こんにちは!
講師の谷です。
大学を受験するにあたって誰もが通る道である共通テストですが、東北大文系を受験する人の共通テストでの得点率はいったいどれくらいなのでしょう?
単刀直入に言うと、どの学部でも7割5分~8割5分の得点率が求められます。
最低でも7割5分あれば勝負ができ、8割5分あれば十分余裕をもって二次試験に臨めると考えてもよいでしょう。
今回は特に、その共通テストを乗り越えた先にある、二次試験の内容についてお話します。
東北大文系は二次試験の受験科目が国語、数学、英語!
東北大文系の試験科目は国語、数学、英語で構成されています。
多くの大学では日本史や世界史なども二次試験で問われますが、東北大文系にはそれがありません。
国語、数学、英語の主要3科目で真っ向勝負することになり、問題も記述がメインで、暗記だけでは太刀打ちできないようになっています。
国語の対策と勉強法
東北大文系の国語は、評論、小説、古文、漢文の4つから構成されています。
そのどれもが良問ぞろいで、記述式の問題がメインとなっています。
共通テストとは違い、選択肢問題が少なくほとんどの問題が記述であるため、普段から自分の言葉で書く力を養っておく必要があります。
具体的な勉強法としては、一度解いた文章を放っておかないようにして、必ず解答とセットで復習するということが挙げられます。
ここで、「一度読んだ文章を読み返すなんて意味があるの?」と感じるかもしれませんが、国語は一度目を通しただけでなんとかなるような科目ではありません。
自分が一度読んだ文章とは、言い換えると、すでに大体の内容をつかんでいる文章ということであり、それを一番最初から再び読み直していくことで、
「読み飛ばしていたけど、本当は意味がすぐに出てこない単語・熟語」
「回答を作る際に見落としていた要素」
などに気づくことができます。
これらの蓄積が、国語における論理力・語彙力を培っていくのです。
数学の対策と勉強法
東北大文系は、文系ではありますが、二次試験での数学を重視しています。
実際には、学部ごとに数学の重要度は少し違っているのですが、いずれの場合でも、おろそかにできないということは確かです。
しかし、東北大文系の数学は決して難しいものばかりではなく、教科書の章末問題や青チャートの標準レベルに似た問題が出題されます。
また、ほぼ毎年確率の問題が出題されているなどの特徴もあり、普段から背伸びしすぎずに基礎力を固めていくことが大切になります。
具体的な勉強法としては、
教科書レベルの問題を繰り返し解くこと
一から自分の力だけで回答を作り上げる力
を身に着けることが挙げられます。
常に本番を意識しながら問題と向き合い、白紙の状態から自分の力で論理に沿って思考していくことが大切です。
基礎が身についた後で、およそ10年分の過去問を繰り返し解いて問題の特徴や出題傾向を確かめていくようにしましょう。
英語の対策と勉強法
東北大文系の英語は比較的難易度が高いといえるでしょう。
英単語を完璧に覚えていて、かつ長文を速く、正確に、文章構造を理解しながら読んでいく力が試されます。
英作文も様々な形式で出題されるため、自分の意見をまとめる力や、それを英語で書くときに使えるイディオムも押さえておく必要があります。
具体的な勉強法としては、
単語帳を何度も周回し完璧に暗記すること
速読の力を身に着けること
自分の意見を英語で書けるようにするということ
が挙げられます
単語帳は10周、20周、30周と妥協せずに完璧に仕上げるようにし
長文は、500語程度の長文を難なく読める体力を身に着け、本番レベルの700~1000語ほどの長文でも臆せず読めるというような意識を持つようにしましょう。
英作文では普段から英語で日記をつけるなどして、少しでも多くアウトプットを行うようすることで、だんだんと記述力が身についてきます。
東北大文系を目指すにあたって
東北大文系は国数英をバランスよく得点する必要があり、3教科を通して、6割の点数がとれるかどうかがおよそ毎年のボーダーラインとなっています
暗記で乗り越えることができない分、なかなか点数に結びつかないといったもどかしさを感じるかもしれませんが、着実にコツコツと積み重ねていくことが合格につながると信じて頑張りましょう。