題もあるので、
解説が薄いなか勉強するのは正直しんどいです。
傍用問題集を活用できる人
できる人は解説がわからなくても自分で行間を
補足したり、わかりにくい解説を自分なりに
わかりやすい形に置き換えることが上手です。
思考力が優れており、これは答えから逆算して
解答解説を自分で作ることができるといったよ
うなものです。
1回解けば理解できるというタイプです。
もちろん、
自分で考えることが唯一の解決手段というわけ
ではありません。学校には教科書があり、授業
があり、質問に対応してくれる先生もいます。
これらを総合的に活用して勉強をスムーズに進
められる人もいます。
よって、学校の授業ペースにそって、コツコツ
勉強できる人も傍用問題集を活用しやすいです。
傍用問題集での学習をバックアップしてくれる
環境・教材をうまく使って理解を進め、自分で
繰り返し解いて完璧にしていける人です。
いわゆる学校成績のトップ層の秀才たちです。
ただ、そんな人はほんの一握り。
傍用問題集を活用できない人
活用できない人のほうが圧倒的に多いです！
問題が解けないから、
解答解説を読んでもわからないから、
答えを丸写しする、理解なしに丸暗記する
という具合にその場しのぎになってしまう
人が多いです。
原因として確実に言えることは、
時間が足らないからそうせざるを得ない
状況になっているということです。
そのような状況で、いざ受験勉強を始めようと
思っても、当時はテスト勉強で頑張って覚えた
こともたくさん忘れているでしょう。
傍用問題集で復習しようとしても、同じように
つまづいてなかなか勉強が進みません。
結果、間に合わないというのがよくある例です。
多くの人は理解したうえで解き直しを
してできるまで繰り返して身につけます。
復習を2～3周することを前提に考えると、
傍用問題集ではとても時間がたりません。
傍用問題集は問題数が多めです。
1冊約300題、IA・IIB・IIIの3冊で約1000題。
解説も薄く、つまづく度にストップしてしまい、
どんどん時間がなくなります。
だから、武田塾では、
『入門問題精講』や『基礎問題精講』を使います。
問題数は傍用問題集の約半分ほどです。
問題が厳選されており、解説が詳しいです。
このような教材を使ったほうが確実に
成績は上がりやすいと言えます。
特に数学が苦手な人は入門から始めることを
おすすめします。
学校の勉強と受験勉強の両立
学校の勉強と受験勉強の両立で悩む人も多いです。
受験勉強に参考書を使いたくても、傍用問題集が
宿題や試験範囲に指定されることも多いです。
手っ取り早い方法は、
わかりやすい参考書を使うことです。
例えば、
基礎問題精講→傍用問題集という具合です。
基本問題の解法を理解したうえで解き方を
身につけます。
その後、練習用に傍用問題集を使います。
傍用問題集がわからなくて悩んでいる時間、
答えを写す無駄な時間を削減できます。
基礎問題精講で身につけたことが違う問題に
応用できるか、丸暗記になっていないかなど
確認することもできます。
傍用問題集の活用法
傍用問題集は、
できる人ができることを確認するための
教材であり、できないことをできるよう
にするための教材ではありません。
勉強はわかりやすさや進めやすさが大切です。
考えるためには考える材料が必要なので、
材料を揃えた後では傍用問題集はいい練習に
なります。
受験勉強は限られた時間の中でどこまで成績を
上げられるかを競う勝負です。
無駄なことはしていられません。
どうすれば成績が上げられるのかを考えた上で、
学校教材との付き合い方を工夫しましょう。
なかには学校の宿題は蔑ろにしてもいいという
意見もあったりしますが、総合型選抜や学校推
薦型選抜で受験を考えている場合は学校の成績
を軽くみることはできないでしょう。
学校の勉強も受験勉強の一つということを意識
してみましょう！
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