こんにちは!武田塾武蔵小山校です。
みなさん、中学校の理科でどんなことを学んだのか覚えていますか?
忘れてしまうことの多い中学理科を今回は復習するきっかけになればいいです。
中学理科と高校理科のつながりは数学や英語に比べると小さいですが意外と中学理科の知識がないと高校理科の一番初めの導入がわからなかったりします。
そこで今回は中学理科にどんな単元があったのか、どんな内容だったのか、学年別に軽くおさらいしていきたい思います。
参考文献として以下の文献を使いました。
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編
中1理科をひとつひとつわかりやすく。
中2理科をひとつひとつわかりやすく。
中3理科をひとつひとつわかりやすく。
学習指導要領からわかること
高校では理科は物理、化学、生物、地学に分けられます。
中学理科にも分野の分類はあり、
エネルギー、粒子、生命、地球に分けられます。
これらは基本的に、
物理、化学、生物、地学に対応していて、
学習指導要領にはこれらの分類と単元ごとに教える学年、
それぞれの分野や学年ごとに身につけさせたい価値観や知識がのっています。
そしてエネルギー、粒子、生命、地球の中にもさらに細かい分類があります。
エネルギーは
エネルギーの捉え方 エネルギーの変換と保存 エネルギー資源の有効利用
粒子は
粒子の存在 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のもつエネルギー
生命は
生物の構造と機能 生命の連続性 生物と環境の関わり
地球は
地球内部と地表面の変動 地球の大気と水の循環 地球と天体の運動
に分けられます。
本来これらは私たち人間が作った枠組みですから気にしなくてもいいのですが、勉強の際は細かく分類して勉強することで理解しやすくなります。
1年生
エネルギー分野
1年生のエネルギー分野では力の働きと光と音を学ぶ。
力の働きでは力の図示をしたり新たな物理量としてニュートンなどを導入する。
そして力のつりあいやフックの法則について考えます。
光と音では凸レンズでの光のふるまいから音は波であることを教え、振動数や低い音と高い音の違いなどを教える。
粒子分野
1年生の粒子分野では物質の姿と水溶液、状態変化を学ぶ。
物質の姿では金属と非金属や有機物と無機物などの分類を導入し、その分類ごとの違いを考えていきます。
水溶液では蒸留などを考え水溶液について考えます。
状態変化では気体、液体、固体の関係を考えます。
生命分野
1年生の生命分野では生物の観察と分類の仕方、生物の体の共通点と相違点を学びます。
この分野では植物や動物の分類について考え、観察の方法なども学びます。
例えばシダ植物とコケ植物や脊椎動物と無脊椎動物などです。
地球分野
1年生の地球分野では
身近な地形や地層、岩石の観察 地層の重なりと過去の様子 火山と地震 自然の恵みと火山災害・地震災害について学びます。
これらの分野では地層のでき方から火山灰、地震などまでを学びます。
2年生
エネルギー分野
2年生のエネルギー分野では電流と磁界について学びます。
電圧や電流を考えそのエネルギーまでを考えていきます。
それらの知識を使って抵抗のある回路などを考えます。
そしてフレミングの左手の法則や右ねじの法則を考えより実生活に近い電気の分野について学びます。
(磁界は磁場のことです。)
粒子分野
2年生の粒子分野では
物質の成り立ち 化学変化 化学変化と物質の質量を学びます。
原子や分子の考えを導入し燃焼などを考えます。
そういった現象の中にある酸化、還元などにも言及します。
生命分野
2年生の生命分野では
生物と細胞 植物の体のつくりと働き 動物の体のつくりと働きを学びます。
植物の細胞やその中の葉緑体などに注目し、植物が行う呼吸や光合成について学びます。
そして動物の体のつくりと働きでは人間の目や耳などの小さい器官の働きから、人間の体全体で行われている消化活動まで幅広く人間の体につてい学びます。
地球分野
2年生の地球分野では
気象観察 天気の変化 日本の気象 自然の恵みと気象災害について学びます。
主にこの分野では日本の気象について扱います。
天気のニュースでもよく見る低気圧や高気圧などから湿度まで学びます。
3年生
エネルギー分野
3年生のエネルギー分野では
力のつり合いと合成・分解 運動の規則性 力学的エネルギーについて学びます。
ここでは1年生の時に学んだ力の図示などを考えて力のつり合いを考えます。
そして仕事やエネルギーを導入して力学的エネルギー保存則について学びます。
粒子分野
3年生の粒子分野では
水溶液とイオン 化学変化と電池について学びます。
これらの単元ではイオンについて学び、その知識を活かして電池の構造について学びます。
エネルギーと粒子の融合分野
3年生ではエネルギーと粒子の融合分野があり、次のことを学びます。
エネルギーと物質 自然環境の保全と科学技術の利用
これらの分野で学ぶことは私たちの身の回りの科学について考えます。
例えば我々が使っている電気がどういったエネルギーの変換によって生まれているのか、常に私たちの周りを飛んでいる放射線がどういったものなのかなどを学びます。
生命分野
3年生の生命分野では
生物の成長と殖え方 遺伝の規則性と遺伝子 生物の種類の多様性と進化について学びます。
ここでは動物の生殖や遺伝、進化といったものにフォーカスを当て学習します。
有名なメンデルの法則などもここで学習します。
地球分野
3年生の地球分野では
天体の動きと地球の自転・公転 太陽系と恒星を学びます。
この分野では主に今までやってきた地球のことをやるのではなく、この太陽系や星座などについて勉強します。
星座の動き方や太陽系の惑星、日食と月食の仕組みなどを学び、天体への理解を深めます。
生命と地球の融合分野
3年生では生命と地球の融合分野について、次の二つを学びます。
生物と環境 自然環境の保全と科学技術の利用
これらの範囲では地球温暖化によって変化してしまった生態系や地震などの自然災害との向き合い方などについて 勉強します。
まとめ
ここまで、中学理科のすべての単元に目を通してきましたがどうでしたでしょうか?
どんな分野があるのかを勉強する前に知っておくことで、勉強の進捗の把握や分野間のつながりが見やすくなり、勉強しやすくなります。
3年分並べてみると結構なボリュームがあることに気が付くかと思います。
中学3年間、全く理科を勉強してきていなくてまずい!
高校生だけど、中学生の基礎範囲が分かっていない💦
という方は、武田塾に相談しにきてくださいね。