こんにちは武田塾武蔵小山校講師の風間です
みなさんは効率的に勉強してる自信はありますか?
効率的な勉強をしているのか、非効率的な勉強をしているのか、少しの違いでも半年、一年と経過するとその差は莫大なものになっていまいかねません
そこで今回は、「効率が悪い」を超えて、「やってはいけない」勉強法を3つ紹介していきます
もし当てはまっていたら要注意です
完璧主義になりすぎる
やってはいけない勉強法まず一つ目は、完璧主義になりすぎるということです
みなさんは勉強をする際、最初から100%完璧にやり遂げようと思っていませんか?
実はそれ、少し危険な考え方なんです
なぜかというと、最初から完璧を目指していると、勉強に対するハードルが高くなりなかなか勉強に取り掛かれなくなってしまう恐れがあるからです
これは非常にまずいです
「やる気が出ません」といっている多くの受験生はこれに当てはまるのではないでしょうか
自分もどうしても中途半端が嫌いで、一度手を付けた範囲は完璧にするまで気が済まない性格でした
一日の範囲をスケジューリングしたら、絶対にその時間に決めた参考書の範囲を完璧にするのをルールとしていました
しかし、そのせいで調子がいい日はめちゃくちゃ勉強できるけど、少しでも体がだるかったり眠かったりすると丸一日勉強できないという日もできてしまいました
これもすべて、完璧主義の弊害です
これは個人的な考え方ですが、勉強計画を立てるときは、「完璧にする」という目標とは別に「完了させる」という目標のものも、別で作っておくと勉強の取り掛かりのハードルが下がるかなと思います
完璧主義からの脱却には色々な方法があります
ここでは、勉強へのハードルを極限まで下げる考え方を紹介します
1%ルール
まず一つ目は、1%ルールです
1%ルールとはその名の通り、達成したいことの1%を最初の目標として設定することです
人間のやる気は脳の側坐核から分泌されるドーパミンによって引き起こされます
ただし、この側坐核は実際に行動を起こしているときにしか活性化しません
したがってただ寝転がっている時にはいつまでたってもやる気なんて湧いてこないわけです
だから、例えば英単語1単語分だけ復習するとか、世界史1単語だけ復習するとか、これ以上ないくらい小さいハードルを設定してそれを乗り越えることだけを考えることが有効です
とにかく最初のハードルを低く!!!
とはいっても、英単語一個とかを本気で目標に設定できない、、、というのが受験生時代の自分の正直のところでした
なので、おすすめの1%の設定の仕方として、「開始」を目標として設定する、というものがあります
例えば、一日のTODOリストに「英単語100個覚える」だけでなく、「英単語を開始する」ということを設定するというものです
「開始」を目標にすればそのあとは自然と勉強を継続している状態になっています!
ツァイガルニク効果
二つ目は、ツァイガルニク効果です
ツァイガルニク効果とは、達成できた事柄よりも、達成できなかった事柄や中断して終わらなかった事柄の方が記憶に残るといった効果です
たとえば、テストで解けた問題よりも、時間制限が来て解ききれなかった問題の方が記憶に残ってテスト後みんなで答え合わせするなんてことはみなさん経験したことがあるのではないでしょうか
こういったように、中途半端にしてしまったりしたことはずっと頭から離れなくなり、もう一度やりたい!といった風に思うきっかけとなります
だからこれを利用して、勉強へのハードルを下げることができます
自分の場合は、夕食を食べた後に毎回動けなくなり気づいたら24時、、、みたいな現象が毎日起こっていた時期があったので、夕食を食べる前にあえて問題を解いている途中で切り上げていました
こうすることによって、夕食を食べ終わった後、「さっきのあの問題だけやろ」「残していた7個だけ覚えてよ」といった風に勉強の第一歩を踏み出すきっかけになります
複数の参考書を一回ずつやる
やってはいけない勉強法2つ目は、復習の参考書を一回ずつやるということです
これが何故非効率化というと、問題集を解くときの一周目は、アウトプットの練習も兼ねて「出来る問題と出来ない問題を仕分ける」といったことがメインになるからです
だから複数の問題を一回ずつ解いたとしても自分のものになっている感覚ってなかなか得られないと思います
それではどうすればよいのか
まず最初にやるべきことは、インターネットの情報や先輩の口コミなどを聞いて、「これだ!!!」という問題集をただ一つに決めるということです
一冊を完璧にするところから成績アップの道は開かれます
復習をしない
やってはいけない勉強法3つ目は、復習をしないということです
ちょっとこれは当たり前の事実過ぎたので書くか迷ったのですが、意外と受験生復習をさぼりがちという説があるので改めて書かせていただきました
勉強の本質は復習にあります
復習というのはつまりアウトプットです
受験勉強は、何となく知っている・分かっているだけではだめで、それを解答用紙に再現する能力が求められます
だから、再現する練習である復習をしない人は、そもそもそれは受験勉強とは言えないのかもしれないとまで思っています、、、!!!
直後に復習するもの微妙
復習タイミングが早すぎる(それで復習を終えてしまう)というのも、少し効率が悪い勉強法です
実は復習をする際に最も重要なポイントは「時間間隔をあけること」です
授業の直後に復習するよりも、授業の翌日に復習した方が記憶の定着率が上がることが判明しています
バラード博士とウィリアムズ博士の実験としてこんなものがあります
被験者の小学生に3-4行ほどの詩を覚えさせて2つのグループに分けました
一方は授業が終わった直後に復習をするグループ
もう一方は翌日にもう一度復習をするグループ
7日後にそれぞれのグループを調査したところ、後者の方がより多くの内容を覚えていた
という実験です
これはなぜかというと、勉強直後は脳内でまだ情報が整理されていない状態だかららしいです
ここで復習しても脳内でごちゃごちゃの状態で記憶が定着されてしまう、、、
しかし、一日後だとより脳内で情報が整理された状態で記憶が定着するので一週間以上たっても記憶を保持しやすいというわけです
まとめ
勉強の仕方は多少個人によってばらつきがあり、これが正解だ!というただ一つのものはないです
しかし、やってはいけないことはすべての人に共通しています
今回紹介したものに当てはまっていた人はぜひ改善してください