みなさんこんちは!
武田塾武蔵小山校の増田です。
今回は、高校生の大学受験において激アツな
英検®に合格するための方法の最終回Vol.4をお届けします。
👇Vol.1からご覧になる方はこちらから!
今回は§Speakingの勉強方法、技能の強化方法を
前回の§Reading、§Writing、§Writingの対策方法に続く形で
伝授していきます!
英検®2級で求められるSpeaking力はかなり限られていますので、そんなに心配しなくても大丈夫です。
英語スピーキングの練習したことある??
みなさんは、英語スピーキングの勉強・練習ってどのようにやっていますか?
英検®2級にはじめて挑戦する人の中には、このようなことを言う人によく出会います。
「3級・準2級と何もせずに合格してきたので、大丈夫だと思います」
「まあ、なんとなくノリでいけると思います」
必要な英語は限られていると冒頭で申し上げましたが、さすがにこのように言う人はナメすぎです。
こういう意味で言っているなら構いません。
「3級・準2級と(何年間も英語圏で英語を使って暮らした経験があるから)何もせず合格してきたので、大丈夫だと思います」
「まあ、(何年も英会話スクールに通ってきて、英語話者と話すときに何も困らないので)なんとなくノリでいけると思います」
これだったら何の問題もありません。
軽く過去問題を見て、「あー、こんな感じで答えればいいのねー」と5分くらい準備して臨めば合格できるでしょう。
そうではない人は、きちんと練習が必要ですので、ここからは練習方法や2級に合格するために最低限必要なことを紹介していきます。
英語で「Speakingができる」ための前提
①リスニングができる
②自分が使う表現や語彙が身についている
③発音が強勢の位置を間違わずにできる
④ある程度正確な文法で文を産出できる
⑤文の産出力にある程度のスピードがある
この5つが出来ている必要があります。
かなり曖昧な表現を並べましたが、もう少し具体的に見ていきましょう。
①リスニングができる
いや、今スピーキングの話してんだろ!?
って思った方もいるかもしれませんが、英検®で求められている能力は「スピーチ」ができることではなく、「実用英語」が求められています。
会話になっているか、聞かれたことに対して論点をずらすことなく答えられているかということも見られています。
それは、実際に自分が英語を話すような場面では、当然相手も英語で返答をしてくるでしょうし、
相手の話に対してさらに自分が英語で話すという会話のキャッチボールが想定されるからです。
特に、英検®のスピーキングテストにおいては、面接官から質問をされて、それに適切に答える必要のあるテストですので、リスニングができない時点で残念ながら合格できる見込みは薄いでしょう。
今は、英検®S-CBTで1次試験の合否に関わらずSpeakingテストまで受験できてしまいますが、リスニングに自信がない人はVol.3でお話しした§リスニングから鍛えていくことをオススメします。
②自分が使う表現や語彙が身についている
言語を問わず、瞬時に発せられる言葉には限りがあります。
私たちが母語である日本語を発話するときには
「話し方のクセ」や「使用表現や語彙の偏り」は
あまり意識することがありません。
ただ、絶対に人それぞれ「自分の使いやすい表現」や
「つい、いつも使ってしまう言葉」というものがあります。
これを英語でも身につけていってください。
クセというのは、本来意識せずについてしまうのもですが、
ほとんどの方は英語学習の途中で、ネイティブのように英語表現を知っているわけではないですので
「自分が日常からよく使う表現」や「自分の知っている話題や分野」を選んで身につけていくのが良いです。
私は週に最低1回は英語を話すようにしています。
例えば自己紹介をするときには
私はコーヒーが好きですので、関連する英語を知っていますし、
それについて英語で話すことは難しくないです。
I used to work as a café manager, so I’m a big fan of coffee. I particularly enjoy coffee from the southern regions of Africa, and I sometimes grind the beans at home and brew coffee using a hand drip brewer.
