みなさんこんちは!
武田塾武蔵小山校の増田です。
今回は、高校生の大学受験において激アツな
英検®に合格するための方法をのVol.3をお届けします。
前回のVol.1からご覧になる方はこちらから!
今回は§Listeningの勉強方法、技能の強化方法を
前回の§Reading、§Writingの対策方法に続く形で
伝授していきます!
これまで英検®用に勉強方法を紹介してきましたが、
高校や大学受験でリスニングが課される人や
会話ができるようになりたい人にも
役立つはずです!
英語リスニングの勉強したことある??
みなさんは、英語リスニングの勉強ってどのようにやっていますか?
まさかとは思いますが、
・ただ闇雲に英語を聞いて、耳を慣らそう
・たくさんリスニングの問題をやろう
・英語でニュースや映画をたくさん見ながら聞こう
なんてことやっていませんよね?
これをやってリスニング力が伸びるのは
すでに英語力が高い人
外国語習得のセンスがある人
もしくは 子ども です。
グングン伸びていると感じる人は、きっとこのいずれかに
当てはまっている方だと思いますのでそのまま続けるとよいでしょう。
「いや、伸びている気がしない、、」や「そもそもどうやって勉強していいかわらない」
という方は、順番にお話ししていきますので、最後までご覧ください!
「Listeningができる」ための前提
①語彙力や表現が分かっている
②発音を正しく分かっている
③音の変化が分かっている
④ ②③を自分の口で正しく発音ができる
⑤音→意味の処理ができる
この5つが出来ている必要があります。
日本語ができるあなたなら大丈夫です!
もう少し細かく見ていきましょう!
①語彙力や表現が分かっている
そもそもですが、語彙力や会話表現を知らなければ、いくら聞いても意味を理解できるということはありえません。
英検®2級を目指している人であれば、そのレベルの単語、熟語、会話表現などをきちんと完璧に近い状態にしてください。
前回までにお話しした、§Readingや§Writing に求められるレベルのものを完璧にできていれば、追加で覚える必要はありません。
例えば、
「今天你学听力了吗?」
これは分からない人が多いと思いますが、
「谢谢」
これなら意味を知っていて、誰かに「谢谢」と言われても分かる人が多いのではないでしょうか?
日本語では「ありがとう」という意味です。
そもそも知らなければ聞いたところで分かるはずがないということは理解できるかと思います。
②発音を正しく分かっている
語彙の学習をしてる時に、みなさんはどのように覚えていますか?
文字→意味 という覚え方をしている人は今すぐ変えてください。
文字を見れば意味が分かるという状態では、リスニングはできません。
なぜなら流れてくるのは文字ではなく音声だからです。
語彙を学習するときは、母音、子音、ストレス(強勢)の位置などを意識しながら
発音と意味をリンクさせて覚えていきましょう。
なんとなくやテキトーではダメです。
「谢谢」の発音は「シエシェ (Xièxiè)」です。
最初の Xiè を強めに発音します。
ここまで単語を学習するときには覚えておくようにしましょう。
③音の変化が分かっている
英語ではリエゾン(liaison)といって、複数の単語が並ぶことによって、音が変化していくことを指します。
日本語でも音が変化していることに気づいていますか?
日本語は1音につき1母音が基本なので、1単語の中でも音が変化しています。
例えば「洗濯機」や「学校」
ほんとうは「せんたくき」や「がくこう」と発音するはずですが
実際は「せんたっき」「がっこう」と発音しますよね。
「sentak(u)ki」「Gak(u)kou」
アルファベットで表記するとなんとなく法則が見えますよね。
母音のが(u)子音の k に挟まれています。
このような音の変化が起こる理由は、単純に
言いやすいから です。
英語の音の変化も、言いやすいから起こっているだけで、話者は一応すべての音を言っているつもりです。
例えば
Did you like it? (どうだった?/ 気に入った?)
みなさんだったらどのように発音しますか?
