皆さんこんにちは。
武田塾長岡京校です。
武田塾は逆転合格のできる塾です。
また一段と寒くなり、北海道では初雪も観測されました。
今年の冬はスーパーエルニーニョで比較的暖冬だそうです。
これ地理に出るかもしれませんね。寒さ対策をしっかりしていきましょう。
今回は 近畿大学 公募推薦 英語 の傾向と対策について紹介します。
関西圏で非常に受験者が多い大学です。
高い倍率の中で合格を勝ち取れるよう、対策を練りましょう!
近畿大学 公募推薦 英語
配点
100点
時間
60分
形式
マーク式
難易度
標準
問題構成 全7問 [()は小問の数]
1.会話文 (6)
2.長文穴埋め (6)
3.文法 (8)
4.同意表現問題 (4)
5.語彙問題 (5)
6.整序問題 (4)
7.長文読解 (7)
1.会話文
前後の文章から、流れに当てはまる適切な一文を選ぶ。
会話文特有の表現は多くなく、普段取り組んでいる長文読解の延長線と考えてよいだろう。
また、前後の文さえ分かってしまえば解ける問題が多いので、
時間がない場合は関係のない場所は多少読み飛ばしながら読んでいくと時短になる。
対策おすすめ参考書
Z会 英会話問題のトレーニング
上記の第2章~第3章が会話文の読解練習になりますので、
直前で会話文がやばい人はおすすめです。
2.長文穴埋め
長文と書いたが文章自体は短い。
まずは解答欄を見てそこに入る品詞を考えよう。
前に冠詞、後ろに名詞があれば恐らく形容詞が来るであろうし、
前に主語、後ろに目的語等が来ていたら動詞が必要になる。
品詞から選択肢を絞れるように。
その次に前後の文章から流れに合う単語を選ぶようにしよう。
並列関係になっているときやalsoなどの語が使われているときはその対応関係を考えることでさらに解答を絞ることが出来る。
Andであれば等位接続詞であるから、同じ品詞、節、文を並べているし、時制の一致なども考慮したい。
ここまで来て最後に単語の知識である。
この際、知らない単語もきっとあるだろうが、
このようにして文法の知識から解答を少しでも絞って正答へ近づけていくことが出来る。
今使っている単語帳、文法書に繰り返し取り組み、知識を定着させよう。
対策おすすめ参考書
単語帳 システム英単語・ターゲット1900等
1語1訳は当たり前ですが、1語1訳を完璧にした方は
後ろについている多義語や赤字訳になっていない、黒字の部分や派生語も覚えていきましょう。
文法 Next Stage・Vintage等の文法系参考書
こちらも文法問題には欠かせない1冊です。
基本的に4択問題から正解を1つ選ぶ参考書になっています。
1問につき、答えの根拠を言えるだけではなく、他の選択肢が何故消えるのか
その選択肢を正解にするためにはどうすれば良いのかを考えてほしいと思います。
3.文法
動詞の変化や仮定法、前置詞、副詞、疑問詞など幅広く問われている。
問題自体は典型的なものが多い。
文法書に取り組もう。
普段の勉強では消去法だけでなく、積極法でも選べるようにし、
なぜその解答が正解なのかを説明できるようにしておこう。
ただ、要注意なのは近大の問題になぜかみんなできないような捨て問がある。
それに惑わされないように、落としてはいけない所は絶対に落とさないようにしよう。
おすすめの参考書は上記のものと同様になっています。
4.同意表現問題
文章の意味を正確にとり、それと同じ意味の文章を選ぶ問題。
単語や熟語の言い換え表現が出来るかどうかである。
似た文意になる選択肢はあまり作られておらず、比較的選びやすいだろう。
解答に悩んだ際、問題に取り組むポイントとしては、対応しあう単語・熟語を比べることである。
まずは問題文、選択肢の文を文節で切って、
主語どうし
動詞どうし
副詞どうしなどを対応させ、比較する。
ここで比較した単語・熟語あるいは節の意味が大きく違う場合、その選択肢は間違いだとわかる。
全体を見て何となく訳をとっている癖がある人は、
細かく見ることで解答しやすくなるだろう。
単語帳や熟語帳で、単に意味を覚えるだけではなく、同意表現を覚えるように普段から心がけよう。
おすすめ参考書は上記の通り、単語帳を完璧にしてください!!