しかし、全く知らない分野について話すとなると、そもそも「そんな英語知らないし、考えたこともない」ので話せません。
例えば、「お琴について教えてください」と言われると、基本何も言えません。
Koto is, I think, a Japanese musical instrument. I have no idea how many stirings it has and how to play it because I've never played and even touched it in my life.
のように、「琴」とは関係のない単語を使って、「知らない分からない、触ったことない」くらいのことしか言えません。
おぼろげな記憶では、弾く時に奏者が長い爪のようなもの(ピック?)を指につけていた記憶がありますが、それを英語でなんて言うのか知らないですし、弦を支柱で支えていたような気がしますが、あの楽器の支柱を英語でなんて言うのかも知りません。
知らないこと、考えたこともないこと、
自分が普段から使わないような言葉は
英語でも使えないのです。
ましてや試験という緊張する場面ではなおさら口から出てきません。
ですので、普段から自分が使いやすい表現や話の流れを身につけておくことが重要です。
もちろんコーヒーのことが話せるだけでは合格できません。
ただ、"I used to~" や "I'm a big fan of~" のような表現はどんな話題にでも使えます。
英検®2級では、身近な社会問題についての話題が多く出題されますから、
身の回りで起きることや、そこで話題になる問題点などを英語で議論したことのある状態にしておくと一番良いです。
③発音が強勢の位置を間違わずにできる
これは、単語単位で、また文単位でどこを強く発音するかということです。
特に、単語の強勢(stress)を間違うとビックリするくらい通じないです。
通じないものは実用英語としてNGなので、英検®でも減点になります。
私は1度だけ高校生のときアメリカ人の前で強く発音する位置を間違えて"comfortable"という発音をしてしまったことがあります。
"comfortable"言ったら通じなくて、ゆっくり何度も繰り返してようやく分かってもらえたという経験をしたことがあります。(正しくは "comfortable" です)
日本語話者からすると不思議ですが、本当に通じないです。
発音は上手じゃなくてもいいので、強く発音するところだけは必ずできるようにしてください。
文単位での強勢は、基本的に伝えたい単語を強くゆっくり発音すればOKです。
よくあるのは全部の単語を強めに発する人がいますが、これは Not Good です。
例えば、
What do you like about Japan? (日本のどんなところが好きですか?)
と聞かれたら、
Well, there are four distinct seasons in our country, so I think you can enjoy various aspects of Japan throughout the year even if you stay the same place. (んー、私たちの国では四季がはっきりしているので、同じ場所にいたとしても1年を通して日本のいろんな側面が楽しめるところですかね。)
のように、返答は自由ですが「好きなところ」を聞かれているので、「好きなところ」に該当するところをゆっくり(強めに)発話するべきです。
私の例文では、四季がはっきりしているところといろんな側面があることを私は日本の好きなところとして伝えたかったので太字のところをゆっくりと発話します。
④ある程度正確な文法で文を産出できる
文法の正確さも英検®では評価基準になっています。
せめて、主語+動詞の順番は崩れないようにしましょう。
ただ、2級のレベルとしては、ほぼすべての英文法が使えるというのが目標ですので
それだけでは不十分です。
本番で考えながら話していると
分かっていても焦って間違えてしまいやすいですので
先述のように、自分の使いやすい表現をたくさん持っておくと
口が勝手に動いてくれるようになってきます。
⑤文の産出力にある程度のスピードがある
話すときに制限時間が設けられているわけではありませんが、あまりにもゆっくり話すのは実用的な英語とはみなされません。
1秒間に基本2~3単語くらいは話せるようにして、長い単語や伝えたい大事なところは1単語1秒かけても構いません。
文と文の間に「間」を置くことは全く問題ありませんので、落ち着いて話せるようにすると良いです。
どうやってSpeakingの練習をすればいい?
再確認ですが、このシリーズのVol.1~3の Reading, Listening, Writing が合格できるレベル(7割以上)にいること前提での練習です。
オススメ練習法①
あえて英検®準2級の単語帳を使って音読する。
実際Speakingの試験では、Readingと同じレベルの英語を話せる必要は全くありません。
ひとつレベルを下げた準2級の単語帳を持っている人も多いのではないかと思いますが、
あの単語帳の例文、使いましたか?