英語の場合は元からアルファベット表記ですので、よりカンタンに音の変化を考えることができます。
このように音が同化して違う音になったり、連結して一緒に発音してしまったりした結果
「ディジューライケッ?⤴」のような発音になります。
音の変化の種類は大きく5種類くらいです。
❶連結(Linking)
隣同士の音がくっつくことです。
「子音+母音」や「母音+母音」で音が繋がることがよくあります。
take it out は「tak(e) i(t) out」のように発音されます。
(t)の部分は話者からすると言っているつもりなので、舌は”t”の音を発しようとしている位置にありますが
そのすぐ後の”out”を発音しようとするので、結果的に”t”は”L”のような音になります。
「テイケラァウ」のように発音できれば正解です!
❷脱落(Reduction)
本来は発音する文字を発音しない(音が脱落する)ことです。
used to は「used to (ユーストゥー)」と後ろの to のせいで音が消えてしまいます。
これは、d と t の発音の違いが、喉を振動させて声を出すか出さないかの違いのみであるためです。
口の形は全く同じであるため、声を出さない(ラクな)方に音が寄ることになります。
❸同化(Assimilation)
これは先ほど出てきた Did you の音の変化のしかたのことです。
他にも let you は「レッチュー」のように”ch”のような発音が現れたりします。
❹フラッピング(Flapping)
アメリカ英語に多くあらわれる音の変化です。
よく見かけるのは butter や tomato のような単語で
”t”の音がラ行の音のように変化します。
これは、口の動きをわざわざ”t”のためだけに止めず、滑らかに動かし続けて発音した結果です。
また、”t”は子音なので、本来は一瞬喉の振動を止めないといけませんが、それもめんどくさいので喉を振動させ続けた結果、ラ行の音に近くなります。
butter「バラerー」 tomato「トメィロゥ」
地域差の大きい発音ですので、絶対に起こるというわけではありません。
「バッター」「トマァトゥ」とイギリス英語では発音されます。
❺弱縮(Contraction)
これは「短縮形」になる単語の連続のことです。
英語の短縮形は音声に由来しています。
I'm 「アイム」
She's 「シーズ」
could've 「クダヴ」
これらは、もともとは
I am
She has [is]
could have
と言っているつもりでしたが、会話の速度で言うと勝手に音が弱くなる箇所が生まれます。
それが表記されるようにもなりました。
短縮形は音由来なので、Writingでは本来書くべきではありません。
④ ②③を自分の口で正しく発音ができる
小難しい専門用語は覚える必要は特にありませんが、発音のルールが分かったら
あとはそれを自分の口から発することができるようになりましょう。
これは、「自分で発音できるものが聞けないはずがない」という前提に基づくものです。
大丈夫です。
「発音しやすい」というそれだけを追求し続ければいいです。
日本語なんて、音の変化が凄まじすぎますので英語の方がよっぽど簡単です。
だって、「ありがとうございます」が「あっす...」になったり
「難しすぎる」が「むずすぎ」になるような言語に比べれば、なんてことはないです。
そして、ネイティブのような発音を目指す必要もありません。
自分が発音を練習する中で、自然と音の変化や表現の意味を吸収していくことが一番大切です。
⑤音→意味の処理ができる
最後は「音」から「意味」への直接処理ができるようになることです。
これができていない一番遠回りな処理をする人だと
音→スペルの想起→文法の想起→日本語訳→意味理解
という長いプロセスを介するようです。
実際の会話やリスニングでは次から次へと英語が飛んできますから、
これではきっと聞き逃しにつながりますし
こんなに大量の処理を瞬時にできるように脳は作られていません。
音→意味
音→場景が浮かぶ
の直接理解ができて初めてリスニングができるようになります。
最終目標は
Thank you = ありがとう
ではなく、
Thank you = Thank you
となることです。
これを全ての単語や表現でできるようになればリスニングは余裕です。
ここまで到達するには、これまでお話しした、表現を知っている、音が分かる、音をある程度再現できる、ということが必要です。
英検®2級のリスニングができれば、、
英検®2級のリスニングができれば、大学入学共通テストのリスニングもそこそこにはできるようになります。
両試験とも、音声のスピードはそんなに速くありませんから、前から順番に正しく英語を処理できれば高得点が狙えるはずです。
大学受験のリスニング対策をどうしようかと悩んでいる方は、まず英検®から挑戦してリスニングの基礎を身につけてから、大学受験レベルを積み上げていくと良いでしょう。
より具体的な練習方法は、武田塾武蔵小山校へ相談に来てください♪