5.語彙問題
単語の定義、空欄から解答する問題である。
定義だけ読んで分かる場合もあるのでそれで選べる場合はそれでよい。
分からない場合は空欄補充も考えながら問題に取り組もう。
品詞は同じものが比べられているため、
純粋にその単語を知っているかどうかになるが、
知らない単語でも接頭語や接尾語、語源等からある程度意味を絞りたい。
Properという単語を知っていてproperlyという単語を知らなくても
「適切な」という意味を含んでいそうだなと思ってほしい。
また、inやunがついていたら否定になることや、
attendという単語には「出席する」、「注意する」などの意味があるが、
その名詞形が、「attendance(出席)」, 「attention(注意)」であることなど
語源を普段の勉強の中で学んでおくと、本番で知らない単語が出てきたときに予測が立てられる。
上記のことは単語帳にも書いていることがある。
単語帳の単語をほとんど覚えたという人は単語帳の欄外に書いてあることも含めて全て覚えていこう。
6.整序問題
問題を解く際のポイントは3つある。
塊を作っていくこと、
文構造を考えること、
日本語の言い換え表現をすることである。
塊をつくる
塊を作っていくとは、日本語から、熟語の塊、名詞の塊等を選択肢の中で作ってしまうということである。
問題文に「取り除く」という文章があり、
選択肢に(of, get, rid)があれば、恐らくget rid ofという塊になるだろう。
他にも問題文とセットで熟語になっていることもあるので、その辺も良く見ながら塊を作ろう。
文構造を考える
文構造を考えるとは問題文の英文を見て、
makeが使われていればSVOCの形をとる可能性が考えられるし、giveであればSVOOの可能性がある。
仮定法のIf節中であれば、時制を意識すべきだし、
疑問詞があれば、語順に気を付けて解答しなければならない。
英文から引き出せる情報をできるだけ引き落として文構造から空欄に充てはまる品詞、語彙を考えよう。
日本語の言い換え表現を考える
日本語の言い換え表現とは、問題文の日本語に当てはまる単語が選択肢にない時にこれが必要になる。
例えば、ドアの前でたちどまるな。という日本語があった時に、
選択肢にstopなどの直接的な単語がなく、keepとclearがあれば、
「立ち止まる」という表現を「空けた状態にしておく」という風に解釈すればkeep clearという表現が使える。
このように直訳でなく、自分で意訳をする必要がある場合もある。
まずは知らない表現がないように、単語・熟語・文法の基礎固めをしっかりとすること。
本番分からない表現が出てきても、日本語に惑わされるのではなく、
あくまでも文法の観点から取り組むこと。
知らない単語・熟語はあるかもしれないが、基本的な文構造が分かれば、解答は限られてくる。
おすすめ参考書
熟語 速読英熟語
熟語の使い方が分かる長文パートと
熟語が1語1訳で載っている覚える専門パートがあります。
熟語を1語1訳で覚えることも大事ですが、実際にどう使われているのか
by oneself =ひとりでに と書いていても、実際に来れの通りに出ることはほぼ無いです。
The door opened by itself ドアがひとりでに開いた
のように「one」「be」や時制などで熟語の形は変わります。
そこを理解しながら、読んでほしいので長文パートは超重要です。
7.長文読解
内容一致問題で、段落ごとに内容に合うもの・合わないものを選ぶ問題形式である。
なお、問7のみ本文全体の内容一致問題となっている。
解答のポイントは段落ごとに要約することである。
一段落読むごとにその段落にはどのようなことが書いていたのか自分の言葉でまとめる練習を普段からしよう。
要約のポイントは英語の一段落の文章構成は主題・具体例・結論である。
多くの場合、1文目に主題が来る。
(ただし、直後にbutが来る場合はbutの後ろの一文、現代文の接続詞の用法と一緒!!)
そして段落の最後に主題のまとめが来るので、その部分に注目してその段落の内容を掴むようにしよう。
段落ごとに問題が設定されているので、内容が取れず、問題が解けない段落は飛ばして、
次の段落に取り掛かっても良い。
試験時間が60分しかないので、ある程度の速度で読んでいくことが必要となる。
一問にあまり時間をかけすぎないように、20~25分程で解ききろう。
おすすめ参考書
長文参考書 The Rules1,2
こちらを読むときから、必ず1段落ごとに要約をしてみてください。
長文を読むスピードが段違いにあがってきますよ!
総評
全体を通して内容は標準的であり、出題方式も変わらないため対策しやすいだろう。
基礎基本に立ち返って、単語熟語文法を固めることで文法問題の対策となる。
また、時間が限られているので、ある程度早く文章が読めるようにしておくこと。
返り読みをしている場合は一度で内容を理解できるように、文構造をとる練習を勧める。
時間配分としては
大問1・3・4・5・6を合わせて20~25分、
大問2を~10分、
大問7を20~25分で解けるようにしよう。
最後に
公募推薦まではおおよそ一か月となりました。
過去問は傾向を調べ、対策を立てるのにもってこいです。
今回紹介したことを参考にして問題に取り組み、その後の復習を抜けなく行ってください!