準2級を受ける時に必死に英語と日本語を照らし合わせながら覚えることに精一杯になって
例文をスルーしてませんでしたか?
ここで使いましょう!
英検®向けの単語帳は、結構役に立つ例文が載っています。
というのも話題が英検®のレベルに合わせたものになっていることが多いからです。
準2級の単語帳の例文であれば、ある程度日常的な話題であり、ある程度社会性のある話題の文が載っているはずです。(旺文社のでる順パス単英検®準2級にはあまり例文は載っていません)
ひたすら音読して、使える表現を吸収してください。口に覚えさせてください。
オススメ単語帳はこちらです💁♂️
無料で音声のダウンロードができて、すべての見出し語に例文が載っており、例文まで音声が収録されているのでオススメです!
オススメ練習法②
お風呂で独り言
お風呂の時間も勉強できます!休憩せずに勉強しろ!ということが言いたいのではなく
時間的にも環境的にもお風呂はスピーキングの練習に向いています。
環境的には自分の発音が響いて聞こえやすいので、言語学習には向いています。
誰かに聞かれることもないので、練習もしやすいです。
そして、テキストや単語帳やデバイスに頼れないという状況が自然とできるのがお風呂です。
自分の限られた英語だけでなんとか表現しなければならないという環境が
試験本番と似ています。
分かんないからといって、すぐスマホに頼るというようなクセがついていると
いつまでたっても単語が出てこなかったり、言い換えができるようになったりしません。
時間的に向いているというのは、
話してほしい話題に迷わなくなるからです。
やってほしいのは、「今日一日のまとめ」を日記を書くように話してください。
今日あったことなので、なにを話せばいいか迷わないはずです。
その時の出来事をできるだけ詳しく描写してみたり、自分が発したあのときの言葉は
英語だったらどのように言えるかなど、いろいろと試してみてください。
毎日やるとかなり話せるようになります。
オススメ勉強法③
英検®に向けて社会性のある話題について考え、論じる
最近は便利なもので、YouTubeで短い時事ニュースを見ることができたり、
ChatGPTに話題提供をしてもらったりすることが簡単にできます。
「それについてどう思うか」
「どんな問題点があって、どんな改善策を講じればよいか」
などを声に出して練習してみましょう。
知識が皆無だと論じることはムリなので
YouTubeで動画を見てみたり、
ChatGPTに質問して概要を教えてもらったり、問題点を聞いてみたりするといいです。
はじめは話し終わるまでに時間がかかると思いますが、知っている、使える表現が増えてくれば徐々にできるようになってきます。
2級に確実に合格するには、一つの事柄につき3文は論じられるようになることを目標にしましょう。
ChatGPTに話題提供をしてもらったら、こんな質問をくれました💡
"What are some of the key ethical concerns surrounding the development and deployment of artificial intelligence (AI) technology?" (人工知能の開発や導入に関して、鍵となる懸念点にはどのようなものがありますか?)
練習に使えそうですね!!!
最近なにかと話題のAIについての質問ですので、込み入った話までしなくとも「どんな問題点がある」「それについてどう思うか」「それを改善するにはどうすればいいか」など考えて英語で言えるようにしておくことが上達に繋がります。
シリーズ完結!
ここまで読んでくれてありがとうございます!
今回紹介した練習法3つは全て今日から、1人でもできる方法です。
英語は一朝一夕では身につかないので、4技能全てを満遍なく学習するようにすると一番良いです。
1技能だけ突出させようとしても、他の技能が追い付いていないと必ずどこかで頭打ちになります。
その基準を知ることのできる身近なものが、紹介している英検®です。
期限が決まらないとなかなか勉強に身が入らない人は今日、英検®を申込んで学習を始めましょう!
学習方法やペースで悩むことが合ったり、Speakingの練習に付き合ってほしいなどありましたら
武田塾武蔵小山校にご来校ください♪