みなさんこんにちは。武田塾武蔵小山校講師の三浦です。
前回のブログでは原点に戻り、武田塾の学習システムについて講師の立場から紹介させていただきました。
(まだ読んでいない方は、↓↓↓をチェック!!)
【武田塾】「授業をしないって本当!?」について講師が答えます!
( https://www.takeda.tv/musashikoyama/blog/post-236520/ )
さて、10月も後半になり共通テストの本格的な対策を開始した受験生も多いのではないでしょうか。
共通テストは今年度で3回目となるわけですが、以前のセンター試験に比べて、質・量ともにだいぶ難しくなったと感じています。
特に数学は、出題方法や問われる内容が大きく変化し、平均点もかなり低くなっています。
そこで今回のブログでは、「共通テストの数学で8割を切らない解き方」を主に受験生に向けて発信したいと思います。
早速といく前に、センター試験と比べてどのように変わったかを見ていきましょう。
センター試験からの変化
数学IAの試験時間
まず大きく変化したのが、数学IAの試験時間ですね。
共通テストでは10分追加されて70分となりました。
以前のセンター試験は数学IAとⅡBがどちらも60分だったのを、数IAだけが延長されたのは意外ですね。
問題数自体に大きな変化はありませんでしたが、問題の出題方法や内容は難化しました。
「ただ解く」から「考えて解く」へ
分かりやすいのがセンター試験の数学ⅡBですが、しっかり考えて解かないと全く解けないという問題はほとんどなく、
問題の誘導に乗って、「ただ計算するだけ」で解けてしまう問題が解けてしまっていました。
しかし、単に試験時間の短い、計算問題を解かされているセンター試験とは違い、
共通テストでは「考える問題」が出題されるようになりました。
例として、共通テスト2022年の数学IAを見ていきましょう。
第1問 実際の地図から仰角を求める問題
まず、第1問にあるこちらの問題ですが、文章が長くかつ実用的な問題が出題されています。
普段の計算問題は解けるのに、こういった問題は解けないという受験生は多いのではないでしょうか?
いつも解いている問題形式でしか解けない人は、こんな問題に出会うと怖気づきますよね。
また、文章も長く論理的思考も問われていて、「与えられた問題を解くべき式に翻訳する能力」が必要です。
第2問 パラメータを変えてグラフがどう動くかを問う問題
第2問の2次関数では、以前のようにただ最大や最小を求めるような安直な問題ではなく、
パラメータでグラフの形を変えるような思考力や本質の理解を問われる問題となっています。
いつもの形式・同じような出題方法の問題を解いて対策していたり、ちょっとした裏技やテクニックで乗り切ろうとしていると、
痛い目に合うタイプの内容ですね。最凶と名高い2015年のセンター数学ⅡBに似ているような気がします。
以上の通り、以前のセンター試験に比べて、本番での思考力を問う問題が増えました。
公式の導出から、実用的な問題までを解くためには本質までを理解しておかないということですね。
続いては、いよいよ共通テスト数学を8割解く=8割を絶対に切らない解き方を紹介します。
勉強法ではなく、”解き方”です。数学の勉強法については、
以前、私が書いた名作ブログ
( https://www.takeda.tv/musashikoyama/blog/post-232513/ )
をチェックしてください!
8割を安定させる解き方
センター試験も然り、共通テストも非常に時間制約の厳しい試験です。
1問ずつ丁寧に解いているとまず終わりません。
そこでいかに問題の難易度や解答にかかる時間を見極められるかがカギになります。
要は、解ける問題から解くことが大事ですが、
私がおすすめする解き方では、まず問題を次の4つに”自分基準で”分類します。
1. 時間もかからず、すぐに解ける
2. 時間はかかるが、確実に解ける
3. 時間をかけても、解けるかはわからない
4. まるでわからない
目標としては、1周目で1と2を優先して解き、70%くらいの答案を"ほとんど正解で"埋められるといいと思います。
私の場合は1周目が終わった後に、3や4の問題を解き始めるのですが、
試験時間の半分ちょっとが過ぎているくらいが”自分に合っている”ことが分かりました。
時間については個人の尺度によるものなので、みなさんも最適な解答ペースを模索してみてください。
以上が、8割を切らせない解き方です。問題を分類して解く、これだけです。
しかし、「これはあまりにも理想的すぎない?」と思った方も多いことでしょう。
そこで最後に、この解き進め方をを習得するために日々の共通テスト対策で重要な確認があります。
共通テスト型の問題集は、解答の冒頭に「正答率」が記載されているものが多く、
時間のかかった問題・間違えた問題についてはこれを参照することが大事です。
例えば、時間がかなりかかったけど解けた問題の正答率を見たときに、その正答率がかなり低いものなら、
本来は飛ばして、ほかのより時間のかからない問題を解くべきだということです。
いくら難しい問題を当てても、すぐ解ける簡単な問題との配点はほとんど変わらないので、
いわば「タイムパフォーマンス」が良い問題を識別できるようになっていくことが重要です。
ただ、今回紹介した方法には注意点があります。
あまりにも問題を飛ばしてしまうと、何回も大問を切り替えないといけなく、
問題設定や内容にアジャストするのにかえって時間がかかってしまいます。
そのため、軽く流して70%ほどは解ける数学力を身につけてから、以上のような解き方や習得法を実践するようにしましょう。
共通テストまで残り80日ほどになりました。まだ焦ってはいけません。
できることから着実にこなしていきましょう。
P.S.
2023年の数学1Aは正弦定理か余弦定理のいろいろな証明方法が出題されるのでは?と勝手に予想しています(笑)
パッと思いつかない人は今すぐ復習しておきましょう。